2018頌栄女子① |学校説明会レポート



頌栄女子学院中学校説明会レポート(2018年11月6日)


本日は頌栄女子学院中学校へ、受験ドクター 大木 快が行ってきました。

本校舎は地上8階、地下1階の構造。
2階の職員室に接する部分に、教員と気軽に話せるようにするための「ふれあいコーナー」を設置。

説明会にも使われた講堂は、2階席もあり、1,500人収容できる大きさ。

頌栄山荘(志賀高原)・軽井沢学荘 という校外施設を活かして、行事が豊富。

キリスト教については、聖書の時間もあり、日曜日の教会礼拝を推奨しているなど、学校の方針に対してご家庭が十分理解しておくことが必要。
英語教育について 帰国生が2割と多く、ネイティブの先生も多い。授業見学では帰国生と一般生のクラスをそれぞれ見ることができたが、どちらもレベルが高い。英検取得についても、中3のうちに一般生の約1/3が準2級、約1/3が2級まで到達していることからもレベルの高さがわかる。
授業の様子は総じて明るいが、各自言いたいことを好きに話すようなワイワイガヤガヤとは一線を画す。どちらかと言うと大人しい、落ち着いた様子で授業を受けている。保護者から見て安心感がある。
駅から近い。地下鉄の出口から10mほど(学校案内による)。周囲は閑静な住宅地。緑が鬱蒼と茂り、構内に坂道があるなど、歴史を感じさせる、落ち着きのある雰囲気。中庭にプールが鎮座しており、学校っぽくない雰囲気が印象に残る。

一つ一つ淡々と、丁寧に説明するので、安心して聞くことができた。

地下鉄浅草線 高輪台駅 徒歩1分
JR・東急池上線 五反田駅 徒歩10分
JR・京浜急行線 品川駅 徒歩12分
地下鉄南北線・三田線 白金台駅 徒歩10分
平成30年11月6日に行われた頌栄女子学院中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は頌栄女子学院中学校ではなく、受験ドクターまでお願い致します。
©頌栄女子学院
 
 
 
プログラム

校長ご挨拶

頌栄女子学院 岡見 清明校長より、教育理念・方針などに関してお話がありました。

沿革などについて

校名である「頌栄」は「神の栄光をほめたたえる」という意味の言葉。
今年の12月で創立134年。現校長の曽祖父がアメリカ人宣教師に英語を習い、聖書を学び洗礼を受け、キリスト教の信仰をもとに女子の教育を行うために開校した。
外国の教団からの布教の一環としてのミッション校とは異なり、日本人が設立した学校。
男女は同権だが、同質ではないので、異なる環境で教育すべきと考えている。
ゆえに、共学化するという考えはない。

教育方針について

それぞれの生徒にとって満足のいく進路指導(必ずしも難関大学ではない。)
→ そのために、基礎学力(自分で考え、自分で選び、自発的に行動する。)が必要。
女子としての品性と情操を磨く。
聖書の教えを基礎としている。「人は一人では生きていけない。」
毎日朝8:15~礼拝の時間。週1回は合同礼拝(中学生…水曜,高校生…火曜)
日曜日は教会に礼拝に行くことを強く推奨(強制ではない)。
→ そのために、授業は月~金のみとしている。(土曜日も部活などのために開門。)
週1時限は「聖書の時間」がある。プロテスタントの教会から5人の牧師が来校。
学校行事(入学式・始業式等)は、すべて礼拝形式。
音楽の授業などでは讃美歌も指導している。

校外学習にも注力

南志賀高原には「頌栄山荘」、軽井沢には「頌栄学荘」と呼ばれる施設を持っている。
語学研修旅行など、希望者参加の校外学習も多数ある。

国際感覚の涵養

帰国生が約2割強在籍。友人関係の中でも国際感覚が養われる。
英語教育にも注力。
→ 英語だけはクラス数を倍にして、中1から少人数指導。
→ ネイティブの英語教師も8名在籍している。

入試に関して

きわめて公平に学力試験のみで決定する。
決められた寄付金などはない。コネ等による加点や入学もない。
補欠繰り上げという仕組み自体がない。(※辞退者が多い年は生徒数が少なくなる。)

学校生活

生徒指導部長 塚田智矢子 先生より、学校生活に関するお話ありました。

制服

日本で初めてタータンチェックを基調としたデザインを取り入れた制服。

昼食

高校生は食堂利用可。定食420円。中学生は購入して教室で食べることができる(テイクアウト)。
パンの販売もある

行事紹介

中1…オリエンテーションキャンプ,中2…修学旅行,中3…修学旅行,
高1…天城キャンプ,高2…修学旅行  ※高3は勉強。

生徒のフォロー

なんでも相談に来てくれる雰囲気、先生と生徒の距離が近い。
このため大きないじめ等につながりにくい。

教育課程・指導方針について

小島 和夫 教頭より、教育課程・指導方針についてお話がありました。

進学実績・進路指導

合格者数は同一生徒の重複があるので重視していない。入学者数に注目していただきたい。
国公立早慶上智に54.8%が進学。安定して50%程度の進学。
文系が2/3、理系が1/3の割合。
他校受験ができなくなるため、指定校推薦はほとんど使われていない。(昨年は全部で2名)
AO入試なども推奨していない。仮に推薦で早く決まっても、学力で合格できるレベルを目指し、最後まで受験勉強をさせるようにしている。

教育課程

考える力を育てる→ライフデザイン教育
英語教育…週4回に加えて、総合的学習2回も英会話に充てているため、実質6回。
一部習熟度別クラスあり。
先取りについて。無理して先取りするより基礎を重視。漢字・英単語の小テストなどを頻繁に行う。
高校課程 高1まで共通。高2で文理分け、高3で理系が細かく分かれる。月水金の授業は午前中に集中させ、午後は選択講座を設置。センター試験に必要な科目はここで扱う。
入学後の塾は不要。普段の試験のレベルがいつでもできるように学習していれば大学入試も問題ない。
クラブ活動…強制ではないが95%以上の生徒が参加している。部長さんなど、忙しい生徒程入試の結果もよい。
大学入試改革への対応 知識・技能とともに、知識・技能を活用する力、これはもともと本校の教育方針に一致するもの。

入学試験について

広報部長 湯原 和則 先生より、入学試験について説明がありました。

■第1回試験
 ・およそ2.5~3倍弱の倍率で推移。
 ・今年度は2.83倍
 ・昨年は2割減少。得点分布から、原因はチャレンジ受験の減少と分析。
  (模試の志望校調査などを見る限りでは、今年は昨年より若干志願者が減ると予想。)
 ・平均点
  受験者平均 4科:188.9 国語:56.9 算数:31.4 理科:48.8 社会:51.8
  合格者平均 4科:219.0 国語:61.8 算数:38.1 理科:59.4 社会:59.7
■第2回試験
 ・およそ4倍弱の応募者。今年度は4.32倍。その中で、実際の受験率は、約7割
  以前は6割だったが受験率高まっている。
 ・平均点
  受験者平均 4科:173.4 国語:42.8 算数:30.4 理科:40.6 社会:59.7
  合格者平均 4科:213.1 国語:50.3 算数:40.9 理科:51.4 社会:70.3

※ いずれも、差がついている科目は、やはり圧倒的に「算数」であると言えるが、
  2018年度に関しては、「理科」の点差が第1回・第2回とも算数を上回っている。