2021 青山学院中等部| 学校説明会レポート



青山学院中等部説明会レポート(2021年9月22日)


本日は青山学院中等部へ、受験ドクター横浜校校長の久米 光太郎が行ってきました。

全ての教科を教科専用の教室で行う教科センター方式を取っており、各教科が専用のゾーンを持っている。ゾーンには専用の教室、教科の発表や作業のためのメディアスペース、教科の先生の研究室が隣接しており、充実した教科教育が可能になる。

★すべての授業を教科専用の教室で行う教科センター方式を取っている。
★聖書を含めた10教科すべてを大切にしている。
★「競争より協力」を大切にしている。

JR山手線、京王井の頭線、東京メトロ銀座線、半蔵門線・東急田園都市線 「渋谷駅」宮益坂方面出口 徒歩13分
東京メトロ千代田線、銀座線、半蔵門線 「表参道駅」B1出口 徒歩7分

2021年9月22日に行われた青山学院中等部の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は青山学院中等部ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©青山学院中等部

プログラム

教育方針について

青山学院中等部部長の上野 亮先生より、
教育に関するお話がありました。

その中から一部を紹介いたします。

大切にしていること

中等部の教育・生活・大切にしていることについて話す。
学校は渋谷か表参道から通える便利なところにある。
渋谷は再開発の真っ只中で日本で最も人々を惹きつける街。
青山学院のキャンパスには幼稚園児や小学生、中学生、高校生、大学生に加え、留学生・研究者まで多くの人たちが集まっている。大切な可能性を秘めた時代を共に過ごしたませんか。
宣教師によって建てられた3つの学校がルーツで、愛と自由と奉仕の精神を大切にする
一人ひとりの個性をたいせつにする学校。聖書にある「地の塩・世の光」ということばがスクールモットー。
隣人の良さを引き立てるのが塩、光は暗闇を照らしぬくもりを与えてくれるもの。
生徒にはリーダーであると同時に仕えることを忘れない「サーバントリーダー」になってほしい。
キリスト教教育の柱は2時間目と3時間目の間に行われる15分の礼拝と週1時間の聖書の授業。
現在の礼拝はコロナ禍のために映像配信だが、本来は全校生徒が集まる。聖書のことばや話を通して自ら生きる力を身につけていく。
中等部は16名×2=32名で1クラス、1学 8クラス268名。半分が受験で入ってくる。
希望すれば青山学院大学に進むことができる。皆さんにしかできないさまざまなことに挑戦してほしい。
他の学校は2年間を受験勉強に費やさなければならないが、青山学院では6年間を自由に使うことができる。豊かで創造的な人になってほしい。将来を見据えた教育を重視してほしい。
これからは、柔軟な取り組みや表現力・周囲と協力し創造的なものを作り出せるかが問われる
柔軟で創造性を持った生徒を育てたい。

中等部生の生活について

ツムラ教頭より、中等部生の生活についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

学校生活

自由で明るいのびやかな学校であり、自らが責任を持つように指導している。女子のスカートの柄は自由。
細かい規則で縛るのではなく、学習に不必要なものは持ってこないように指導している。
全学年32人8クラス編成。初等部からと中等部からが男女それぞれ半々ずつ。自分とは異なる立場の友人を作ることができる。初等部出身者と仲良くなっていけるかという質問を毎年受けるが、あっという間に打ち解ける。中学で友だちが出来ることを楽しみにしている初等部出身の生徒から積極的に声をかけてくれる。
聖書を含む10教科全てを大切にしてほしい。
本物を存分に 本物に触れることを大切にしている。大学の特別授業、理科の実験、沖縄の修学旅行や歌舞伎鑑賞教室を行っている。
結果だけでなく過程も大切にしてほしい。授業をきちんと聞く、レポートをしっかり仕上げるなど。
卒業生の話を聞く会を持っている。
大学の人文・社会学部は青山にキャンパスがあり、理系学部は相模原にキャンパスがある。
中等部から95%が高等部に進む。高等部から85%が青山学院大に進む。残り15%が国公立や早慶上智などの他大に進む。青学大への推薦を保持したままの他大学受験はできない。競争より協力を重んじ、ありのままを認める、バランスの良い人間性を育てる教育を行っている。

中等部生の学びについて

広報委員のイケダ先生より中等部生の学びについてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

教育方針

全ての授業を教科専用の授業で行う教科センター方式を取っている。
従来の方式はHRで授業を受ける。HRに教員が来る形だが、教科センター方式では生徒が教科専用の教室に向かう。教科ごとに趣向を凝らした教室環境になっている。社会科の教室なら地図や地球儀などが置いてある。教科教室の周りにはメディアスペース(MS)というオープンスペースがあり、フロア全体が学びの場になっている。教科に関する資料や過去の生徒の発表が置いてあったり、自習スペースがある。
礼拝は毎日15分全校生徒が一堂に会するもの。今は教室でOLで行っている。
昼食は生徒が最も生き生きとする時間。英語を話すチャットルーム、大学生などに質問できるスペースであるスタディルームが開かれている。 
現在感染対策として授業はHRで行っている。休校期間は大学でも導入しているコースパワーという教員・生徒と双方向のやりとりができるものを使って授業を行った。中等部は今年度より1人一台タブレットPCを配布している。ホームページにパノラマ施設紹介ページを設置しているので見てほしい。

高等部の特色

広報のホリウチ先生より高等部の特色についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

国際交流について

国際交流について。2015年〜19年文科省のSGH指定を受けていた。長期留学生を受け入れている。
平和・共生への取り組みについて。東ティモールのコーヒー農家でフェアトレードを学ぶスタディツアーやフィリピン訪問プログラムを行っている。修学旅行は長崎で原爆の被災者の話を聞いている。東日本大震災で被害を受けた宮古市の高校との交流を行っている。平和共生論文を高校2年時から3年時にかけて執筆。
大学との連携として学問入門講座を行っている。

学校訪問を終えて

中等部部長が長髪の男性で、講師に対するドレスコードも少なく自由な雰囲気の学校だろうと推察できました。学校として「競争より協力」「10教科すべてを大切にしている」ということを打ち出し、「青山学院の推薦を保持したまま他大学を受験することはできない」ということなので、他大学の受験を考える生徒にとっては厳しい環境だと思いました。青山学院が好き、青学の教育方針に賛同できるというご家庭が受験するべき学校であり、偏差値がちょうどいいからといって受験を勧める学校ではないと考えました。