2021 日本大学中学校|学校説明会レポート



日本大学中学校説明会レポート(2021年10月5日)


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本日は日本大学中学校へ、受験ドクターの横浜校校長の久米 光太郎が行ってきました。
校内に第一グラウンド、歩いて10分の場所に第二グラウンドあり。アリーナはバスケットコート3面分取れる広さで3階まで吹き抜け、冷暖房完備、柔道場と剣道場もついている。屋内プールあり。教室には電子黒板がついている。食堂は中1から利用できる。

★大学附属校としての安心感を持ちつつ他大学への進学も見据えたハイブリッド校であること。
★創設100周年に向けてSHINKA!プロジェクトを始めていること。
★日本大学のさまざまな学部を見学できること。
★2-1-3システムを導入し、中学3年生を高校0年生と位置づけ、3コースに分けること。
★グローバル教育、体験型キャリア教育、ICT教育を行うこと。

東急東横線・目黒線/横浜市営地下鉄グリーンライン「日吉駅」下車
「日吉駅」から徒歩約12分
バス「日吉駅」東口から東急バス91~95系統で約4分

2021年10月5日に行われた日本大学中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は日本大学中学ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©日本大学中学校

プログラム

校長ご挨拶

田村 隆校長より日本大学中学校の概要と教育方針についてお話しがありました。

日本大学中学校の概要について

日本大学の山田顕義学祖が元服して吉田松陰と出会ったときに「立志は特異を尚(とうと)ぶ」との言葉をもらった。人と違うことを恐れてはいけない、目標を高く持ちなさいということ。日本大学中学校ではこれを「aiming hi」としている。日本大学の教育理念は「自習創造」。日本大学中学校の校訓は「情熱と真心」教育目標は「自覚と責任」。目指す生徒像は創造性豊かで、夢を実現し、互いに協力し合える生徒。

教育方針について

日本大学中学校は2020年に創設90年を迎え、来る100周年に向け「SHINKA!」プロジェクトを始めた。これまでのノーマルスタンダードコースをアカデミックフロンティアコースと改称した。中高接続システムを進化させ、中高の6年間を2-1-3に分けるシステムを始めた。中学3年を高校0年にあたるプレクラスとして高校への準備を行う。進学ハイブリッド校として、日本大学への進路と他大学への進路の両方を選べる。スクールポリシーを明確化した。グローバル教育、体験型キャリア教育を行っている。7限目には外部支援態勢を整え、予備校講師や中国講座などを行っている。VUCA時代を生き抜く確かな力を身につける。
ICT教育、 グローバル教育、人間教育が3つの柱。それに加え分野横断的にSDGs教育を行う。大学受験進路目標の達成と生涯にわたって豊かで幸せな人生を送ることが教育目標。

中学校の学校生活について

広報の藤原先生より、中学校の学校生活について生徒のインタビュー動画を交えて説明がありました。

中学校の学校生活について

  • 通常は8:10登校だが、現在はコロナのため9:10登校で2限〜7限の短縮授業を行っている。中学生は一人一台タブレットを持っていて、先生とやりとりできる。理科の配信授業や国語での菊池寛の研究などの実例の紹介。アクティブラーニングを進めている。
  • 生徒のコメント(動画)
    ・クラスの隔てなく明るく楽しい
    ・部活動は先生が熱心で先輩たちが優しい
    ・授業はメリハリがついている
    ・詰め込むというより楽しむ授業。国語では自分の意見を書いてみんなで共有して議論するグループワークを行った。主体的に取り組む授業。
  • クラブについて 運動部22 学芸部17 加入率90%
  • 放課後は職員室やチューターのいるスタディルーム、外国人講師がいるイングリッシュラウンジで質問ができる。定期考査後は補習や講習を行っている。
  • スタディサプリを使い、家にいてもわからない問題を先生に聞くことができる。予習復習や英検の対策を行える。生徒がプレゼンテーションの資料作りができるようになった。
  • 生徒によるプレゼンテーションの実例、英語スピーチ、日大中3年間の思い出インタビュー(学部訪問や研修で勉強のモチベーションが上がり、知らない学部も見つかり視野が広がった)などの動画
  • ドッジボール大会、球技大会、体育大会、文化祭など様々な行事がある。日本大学の16学部に訪問し、最先端の技術や学問に触れることができる。国内研修や海外研修を行っている。

中学校の教育の特徴と入試について

教頭の鈴木先生より、教育の特徴と入試についてお話ありました。

中学校の教育の特徴

2022年から教育の進化プロジェクトを始めた。入学のときには2コース、中学3年生の時に3コースに分かれる。今までのNスタンダードコースからアカデミックフロンティアコース(AFコース)に変わる。高校新学習指導要領の改訂に対応するために、中高一貫2-1-3システムを始める。目的は生徒の意欲を早い段階で目覚めさせ、ワンランク上の大学志望校への合格という夢を実現させること。中学校2年までは2コース制。AFコースとGL(グローバルリーダーズ)コース。中学校3年から3コース制になる。特別進学プレコース 、総合進学プレコース、スーパーグローバルコース。

スクールポリシーの明確化を行った。アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、グラジュエーションポリシーを明確化した。ICT教育、人間教育体験型キャリア教育、グローバル教育を行っている。基礎学力の育成、多様性への理解力、協働する力を養い、将来の学びにつなげる。AFコースでは体験学習・探究学習などのプログラムを実施している。GLコースでは英語の授業で2クラスをレベルにより4つに分けている。海外研修など中学校3年で2度行っている。中学校3年生で早くから大学受験への意識を持たせ、プレコース化を図る。国公立及び最難関私立大学を目指すのが特別進学コース。日本大学への進学を目指すのが総合進学コース。海外大学や国内大学の国際系学部への進学を目指すのが総合進学プレコーススーパーグローバルクラス。中3から高1に上がるときにコースは変更可能だが成績などの諸条件あり。高2からはそれぞれ文系理系に分かれる。スーパーグローバルコースは高校3年間コース変更できない。日本大学中学校は付属校としての安心感+難関大学も目指せるハイブリッド校。

入試について

2022年度入試では、AFコース120名3クラス募集、GLコース80名2クラス募集。
試験にはは12月の帰国生入試、2/1午前のA₋1日程、2/1午前の適性検査型入試、2/1午後のA₋2日程、2/2午後のB日程、2/5午前のC日程がある。昨年は1736名受験で468名合格。一昨年は434名合格。昨年の入学者199名だった。GLとNSではGLの方が10点高かった。差がつく算数の得点が合否を分ける傾向にある。帰国生入試は12/12午前、国語算数か英語算数のいずれかを出願時に選択。英語は英検の4級から3級レベル。英検2級以上は英語試験免除で算数一科のみで受験可能。2/1午前のA1日程は国算理社4科目で配点は100・100・50・50。試験時間は国語50分、算数50分、理科社会は合わせて60分。2/1午後のA2日程は国語算数か英語算数の2科目。配点は100点ずつ、試験時間はどちらも50分。2/1午前の適性検査型入試は適性検査型ⅠとⅡを行う。適性検査Ⅰは100点、50分。国語の読解力・表現力が問われる問題。2つの文章を読み取り、情報を整理し、自分の考え・意見を500字以内にまとめる力を見る。適性検査Ⅱは算数・理科・社会の総合問題。200点・50分。与えられた資料から情報を読み取り、知識の応用力・運用力・思考力や、論理的な考察力を問う出題。2/2午後B日程は国語算数の2科目各100点・各50分。2/5午前C日程はA-1日程と同じく4科目300点。

よくいただく質問について

  • 出願区分→インターネット出願時に選択、合格点の高い方のコースからスライド合格あり。スライド合格者は再度志望コースへのチャレンジ受験可能。
  • 同時出願→A1〜Cについては検定料の優遇あり。帰国生と適性検査型については優遇なし。
  • 入試問題は共通で志望コースによる違いはない。男女での合格人数の割合は決まっていない。高得点順に合格を決める。毎年、若干だが男子が多い。
  • 出題傾向→過去問を解いてほしい。第2回以降の説明会で入試のワンポイントアドバイスあり。問題傾向を急に変えることはないが、記述式の説明を付け加える、これまで記号のものをことばで書いてもらうなど徐々にシフトさせている。

学校訪問を終えて

日本大学の付属というメリットを生かした日本大学の各学部訪問に加え、他大学進学希望者向けのコースや補講も行うなど、多様な進路選択ができる学校になってきていると感じました。日本大学への進学コース、難関大学への進学コース、グローバルリーダーズコースの3つのコースに中3から分かれると明確化したことで、幅広い受験生が集まることが予想され、偏差値と倍率が上がっていくと思われます。