2020 明大中野中学②| 学校説明会レポート



明治大学附属中野中学校説明会レポート②(2020年10月23日)


本日はオンラインで行われた明治大学附属中野中学校の学校説明会を、受験ドクター三軒茶屋・池尻大橋校校長の清水 栄太がご紹介いたします。

映像による設備紹介がありました。
中学棟・第二体育館・共用棟・高校棟・体育館・校庭はどこも綺麗で、生徒が充実した6年間を過ごしていくのに適した環境であると感じました。

中でも体育館のコートやトレーニング場、温水プール、剣道場などのスポーツに関連する施設は特に充実している印象でした。
図書館はとても充実しており、実験室も設備が整っていました。
大学附属校のメリットをいかしつつ、6年間を勉強だけでなく、クラブ活動や生徒会活動に力を入れています。
大学との連携も重視し、サポートする体制が整っています。

小田急・京王バス「大沢コミュニティセンター」または「調布中学校」下車徒歩約3分
JR中央・総武線 東中野駅から徒歩5分
都営地下鉄大江戸線 東中野駅から徒歩5分
東京メトロ東西線 落合駅から徒歩10分

2020年10月23日に行われた明治大学附属中野中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は明治大学附属中野中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©明治大学附属中野中学校

プログラム

学校紹介

明治大学附属中野中学校の入試広報委員の吉川先生より、学校の歴史、教育方針についての説明がありました。
その中から一部を紹介いたします。

①本校の特徴

都内の生徒は7割。近隣各県からも通学しやすい好立地。新校舎完成で施設が充実。付属校として大学と連携した教育。保護者やOBと学校との連携・絆が強い。

②生徒の雰囲気

素直で思いやりのある生徒が多い。
男子だけの環境で明るくのびのびと過ごしている。
欠席は推薦に影響があるため比較的少ない。
問題があった場合は、教師一丸となってサポート。
専門のカウンターが週2回来校し生徒だけでなく保護者もサポートできる体制を取っています。
読書が好き、スポーツが好きなどさまざまなタイプの生徒が通っている。
服装や頭髪の検査は厳しめにチェックしています。社会に出た際の「あたりまえ」を無意識に身につけてほしいためです。

③大学付属校の利点

③大学付属校の利点
大学と連携したキャリアデザインが可能。生徒会活動や部活動に熱中できる。時間を活かして簿記などの資格取得もチャレンジできる。

④学級編成

中学は1学級約40名×6学級、高校は1学級約40名前後×10学級
高1より併設中学校出身生徒と高入生と混合
高2・3年次は文系・理系の2コース編成

⑤教科教育の概要

全教科をバランスよく学ぶ。2021年度入学生より生徒に1台ずつiPadを貸与し学習に活用。極端な特定教科の重視はしない。習熟度別学級編成はせず、講習や特別課題などで対応している。

⑥英語教育

中学ではNew Treasureを使用。
中1の英語はすべての授業をクラスを2分割した20名の少人数で実施。
中1・2でネイティブ教員とのマンツーマンの英会話の授業を週1回実施。中3~高2で1対1のオンライン英会話授業。中3~高3でネイティブ教員による英作文添削を実施。

⑦明大中野の一日

8時20分までに教室へ入室。午前は1~4限、午後は5~6限。月曜は5限、土曜は4限まで。昼休みの食堂利用は高校のみ。土曜は中学も利用可。校内での弁当・軽食・飲料販売あり。多くの生徒は持参しています。最終下校時刻、中学は18時30分、高校は19時。

⑧主な行事

学年旅行(中1:1泊2日)移動教室(中1:2泊3日 高1:3泊4日)、修学旅行(中3・高2:4泊5日)中学は奈良京都、高校では沖縄。
校外学習・教科見学会・体験型英語学習を実施。
六大学野球の応援。
文化祭(桜山祭)、中学高校別の体育祭も毎年実施。

⑨海外研修、留学制度

⑨海外研修・留学制度
中3の3月にニュージーランド語学研修。(原則として希望者全員)
高2、3の8月にアメリカ研修を希望者に実施。高1の3学期にはカナダ短期留学も実施しており、こちらは審査があります。

⑩部活動

⑩部活動
19の運動部、16の文化部が活動中。入部率は中学で9割超、高校で8割超。
優秀な成績を収める部が多い。
中高合同で活動する部と中高別で活動する部がある。
校外活動を行う部もある。HPにて公開しています。

⑪進路指導

⑪進路指導
早朝や放課後の講習(希望者・指名者)
職業体験、NPO法人の協力による進路セミナーを実施。
大手予備校の協力による進学講演会。OBによるガイダンス。
明治大学と連携し、特別進学講座:学部ガイダンス、公務員ガイダンス、留学ガイダンス。キャンパス見学会(理工学部・農学部)。大学学部公開授業講座。

⑫進路状況

⑫進路状況
2019年度高校卒業405名
明治大学への推薦入学進学者325名 国公立大学進学8名
私立大学進学41名(指定校推薦13名)
専修・各種学校進学者 4名
進学準備 27名

⑬明治大学への推薦入学基準(3か年総合成績)

高1~3の全教科の成績を2:3:4で加重平均。
定期試験が14回。推薦統一学力テストを加味。
併設中学出身生と高入生とは同条件。
出席状況や生活指導上で問題がないことも必須。
条件つきで国公立大・大学校との併願制度あり。

2021年中学入試の概要

入試広報委員・各教科担当教師の方より、2021年中学入試の概要についての説明がありました。
その中から一部を紹介いたします。

①2021年中学入試の概要

第1回入試 募集160名 試験2月2日 当日夜に合格発表
第2回入試 募集80名 試験2月4日 当日夜に合格発表
発表・出願もすべてインターネット。
複数回受験、同時出願による優遇は原則ない。

第1回、2回ともに4教科。国・算は各50分100点満点、理・社は各30分50点満点
国社理算の順に実施。※社・理の間に休憩はない。
終了後は受験番号順に時差解散。
4教科の合計点で合格者を決定。教科ごとの足切り点は設定しない。

②過年度のデータから
第2回は実質倍率が高くなる傾向。近年、合格ラインが200点前後まで上昇。算数で点数の差がつきやすい。各教科とも基本問題で確実に得点することが必要。

②過年度のデータから

第2回は実質倍率が高くなる傾向。近年、合格ラインが200点前後まで上昇。算数で点数の差がつきやすい。各教科とも基本問題で確実に得点することが必要。

国語

大きな変更はありません。
文章題1題 6割、言語事項(知識問題・漢字)4割
①言語事項の割合が高い。
②基本的な問題が多い。
③設問に偏りがないように出題。
・言語事項に関して
①画数、トメ、ハネ、全体のバランスを心がけ丁寧に。
②語彙の数を増やすことが大切。

文章題に関して
①文章の内容を理解することが大切。
②設問を読み、聞かれていることをしっかり理解する。
③設問の条件に従ってその答えを導き出す。

算数

①計算力(与えられた条件を整理して計算できる力)。
②文章を読み取り線分図や式を作り解く力。
③丁寧な字を書く習慣 。
④図形やグラフを読み取る力。 
⑤規則性を根気強く考える力。 
⑥図形問題において補助線を必要に応じて引き、頭の中で形を整理して求積する力。

社会

①出題方針などに大きな変更はなし。
②従来通りのレベル・範囲(過去問でレベルの確認を)。
③地理・歴史は各18点前後、公民(時事問題を含む)は14点前後。
1・2回目ともは公民分野での正答率が高い傾向にあります。
背景には、覚える範囲が少ないことがある。基礎の取りこぼしが無いように。
③出題形式は語句で答える問題、選択肢から選ぶ問題、短い説明文で解答する問題。
④社会事象についての知識や考えを文章としてまとめる力。
⑤グラフや表などのデータを読み取る力。
⑥漢字での解答が指定される設問もあり。ひらがなは0点。

理科

①出題の傾向 例年と同様(過去問で確認を)。
②出題分野 基本の4分野と環境問題・身近な現象など。
③地道な問題演習が重要。
出題ポイント
①基本的な知識を問う問題。
②実験に関して問う問題。
③思考力を要する問題。
誤字脱字に注意し、濃くはっきりとした文字を書く。

学校訪問を終えて

大学との連携や入学についての情報を詳細かつわかりやすく説明されていました。キャンパスや進路セミナー、講座や講演会など進路や学習面において充実したサポート体制を敷かれていることがわかりました。
学校紹介の動画や入試概要、出題傾向については要点が項目ごとにまとまっており視聴しやすいオンライン説明会でした。
また、入試情報では、昨年の実質倍率や一部問題の正答率などを知ることができ、来年度入試に役立つ情報が多かったです。