山脇学園中学校説明会レポート(2025年6月4日)
本日はオンラインで行われた山脇学園中学校説明会を、受験Dr.の川上 亮がご紹介いたします。
■特筆すべき施設
・校地面積は都内私立中学校平均の1.6倍
・SSI→350席の自習室
■学校からのアピールポイント
・多様な学習支援
・進路、キャリア支援
・高大連携
■東京メトロ丸ノ内線・銀座線「赤坂見附」駅から徒歩5分
■東京メトロ有楽町線・南北線・半蔵門線「永田町」駅から徒歩10分
■東京メトロ千代田線「赤坂」駅から徒歩7分
■東京メトロ銀座線・半蔵門線、都営地下鉄大江戸線「青山一丁目」駅から徒歩7分
2025年6月4日にオンラインで行われた山脇学園中学校の学校説明会の内容をまとめました。
この内容についてのご質問は山脇学園中学校ではなく、受験Dr.までお願いします。
校長先生からのご挨拶
その中から一部を紹介いたします。
山脇学園について
・学校について → 大学や企業とのつながりを持ちやすいアクセス。創立120周年。生徒数・教員数多い。1~6号館までの校舎。様々な学びのエリアがある。
・山脇中はどのような学校か → 1600人の1600通りの志を応援する学校
・建学の精神 → 社会で活躍する女性の育成
・校章 → 丸く優しい心、美しい心、凛とした姿
・2年間ずつのテーマ → 中1・2で「土壌を耕す」学び方を学ぶ 中3・高1「枝葉を伸ばす」ラーニングゾーン拡大 高2・高3「花を咲かせる」自走・自治
・心身の成長だけではなく、脳の発達・認知力を高めたい メタ認知の育成が重要
・おとなしい子でもチャレンジできる → 機会を段階を踏んで与える、自分で気付いてアクション出来る
・山脇スタンダード(学び続け、進化する教員組織へ) → チーム制、目標管理、フィードバック面談、教員研修、公開授業、授業アンケートの実施
・人事考課制度を行っている → 経験だけで評価しない
・生成AIの活用 → 生徒たちの学びに活用
・マイステージ → 大学・企業・地域での課外活動を奨励 → 多数の賞を獲得しているが、チャレンジしたことをたたえたい
・昨年よりSSH → 風土が大きく変わった。全国の高校生と交流を行い、チャレンジ精神が育まれた
学習・進路支援について
その中から一部を抜粋して紹介します。
学習・進路支援
・その他の科目 → 高2から習熟度別
・人生を主体的に生き生きと生きる力を育てたい → 自己決定、自己効力感、関係性を育む。根底にあるのは「学ぶ喜び」
・主体性・対話を重視 → ペア学習、グループ学習。意見の共有、発表など
・ICT → Wi-Fi完備、iPadの配布
・SSI(自習室)→ 350席。普段でもいっぱい。部活のあとも利用可能。大学生のチューターがいる。
・各種講座を設置 → 英検対策、季節講習、駿台講師によるトップレベル講座
・進路、キャリア支援について → 中学時は成長段階。自分について知る。様々なキャリア教育、進学イベント。
・卒業後 → 他者とのつながりの中で自分らしく生きる
・高大連携 → 中高の学びを充実させるため。大学での研究活動、大学の先生による講義、体験型プログラムへの参加。8つの大学と連携中。適切な進路選択に繋がっている。
・卒業後の進路 → 9割以上が4年制大学へ。今年は海外の大学へ3名進学。一般選抜が多いが、総合推薦型が増えている。(理系は半分以上)
・国公立7名、医学部9名(現役6名)。
・多様な進路 → 75大学186学科。1人1人の志に向き合う
・中学入試の偏差値が上がっているが、出口が良くないのでは?→内部生の成績が上がっている。高2から進学先が大きく変わっていくと予測している。
総合知と非認知スキルの育成
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
総合知と非認知スキルの育成
・見える能力(知識・技能)と見えにくい能力(思考・表現)、見えない能力(主体性・人間性)
〇総合知の創出 → 総合的に物事を考える、問題解決能力を育む
・知の技法 → 根拠を持ってプレゼン、ディスカッション。
・サイエンティスト → データの分析。データサイエンスの基礎を学ぶ。
・物を作る、手を動かすことを重視
・科学と倫理 → 価値判断を倫理に照らして考える
・チャレンジプログラム → リベラルアーツ、自然科学へのチャレンジ。経験が目的、失敗してほしい。高校で修正してほしい。
・高1よりコースが分かれる。リベラルアーツコース、サイエンスコース、国際教養コースに分かれる。中3時に選んだコースを変えてもよい。
〇非認知スキルを育む
・自分と向き合う力、他者と向き合う力、社会と向き合う力、学びと向き合う力
・自己調整の習慣、自他の感情に気付く、向き合う、コンフォートゾーンから一歩出る経験を積む、ロールモデルとなる人物と出会う、様々な考え方・価値観を学び、体験する
・非認知スキルを育む多様なイベント → ドラマエデュケーション、修学旅行、体育祭、山脇祭、合唱祭など
入試について
その中から一部を抜粋して紹介します。
入試について
・A、Cは4科、Bは2科。合格最低点は66%~69%と近年では最も高かった。
・1科入試の合格最低点は62%。
・理数探求 → 合格最低点67%
・偏差値推移 → 上昇傾向。
・志願者併願数 → 吉女の併願者が急増(+124名)。大妻中の併願が一番多い。
〇2026年度入試について
・日程の変更なし
・ABC入試の難度は差が無いように作っている
・理数探求 → 理科の試験時間を30分から40分に変更。15時スタートに変更。
・解答用紙の変更 → B4からA3へ
・国語 → 各試験の特徴をとらえてチャレンジするとよいかも
・算数 → 部分点あり。1科では正確性が重要。理数探求ではじっくり腰を据えて考える問題が出題される。
・英語入試について → 4年生以降で英検3級以上取得。持っている英検の級によってボーダー点を下げている。(5%程度)
・帰国生入試 → Ⅰ期入試 → ①国算各30分。約60%がボーダー。②英検3級相当以上の合格証必須。国語・英語面接③英検3級相当以上の合格証必須。算数、面接。
・エッセイ入試 → A4サイズの解答用紙に作文を書く。
・帰国ウェブ → 帰るときに山脇の先生に声をかけてほしい
説明会視聴を終えて
山脇学園中の建学の精神を様々な形で具現化し、生徒の成長を促す姿勢に感銘を受けました。チャレンジングな取り組みを多数行っている印象を受けますが、生徒にチャレンジを促すことを教職員の皆様が体現しているのだと思います。立地や多様な進路を後押ししてくれるシステムも魅力ですが、社会の変化を考えながら成長をし続ける先生方が、山脇学園中の最大の魅力だと感じました。