2021 九段中等教育学校|学校説明会レポート



千代田区立九段中等教育学校説明会レポート(2021年10月10日)


本日はオンラインで行われた千代田区立九段中等教育学校の学校説明会を、受験ドクター講師の永田 理がご紹介いたします。

  • 理科関係 前身学校時代の古い設備の展示あり、最新の設備ありで充実した印象。特に化学室は大学の研究室で使うような設備もあり、実験系の学習に力を入れているように感じられた。天文ドームもあり。
  • 運動関係 クーラー付き体育館、トレーニングルーム、柔剣道場、プールなど。
  • 芸術関係 美術室、音楽室、和室など。琴の授業あり。
  • その他 自習室 全80席で平日20時まで利用可。
  • 都内にしては自然の豊かな環境
  • 多彩な設備

「九段下」駅 (東京メトロ東西線・半蔵門線、都営新宿線)から徒歩3分
「飯田橋」駅 (JR総武線、東京メトロ東西線・有楽町線・南北線、都営大江戸線)から徒歩10分

2021年10月10日に行われた千代田区立九段中等教育学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は千代田区立九段中等教育学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©千代田区立九段中等教育学校

プログラム

適性検査解説会

適性検査解説会がありました。
その中から一部を紹介いたします。

適性検査について

適性検査≠学力試験、千代田区立九段中等教育学校の生徒としての「適性」をみる問題
出題方針は開校より変わっていない
千代田区立九段中等教育学校の特性検査の特徴:資料が多い、コンパス・定規を準備、作図の根拠・技術を問う
以降2020年度の問題解説 出題方針を基に各問題をどのように考えるか 学校HPで動画公開

  • 適性検査1 小説・論説文の大問2問 速く読み正確に理解する 記載の条件に注意
  • 適性検査2 大問3問 資料読み取り・科学的数理的分析 必要な情報の抽出 
  • 適性検査3 大問3問 自然現象や社会事象を思考・判断、論理的に処理、表現する力 計算式は採点者に考え方が伝わるように

生徒自治会による校内ツアー

生徒自治会役員の方より生徒自治会による校内ツアーがありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

生徒自治会による校内ツアー①

九段校舎 飯田橋側玄関 自然に親しめる環境 部活ミーティング等で利用 玄関で毎日検温
1F和室 茶道部と書道部が利用 書道部の活動風景
柔剣道場 張り替えた畳・倉庫・姿見など設備豊富 
トレーニングルーム ジム並みの設備 休み時間にトレーニングしている先生がいるらしい
プール 7コース25m 温水プール 
美術室 美術の授業は表現と鑑賞両方 高1から美術科目は選択 校内ツアーの動画は美術選択の生徒による編集
体育館 広さ約500畳 クーラー付き 最大2部活が同時活動可
音楽室 音楽の授業は主に合唱・合奏・鑑賞・音楽史 富士見校舎に琴があり全学生が経験

富士見校舎 自習室 80席 感染症対策として 1席おきに使用 1人ずつ区切られたつくり 赤本ルーム 小論文やAO入試対策も

生徒自治会による校内ツアー②

九段校舎 地学室 1クラス分の顕微鏡 鉱物などの資料
化学室 ドラフト2台 純水精製装置 いつのまにか装置が増えている
理科2室 座学・演習で使われる講義室 階段状 九段高校時代の古い実験器具が展示 実験→解説の流れ 実際の実験の様子 
物理室 第一市立一中時代の備品展示 
生物室 1クラス分の顕微鏡 人体模型や昆虫標本 PCR実験機
天文ドーム 望遠鏡3つ 大きなものは土星や木星の観察に トラッキング機能付き 都内の学校では珍しい
多目的室 ダンス部や吹奏楽部が使用 吹奏楽部の練習風景

質問コーナー

生徒自治会役員より質問コーナーがありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

質問コーナー①

  • 英語の授業はどのように 前期の教科書は1つの場面を写した会話で構成 単語や文法学習→単文暗唱
    後期課程では英語表現 ネイティブの先生と会話・英語でスライド作成等
  • 校則は厳しいか 普通に学校生活送るうえで支障なし
  • 自習室 平日20時まで 土曜16時半まで 日曜不可
  • 自転車通学 最寄り駅まで 学校までは不可
  • 昼ごはん 前期は給食 後期は弁当
  • 靴 内履きなし 体育館・グラウンドはそれぞれ専用 以前は革靴かローファー指定 コロナ禍で徒歩通学増えたため自由に
  • 電車遅延時 遅延証明書提示
  • 人気の部活 部員数多いのは吹奏楽部・ダンス部 他に水泳部・卓球部
  • 小テスト 学年や科目による 
  • 適性検査会場 時計あり、腕時計持ち込み可
  • トレーニング室 生徒のみでの使用不可 顧問の許可+同席

質問コーナー②

  • A区分とB区分 入れば関係なし 誰も気にしてない
  • 稲城のグラウンド 2月のクロスカントリーや日曜日の部活動で使用
  • 前期後期の交流 部活はその部による 水泳部や卓球部は区切りなし 委員会・自治会・運動会などで交流
  • 水泳の授業 昨年はなし 基本的に年8回程度 遠泳
  • 九段祭 オンライン開催 外部公開なし
  • 塾に通う生徒 前期1割程度 5年で5~6割
  • 願書受付 保護者だけで可 郵送可
  • 通学時の荷物 人による 個人用ロッカーあり

学校訪問を終えて

前半は昨年度の適性検査の解説・解答例でした。出題方針を基に各問題についてどのように考えていけばよいかが解説されていました。
後半は生徒自治会による校内ツアーで、事前に撮影された動画を使って校内の様々な設備が紹介されていました。運動系・美術系・理科系など設備が充実している様子がうかがえました。個人的には吹奏楽部の練習風景で「宝島」が演奏されていたのが印象的でした。和泉宏隆さんに合掌。
最後に質問コーナーがあり、適性検査時の手続きに関することから授業の内容についてまで様々な質問がされていました。
全体を通じて、後半の校内紹介の部分が学生主体で行われていたこともあり、生徒の主体性や体験を重視しているという印象を受けました。