2021 広尾学園小石川|学校説明会レポート①



広尾学園小石川中学校説明会レポート(2021年9月17日)


本日はオンラインで行われた広尾学園小石川中学校の学校説明会を、受験ドクター算数・国語・理科講師の高田 いさむがご紹介いたします。

校舎は、昨年秋に外壁を張り替えリニューアルしました。
エントランスも改修され、リニューアルしています。
ホームルーム教室は、外光を多く取り入れた非常に明るい室内になっています。
全教室にプロジェクターが完備しており、映像授業にも対応しています。
廊下の至る所に世界地図がはってあり、これは世界を目指す生徒を育成したいという願いの現われです。
壁面にイチョウがデザインされたGinkgo hallは、生徒がくつろげるカフェテリアとしても利用します。
アリーナ(体育館)があります。
今後は中庭に校舎を増築する予定です。
地下1階に授業はもちろんカフェテリアとしても利用できるホールを設置します。
来年2022年12月に竣工予定で、実際に使用できるのは2023年1月からになります。
現小6生が、中学1年生になった三学期から使用できます。
また、和敬塾と提携しているので、その敷地内の施設を利用して部活動を行えます。

昨年度から広尾学園小石川としてあらたなスタートを切りました。
広尾学園小石川中学校でも広尾学園と同等・同質の指導が受けられるとお考え下さい。
また、広尾学園との地域的棲み分けであり、広尾の教育を受けられる機会がさらに広がったとお考え下さい。
東大生や早稲田生が多く住んでいる、歴史のある男子大学生寮である和敬塾と提携しています。
東大を始めとする優秀で熱意のある大学生たちと直接交流する機会を持っています。
年齢も近く、自分の目指す大学に実際に通う先輩と接することで、生徒たちは大きな刺激を受けています。
また、和敬塾の広大な敷地の中にある施設で部活動をすることが可能になりました。
多くのキャリア教育プログラムを計画・開催しています。
著名な方を外部からお招きしての特別講演会や、東洋文庫のワークショップ講座などを行っています。
東洋学の日本最大・最古の図書館である東洋文庫と提携しているため、生徒たちは無料で入館できます。
インターAGの生徒は、イギリスの名門イートンカレッジのEtonXを使ったリーダーシップ講座も受講できます。
また、毎年3月に広尾学園が行う広学スーパーアカデミアに参加することもできます。
定期試験は、大学入試の過去問を学年にあわせて改題して出題します。
定期試験で点数が取れれば大いに自信がつきますので、大学入試に直結する定期試験と考えています。

【地下鉄】
■都営三田線「千石駅」A1出口より徒歩2分

■東京メトロ南北線「駒込駅」出口2より徒歩12分

【JR】
■山手線「巣鴨駅」「駒込駅」より徒歩13分

2021年9月17日に行われた広尾学園小石川中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は広尾学園小石川中学校ではなく、受験ドクターまでお願い致します。
©広尾学園小石川中学校

プログラム

校長ご挨拶

松尾校長より学園の教育についてお話がありました。

教育理念

広尾学園小石川は4年前に広尾学園の連携校となり、広尾学園と同等・同質の教育を目指しています。
そのため、広尾学園から16名の教職員が異動、理事職を含めれば18名が広尾学園に関わりの持ったスタッフです。
インターナショナルコースにおいても、広尾学園で実績を積んだ教員が7名在籍しています。
さらに、他の進学校において受験指導の実績を積んだ教員が9名加わり、最強メンバーでスタートしました。
私も、広尾学園で数学科の責任者を務めたのち、13年間教頭職として学校改革に携わりました。
その経験を持って、昨年から広尾学園小石川中学校の校長となりました。
広尾学園の教育が確実に伝承されていくように、そして広尾学園小石川中学校の独自性がしっかりと発揮できるようにして参ります。
そのためには、教師たちも常に自分自身を変革していく力が必要です。
子どもたちが学び続けたいと思いつづける環境を作るためには、教員の実力がすべてです。
だからこそ、研修にも力を入れています。
教師のそうした努力や熱意は、必ず生徒たちに伝わり、良い影響を与えていくものと思われます。
学年の垣根を超えた講習なども行い、生徒たち同士も互いに良い影響を与え合っています。
インターコース以外でも、学内では英語が日常的に飛び交い、海外の大学を希望する生徒が出てくると思います。
広尾学園小石川では、生徒一人一人の個性を見極めて、教育効果を上げていきます。

広尾学園小石川の紹介

奥田副校長より学園の紹介がありました。

沿革

本学園には112年の歴史があります。
明治42年に、銀行会社事務員養成所を村田謙造先生が創設されたのがその始まりです。
平成30年に広尾学園と教育連携を結び、令和3年に広尾学園小石川に校名変更し、共学化もしました。
広尾学園小石川中学校の指導理念は、自立と共生です。
多様な考えを持った生徒が、日々切磋琢磨して学ぶ環境があります。
そういった環境の中で、問題解決能力とコミュニケーション能力を育んでいきます。
昨年度は、都内最多の出願があり、本科118名、インターAG46名、インターSG34名の計198名が入学しました。
男女については、合否にまったく考慮をしておりませんが、結果的に男子が43.9%、女子56.1%という構成です。
都内全域、隣接する県からも通って頂いており、1時間半の通学時間で通っている生徒もいます。
カリキュラムは先取り型で、中学2年終了時点で中学課程をすべて終了します。
インターナショナルコースは、ホームルームを外国人教員が英語で行います。
中学3年時に、インターAGの生徒は、希望があれば本科コースへの変更もできます。
高2進級時に文系・理系の選択をします。

広尾学園小石川の学園生活

遠藤教頭より、広尾学園小石川の学園生活お話がありました。

学園生活について

広尾学園小石川では、教員の授業研修と入試研修を毎週交互に行っています。
日々の研修の総まとめとして、長期休暇には2日間にわたる大規模な教員研修を行います。
生徒たちはmacbookを一人1台所持しており、英語の長文をグループで分担して翻訳するなど活用しています。
フルオンラインの授業にも対応しており、9月2日~4日の3日間、通常通りの授業をフルオンラインで実施しました。
朝礼前の10分間を0限学習として、英単語や古文単語のテスト、漢字書き取り、代数問題などに取り組みます。
夏休みには、夏期講習を16日間、学年別の講習と無学年の講習を100講座以上実施しました。
キャリア教育プログラムとして、外部の講演者による講演会の実施や、東洋文庫でのワークショップを行っています。
行事については、スポーツフェスティバル、いちょう祭(文化祭)、音楽会(合唱コンクール)が3大イベントです。
出願はすべてインターネットで行い、インターAG、インターSG、本科の3コースとも40名が募集定員です。
国際生入試は、原則海外経験が1年以上、帰国後3年以内、さらにAGは英検2級以上の所持が条件です。
入試科目は、国語・算数・面接で、スライド合格もあります。
一般入試は、2/1の午前午後と、2/2、2/3、2/4の5回です。
入試科目は、2/1の午前のみ4科目で、それ以外はすべて国語・算数の2科目です。
合格はすべて当日発表です。

学校訪問を終えて

9月に行われたオンライン説明会に参加しました。
昨年度に新規開校し、いきなり都内トップの出願者数を記録した超人気校です。
広尾学園と教育連携している学校ですが、説明会の内容も広尾学園を踏襲したものになっていました。
私は広尾学園のオンライン説明会にも参加しましたが、重複するお話や資料が多かったです。
広尾学園と同様の授業や指導を徹底するのだという決意が感じられました。
説明会の中でも、広尾学園と同等・同質の授業を提供するというお話が何度もありました。
実際に多くの教員・スタッフが広尾学園の出身者で占められています。
広尾で13年間教頭の経験がある校長先生なので、着実に広尾学園の文化を浸透させていくでしょう。
また、広尾学園の説明会と同様、教員研修についての説明がありました。
これは他の学校の説明会ではあまり聞くことができない話です。
ホームページにも夏季教員研修の様子がアップされており、学校の教員研修におけるこだわりがうかがわれます。
広尾学園の教育を受けられる機会が広がったのは間違いなく、今後もさらに人気が上がっていくと思われます。
まだ合格難易度もそこまで高くないので、多くのご家庭にとって魅力的な学校となるのは間違いないでしょう。