芝国際中学校説明会レポート(2025年5月29日)

本日は芝国際中学校の学校説明会を、受験Dr.久米 光太郎がご紹介いたします。
以前に比べて中堅の教員を採用して体制が整ってきたこと、生徒の模試の成績が向上していること、英検取得の向上、生徒が自主的に学校をつくることをアピールしていました。
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2025年5月29日に行われた芝国際中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は芝国際中学校ではなく、受験Dr.までお願いします。
プログラム
芝国際中学校の教育方針
芝国際中学校の校長、吉野 明先生より芝国際中学校の教育方針についてのお話しがありました。
その中から一部を紹介いたします。
教育方針
2023年度入試では広報の力でたくさんの生徒を集めさせていただき皆さんにご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます。一人一人の生徒と向き合いながら良い学校にしようとしている。自分が校長として来た時は東京女子学園と芝国際の生徒の摩擦があった。摩擦を解消しながらどういうふうにこの学校を持っていくか模索する1年であった。東京女子学園の理念は男女の境界を先駆けて突破し未来に貢献する人。芝国際は国と国の境界を先駆けて突破し未来に貢献する人。どちらも同じ理念を持つ学校であると話した。これから生徒たちは今まで設けられていた枠を越えていかなければいけない。
自分の枠を超え、文化の枠を超え、文理の枠を超え、既存の枠を超え、学校の枠を超える。生徒が希望する幸せな進路・人生を実現したい。みんな幸せになってほしい。中学の段階で子どもから大人になる背中を押したい。違った意見を持つお互いを尊重して活動することで、周りと違う自分が見えてくる、自分を知ることができる。
自己調整学習理論とは一人一人が自分に必要な学びを自分で考える、自分が立てた目標のために自分で頑張るもの。これまでは認知能力や知識が大事だった。AIが進化していくこれからは全ての知識をAIが教えてくれるかもしれない。人間として非認知能力を生かしていくことが大事になってくる。受け身での学習ではなく、一人一人が自分の存在と将来何をすればいいのかを理解した上で学習していく。何をすればいいのか見えてくる教育が必要となってくる。本校が初年度やりますよ、といったことはしっかりとやっていく。何のためにやるのかを自覚しながらやっていってもらいたい。そのために自己調整学習がある。自分が好調になってから、組織をしっかり作っていった。
1年前は広報だけしっかりすればいいという学校だった。中堅教員の採用、若手の登用を行い、副校長を2人置いた。1人は公文国際の元教頭の滝口先生で生徒支援を担当してもらう。もう1人は慶應義塾高校の教員、慶應ニューヨークの立ち上げにかかわった松原先生で国際部、教務関係を担当してもらう。教頭である森先生は東京女子学園からの教頭であり、お互い違うバックグラウンドをもっているので管理職の会議は面白い。これまでのやり方に準じるのではなくこの学校に合うものを作って行こうとしている。外国人教員が専任で20人、数学理科社会の専任もいる。カウンセラーは毎日稼働するようになった。これまで不足していたピースが埋まってバランスが取れた教員の体制ができた。初めて6学年700人揃った体育祭ができて感動した。芝国際はこうなったらもう大丈夫。芝国際に生徒を預けてほしい。
自分の枠を超え、文化の枠を超え、文理の枠を超え、既存の枠を超え、学校の枠を超える。生徒が希望する幸せな進路・人生を実現したい。みんな幸せになってほしい。中学の段階で子どもから大人になる背中を押したい。違った意見を持つお互いを尊重して活動することで、周りと違う自分が見えてくる、自分を知ることができる。
自己調整学習理論とは一人一人が自分に必要な学びを自分で考える、自分が立てた目標のために自分で頑張るもの。これまでは認知能力や知識が大事だった。AIが進化していくこれからは全ての知識をAIが教えてくれるかもしれない。人間として非認知能力を生かしていくことが大事になってくる。受け身での学習ではなく、一人一人が自分の存在と将来何をすればいいのかを理解した上で学習していく。何をすればいいのか見えてくる教育が必要となってくる。本校が初年度やりますよ、といったことはしっかりとやっていく。何のためにやるのかを自覚しながらやっていってもらいたい。そのために自己調整学習がある。自分が好調になってから、組織をしっかり作っていった。
1年前は広報だけしっかりすればいいという学校だった。中堅教員の採用、若手の登用を行い、副校長を2人置いた。1人は公文国際の元教頭の滝口先生で生徒支援を担当してもらう。もう1人は慶應義塾高校の教員、慶應ニューヨークの立ち上げにかかわった松原先生で国際部、教務関係を担当してもらう。教頭である森先生は東京女子学園からの教頭であり、お互い違うバックグラウンドをもっているので管理職の会議は面白い。これまでのやり方に準じるのではなくこの学校に合うものを作って行こうとしている。外国人教員が専任で20人、数学理科社会の専任もいる。カウンセラーは毎日稼働するようになった。これまで不足していたピースが埋まってバランスが取れた教員の体制ができた。初めて6学年700人揃った体育祭ができて感動した。芝国際はこうなったらもう大丈夫。芝国際に生徒を預けてほしい。
在校生の様子
広報部長の川上 武彦先生から在校生の様子(アントレプレナーシップ/STEAM/海外研修)についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
在校生の様子
今年で全学年が揃った。優秀な生徒さんをお迎えすることができた。中1 は123名入学。本科100名、国際23名。 男子72名、女子51名。高1は47名入学。国際26名、最難関21 名。男子21名、女子26名。芝国際が大切にしていることは生徒の幸せであり、これ以上でもこれ以下でもない。テクノロジーの進化、グローバル化など社会が変化し続ける中、これから求められる力をつけるためのカリキュラムを組んでいる。決められた課題に対する処理能力ではなく、課題発見力。答えのない課題に対する力を養いたい。そのためには世界標準の教育と確かな学力の双方が必要となってくる。
生徒と創る学校として2年ちょっと歩んでいる。生徒企画で各界の第一人者(NECのAI開発担当の方など)を生徒が呼んでくる学習会を行っている。修学旅行は生徒たちが組み上げている。平和をテーマとして与えた。生徒が決めた行き先が大阪になった。平和のためには笑顔が必要ということで、行き先にUSJ が入った。去年の文化祭の受付の際のQRコードの配布や管理は生徒が主導して行った。生徒に学校づくりをさせることにこだわるのは、今その子が必要なものを大人が用意する感覚を取り除きたいから。自分に必要なものは自分で用意する感覚をつけてほしい。
■アントレプレナーシップ(起業家教育)について
自分で考えた事業プランを商工会の方にプレゼンする時間を取っている。各種グランプリ・コンテストで上位に入賞した生徒も多い。
■STEAM教育について
内発的探究心を刺激したい。生徒が映像を作っている。1年目はアイスが宇宙を飛ぶもので、2年目は三角おにぎり。制作費用については生徒が企業と話をつけている。
■グローバル教育について
本校にはいろんなバックボーンを持った生徒がいる。学校の中で異文化交流がある。中学で行う海外交流プログラムではサマーキャンプ的なものが多い。高校に入ると大学に入って授業を受けるものが多い。自分に合ったものを選んでほしい。海外に進学したい場合はフォローアップする。大学進学準備は授業を通して行っている。
生徒と創る学校として2年ちょっと歩んでいる。生徒企画で各界の第一人者(NECのAI開発担当の方など)を生徒が呼んでくる学習会を行っている。修学旅行は生徒たちが組み上げている。平和をテーマとして与えた。生徒が決めた行き先が大阪になった。平和のためには笑顔が必要ということで、行き先にUSJ が入った。去年の文化祭の受付の際のQRコードの配布や管理は生徒が主導して行った。生徒に学校づくりをさせることにこだわるのは、今その子が必要なものを大人が用意する感覚を取り除きたいから。自分に必要なものは自分で用意する感覚をつけてほしい。
■アントレプレナーシップ(起業家教育)について
自分で考えた事業プランを商工会の方にプレゼンする時間を取っている。各種グランプリ・コンテストで上位に入賞した生徒も多い。
■STEAM教育について
内発的探究心を刺激したい。生徒が映像を作っている。1年目はアイスが宇宙を飛ぶもので、2年目は三角おにぎり。制作費用については生徒が企業と話をつけている。
■グローバル教育について
本校にはいろんなバックボーンを持った生徒がいる。学校の中で異文化交流がある。中学で行う海外交流プログラムではサマーキャンプ的なものが多い。高校に入ると大学に入って授業を受けるものが多い。自分に合ったものを選んでほしい。海外に進学したい場合はフォローアップする。大学進学準備は授業を通して行っている。
在校生の学力
学習支援部部長の佐藤 友哉先生より在校生の学力についてのお話しがありました。
その中から一部を紹介いたします。
その中から一部を紹介いたします。
在校生の学力
自分はもとは予備校講師で、現在は進路指導を行っている。物理の教員でもある。Z会アドバンスド模試の偏差値推移、入学時は一都三県の42校のうち34位だったが、中2の3学期には25位に上がった。一期生偏差値70以上が2023年に8名→2025年に11名とアップした。学習支援体制ではチェックandフォローを行っている。朝テストと帰りのテストだけではなく、生徒が月曜に計画を立て、土曜に1週間の振り返りを行うようにしている。学習計画立ててそれで終わりではない。また、教員と月2回5分程度の面談を気軽に行えるようにしている。勉強以外の相談もできるようにしている。
中1中2は放課後に芝国塾を行い、学力を落とさないようにしている。1教科3000円1ヶ月。中3から芝国予備校。予備校講師が大学受験に向けての講義をする。高1が1教科1か月4000円、高2が1教科1か月6000円。学校と芝国予備校は進度同じ、お互いに情報共有を行っている。大学受験までを校内で完結させたい。また、東大の先生に最先端の学習内容を話してもらって刺激にしている。頑張れる、仲間がいる、だから結果が出る。チームを組んでやっていくのが芝国際の進路指導。
中1中2は放課後に芝国塾を行い、学力を落とさないようにしている。1教科3000円1ヶ月。中3から芝国予備校。予備校講師が大学受験に向けての講義をする。高1が1教科1か月4000円、高2が1教科1か月6000円。学校と芝国予備校は進度同じ、お互いに情報共有を行っている。大学受験までを校内で完結させたい。また、東大の先生に最先端の学習内容を話してもらって刺激にしている。頑張れる、仲間がいる、だから結果が出る。チームを組んでやっていくのが芝国際の進路指導。
25年度入試ご報告/26年度募集要項
広報部長の川上 武彦先生から25年度入試ご報告/26年度募集要項についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。
その中から一部を紹介いたします。
入試ご報告/募集要項
■英検の取得状況 中学2年の本科の生徒 2級が15%、準2級が28%、3級が46%。GTEC受験者の3人に1人が東大合格レベルの1000点を越えた。
■入試について
昨年度の24年は志願者8割減少した。最優先課題はトラブルゼロの継続。受験生が安心して実力を発揮できるようにしたい。開校初年度の志願者は4629→696→1756と推移してきた。
今年度25年入試の実質倍率、2/1は3倍で最後の試験は9倍。標準的なものになった。今年度の併願校は1位から三田国際、広尾、かえつ有明、広尾小石川、開智日本橋となっている。
合格点は6割。問題と問題ごとの正答率の資料もあるので確認してほしい。来年度入試は募集定員、クラス構成の変更なし。国語・算数の入試傾向の変化もなし。英語の配点を変更する。配点100点が、語学検定スコア60点、英語エッセイ30点、当日面接10点の配分になる。
■国際アドバンストクラス
ネイティブ専任教員がクラス担任をしており、全て英語で授業をしているのでインターナショナルスクールに近い体制である。本科から国際、国際から本科へ行きたい場合、年度が変わるところで接続のためのテストがある。
■入試について
昨年度の24年は志願者8割減少した。最優先課題はトラブルゼロの継続。受験生が安心して実力を発揮できるようにしたい。開校初年度の志願者は4629→696→1756と推移してきた。
今年度25年入試の実質倍率、2/1は3倍で最後の試験は9倍。標準的なものになった。今年度の併願校は1位から三田国際、広尾、かえつ有明、広尾小石川、開智日本橋となっている。
合格点は6割。問題と問題ごとの正答率の資料もあるので確認してほしい。来年度入試は募集定員、クラス構成の変更なし。国語・算数の入試傾向の変化もなし。英語の配点を変更する。配点100点が、語学検定スコア60点、英語エッセイ30点、当日面接10点の配分になる。
■国際アドバンストクラス
ネイティブ専任教員がクラス担任をしており、全て英語で授業をしているのでインターナショナルスクールに近い体制である。本科から国際、国際から本科へ行きたい場合、年度が変わるところで接続のためのテストがある。
中学生・高校生生徒挨拶
芝国際中学の中学生、高校生からご挨拶がありました。
その中から一部を紹介いたします。
その中から一部を紹介いたします。
中学生 生徒挨拶
自分は国際生コースにいる。海外生活ゼロ、本科狙いだったので最初は英語できなかったが、今は英検2級を取得できた。ネイティブの先生、海外の生徒などがいるので英語に触れる機会が増えた。今度行く修学旅行では生徒がお互いにプレゼンして、投票して行き先を決め、どうすれば社会に貢献できるかをディスカッションして決めた。芝国際は主体性を発揮できる場所。今は自動販売機のラインナップを決めたりしている。挑戦・行動・突破そして貢献のサイクルがある学校である。
高校生 生徒挨拶
現在高3、受験のために外部の塾に行くことは考えていない。国語や世界史などの添削を頼むとスピーディにやってくれる。担任と生徒の面談は定期的に行っている。入試形式について学校全体で情報共有できている。海外進学を考えている生徒はネイティブの先生と面談できる。定期テストがないからワークをやる必要ない、別の学校には定期テストと模試のギャップを感じる友人がいるが、この学校ではそんなことはない。3年目の今年は落ち着いてきて先生たちがやりやすそうになってきた。個人的には1・2年目のざわついた感じが好きだった(一同笑)。 この学校が進路でいい意味で炎上してくれるといい(一同笑)。
学校訪問を終えて
鷗友学園で20年近くの豊富な経験を積まれた吉野先生が昨年度から校長に就任され、学校運営がより充実したものになった。就任1年目から学校の方針と実践が一体化し、着実な改革が進んでいると感じられる。併願上位校である三田国際、広尾、広尾小石川を受験する生徒にとって、魅力的な併願選択肢として注目を集めることが期待される。