2016 鷗友学園女子中学校説明会レポート|進学実績アップの秘密は?|中学受験ドクターは一流プロ講師による個別指導塾・家庭教師!

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2016 鷗友学園女子中学校説明会レポート|進学実績アップの秘密は?

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鷗友学園女子中学校学校説明会レポート(2016年6月29日)


本日は鷗友学園女子中学校へ行ってきました。

小田急線経堂駅から商店街を通って、
8分ほど歩くと学校に到着です。

本日は塾対象の説明会で平日開催ということもあり
授業の様子も見学することができました。

平成28年6月29日に行われた鷗友学園女子中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は鷗友学園女子中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。

説明会が行われるホールの前からは
グラウンドが見えました。
体育の授業が行われていて
生徒さんたちの楽しそうな声が響いていました。

説明会は約400名収容できるホールで
行われ、一般の説明会では毎回
ほぼ満席になるということでした。

プログラム

学校長挨拶

鷗友学園女子中学高等学校 吉野 明校長先生より、
教育理念や鷗友学園の歴史など女子教育に関する
お話がありました。

その中から一部を紹介いたします。

理念・校訓とあゆみについて

「慈愛(あい)と誠実(まこと)と創造」を校訓に掲げています。
「慈愛」は人と人との関係性を大切にする力。
「誠実」は自分の持っている能力に向き合い伸ばす力。
「創造」は社会のなかで異なる意見を包括し生き生きと活躍する力。
これらが基本的な考え方です。

今の我々の教育のなかでは
自己肯定感を育むということを大切にしています。
人と人との関係の中でお互いに相手を大切にしあう。
みんなが自分を大切に思ってくれるから頑張れる。
一人ひとりが自信を持って将来のことを考え、
自分で道を切り開いてほしいと考えています。

そして社会に出た時に、
「わたしはこれができるからみんなも一緒にやろう!」というふうに、
みんなを包み込みながら、
みんなと一緒になって活躍できるリーダーシップを発揮してほしいと考えています。

この考え方を提唱していたのが、
東京府立第一高等女学校に1901年に赴任した市川源三先生です。

東京府立第一高等女学校で教鞭をふるわれていた時代には、
当時選挙権の与えられていなかった女性たちにも
将来必ず選挙権が与えられると考え、
級長、副級長を選挙制にして学級自治活動を行わせていました。

「合科」という言葉を提唱したのも市川先生です。
授業のなかで「園芸」の授業があり、野菜作りをします。
自分たちで作った野菜を「理科」の授業で観察し、
さらにおいしくする方法を研究します。
さらに「家庭科」の授業で調理しておいしく食べます。

学校の授業ではそれぞれ別々に学びますが、
でも実際にはバラバラなものではないと市川先生は考えました。

様々な科目を通して人々が生きるために本当に大切なことを学んでいく。
それが、学ぶことの真の目的であるということを
「合科」という言葉を用いて教えたのです。

勉強は点数を取るためだけでなく、
みんなでこれからの生活を創っていくために学びがあるのです。

市川源三先生を校長として迎えるために、
1935年に東京府立第一高等女学校の同窓会
である鷗友会によって創設されたのが鷗友学園です。

その5年後、校長先生になられた石川志づ先生により、
「英語教育」「国際理解教育」「キリスト教精神」が加えられました。
これらが現在の鷗友学園の基盤となっています。

自己肯定感と女子教育

中高一貫教育そして男女別学は大きな意味を持っていると考えます。
内閣府によって発表された2014年度『子ども・若者白書』を見ると、
日本の若者の自己肯定感が世界に比べて低いことがわかります。
アメリカ・イギリス・韓国などの平均が80%あるのに対して日本は約半分です。
学校のなかでは自己肯定感の高い子どもたちも、
社会にでたときには自信を失っている若者が多いのではないでしょうか。
学校のテストでは知識を覚えて、テストでは良い点数を取っても、
社会に出た時に様々な違う価値観を持った人とぶつかり合いながら、
相手の主張を理解し、自分の主張もしっかりと相手に伝えるということが苦手なのではないかと考えられます。

特に女子の理数系に対する自己肯定感が低いという数値があります。
小学校では5年生で「比」や「割合」などの非常に抽象的な単元を学びます。
小学校5年生という時期は男の子は抽象的なことを把握する能力が伸び、
女の子はコミュニケーション能力が高まる時期です。
男女それぞれで発達段階の異なる時期に、
男の子に合わせて抽象化度の高い「比」や「割合」を学ぶこと自体に問題があります。男の子は算数が得意、女の子は苦手というレッテルがはられてしまう。

我々はそういった男女の違いに合わせて授業を行っています。
数学では抽象的内容は具体的に学べるよう取り組んでいます。
また、理科では中学1年生は生物のみを学びます。
化学や物理は上級生で学び、はじめのうちは実際に手に触って学べる
生物の授業だけを行っています。
興味・関心を持ちやすい単元から学び、発達段階に合わせて
カリキュラム組むことにより、抽象的な内容も無理なく理解することが
できるようになります。

鷗友学園では文系・理系選択の比率が半分づつ、
さらに理系選択者のうち化学は全員履修、生物と物理では
3/4が物理を選択しています。

女子の発達段階に合わせて授業を行うことにより、
抽象的な単元であっても苦手意識を持つことなく学ぶことができています。

グローバル教育とコミュニケーション能力について

鷗友学園では英語を勉強することや外国に行くことだけがグローバル教育だとは考えていません。
最初のうちは3日に1回席替えを行います。
価値観の違うお隣の子と明日一緒に行動できる能力を学校のなかで身につけてほしいと考えています。
変化する社会で異なる価値観の人と共存し、集団になって考えられる力を身につけることが、21世紀的学力であると考えています。

鷗友での学び

鷗友学園での6年間の学びについて
学習指導部長の福井 守明先生よりお話がありました。

お話の最後には、
鷗友学園での学びの様子を動画にまとめたものを
拝見しました。
動画に映る、生徒たちから楽しそうな学校生活を
感じ取ることができました。

先生のお話しのなかから一部を抜粋して紹介します。

「能動的学習」と「アクティブ・ラーニング」

鷗友学園での学びで目指しているのは「能動的学習者」になることです。

「学び」は進化しており、教室の中だけで先生から生徒に教えるだけではなく、
「生徒同士」や「上級生から下級生へ」と複線的な学びの機会を設けています。

学びにおいて「なぜ?」と思うことを大切にしてほしいと考えています。

従来の学びは変化してきています。
2007年で必要とされていた「学力の三要素」は
2014年にはいくつかの変更がありました。

2007年は3番目にあげられていた「主体性」が
2014年には1番目にあげられるようになり、さらに「多様性」「協働性」も必要とされるようになりました。

今の小学生が大学受験時に必要とされる力は記述力を基とした「思考力」「判断力」です。

これらの対策には「なぜ」という疑問を出発点として、
いろいろな考え方を受け入れ、自分の考え方を構築し、発案していく
ということが求められると考えられます。

鷗友学園の授業や入試問題もこういう考え方を背景にしています。

鷗友学園でのアクティブ・ラーニングは、
まず一人ひとりが責任を持って学ぶことを大切にしています。

自ら興味を持って調べ、きちんとした知識をつける、つまり知識の内化をはかります。そして内化した知識をもとにプレゼンなどの発表を行うことにより知識の外化をはかります。
アクティブ・ラーニングでは知識の内化と外化をリンクさせながら、深い学びにつなげていきます。

学びを通してつけたい力

鷗友での学びを通して身につけてもらいたい5つの力は「個人で学びに没頭できる力」「集団での協働力」「高い対処性と段取り力」「圧倒的基礎力」「問題発見力と政策発案力」です。

学びは教員と生徒の協力が必要不可欠であると考えています。

それらを身につけるためにカリキュラムマネジメントはとても大切になります。
「学校でしかできないプログラム」と「学校だけではできないプログラム」の両方が重要であると考えています。

そして「行事」もその理念に基づいたものでなければならないと考えています。
非日常である行事をいかに学びにつなげられるかということが大切であると考えています。

中3の修学旅行では沖縄に行きます。
高2の修学旅行では奈良・京都に行きます。
高校の方が中学校よりも距離的に近いところに行くというのも珍しいですが、
中学校では沖縄で平和について考えてもらいたい、高校では奈良・京都で日本の文化触れてもらいたいという思いがあり、発達段階に応じて行事を組み立てています。

そして高校になると自分で選ぶプログラムが増えます。
各自が選んだプログラムをベースにして自分の目的・目標に向かってしっかりと邁進するたくましい生徒になってもらいたいと考えています。

鷗友では「教室は失敗しても良い場所」というのを共通理念としています。

質問教室や進路指導室を特別に設けているということはなく、
学校のあらゆる場所で教科指導や進路指導が行われています。
生徒がいつでも質問できる、先生からも生徒に声をかけやすい環境です。

最後に私たちが考えるキャリア教育とは、
「自分がやりたいことを考えよう」という部分だけにとどまらず、
実際にその職業に就いたときに困らないようにやるべきことも行っていきます。
「やるべきことをすること」によって「やれること」が増える、
そうすればやりたいことにも必ず近づきます。

そのためにもたくさんの失敗をすることが大切だと生徒たちに伝えています。

入学から卒業まで

鷗友学園での6年間の学校生活について
入試広報部 今井 靖明先生よりお話がありました。

そのなかから一部を抜粋して紹介します。

6年間の学校生活

中学1年生はまず学校に慣れてもらうということを最優先にしています。
クラスも30人程度の少人数制を設けています。2年生以降になると1クラス40名程度のクラス構成になります。
さらに3日に1度の席替えを実施しています。
これには特定の人とだけでなく、クラスみんなが仲良くなってほしいという思いがあります。また、クラス全体が仲良くなれるように学校としても様々なプログラムを用意しています。

学校行事や部活動などは生徒が主役であると考えています。
教員はあくまでもそれを見守るという姿勢です。
ただ、自分たちのやりたいようにするということではなく、
指導者の視点に立って考え、他の生徒の立場に立って考えさせます。

なにより鷗友学園は「失敗のできる場」であるというのが大前提です。
まずは生徒が自分でやってみる機会を大切にします。
試行錯誤をくり返した結果、成功にたどりついたときの達成感は格別なものでしょう。

卒業後の進路について

高2以降は文系・理系でクラスがわかれます。
鷗友学園ではだいたい文系・理系で半分ずつになります。
さらに一人でも芸術系を希望する場合は芸術コースを設けます。
毎年1人以上は東京芸術大学に入学します。

入試について

入試広報部長の大内 まどか先生より
2016年度の入試結果や
4科の入試傾向についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

2016年度入試結果

今年度は243名の入学者を迎えました。
全入学者の内、2/1の入試で221名、2/3の入試で22名の入学となっています。
2/3の入試では全入学者数22名のうち10名が2/1にも受験している生徒です。
つまり合格者のうち95%が第一志望で入学したことが考えられます。

私たちは本校を第一志望と考える受験生が合格しやすい入試にしたいと考えています。
第一回の入試を2/1、第二回の入試を2/3にしたのもその一つでした。

第一回で不合格でも、第二回で合格した10名は総合点を見てみると、
平均で38点も点数を伸ばしています。

しっかりと鷗友学園の過去問に取り組んできた生徒が
得点しやすい入試になったのではないかと考えます。

2017年度の入試についても同様の入試にしていきたいと考えています。
ただ、出願方法はインターネットのみにします。

詳しくは9/1にホームページに掲載しますので、
そちらをご確認ください。

入試問題について

4科とも記述力を重視し、思考力や総合力を問う問題を出題しています。

基本的な知識は大切ですが、
ただ暗記をするのではなく、理解することが重要です。

また、鷗友学園では記述問題を比較的多く出題します。
採点者に対して伝わる書き方を心がけてください。

学校施設案内会

今日は平日の説明会ということもあり、授業が行われていました。
さまざまな場所にご案内いただき、
授業の様子も見学することができました。
どの授業もすごく楽しそうで、生徒たちの顔も活気にあふれていました。

図書館

蔵書数は約50,000冊。
授業で利用したり、空コマに使用する生徒もいるそうです。その日も何人かの生徒が自習やグループワークで使われていました。
また、PCルームや自習室も併設されていました。
自習室はテスト前になると放課後はほとんど
満席になるそうです。

調理実習室・農場

調理実習室にもお邪魔しました。
さすが女子校ということもあり、
3口でグリル付きの本格的なコンロが設置されていました。
また、調理実習室の窓からは農場がみえました。
この時期はもう収穫を終えているとのことでした。

校長先生に突撃インタビュー

説明会終了後に吉野 明校長先生にお話を伺いました。

貴校では女性の発達や性格にあわせてご指導されているということですが、
具体的にはどのようなことを行われているのでしょうか?

女子校の教員は小児科医であるべきだと考えています。
小児科医はどこが痛いか言えない子どもの病状を診断しなければなりません。
女子は特に心のストレスを自分の中に抱え込みやすいうえに、
自分だけで解決しようとしてしまいます。
それに気づいて対処できるようにと日々教員にも話をしています。

女子生徒を指導する際に気を付けていることなどありますか?

男子は縦の関係性を大切にしますよね。
でも女子は横の関係性を大切にするんです。
先生が力で押さえつけると、「あの先生は私のことが嫌いなんだ。
私もあの先生は嫌い」というふうに関係性が悪くなるんです。
まずは生徒が言っていることをしっかりと受け止めることが大切です。
また、競争原理も男女で異なります。
男子はライバルがいることで負けないように頑張りますが、
女子の場合は友達と一緒に頑張ろうという意識が先行するんです。

どのようなお子様に来てもらいたいですか?

鴎友を好きになってくれるお子さまであれば大歓迎です。
2016年度の243名の合格者数のうち221名が
2/1の入試を受けた生徒たちです。
鴎友を好きになって、しっかりと対策してくださったお子さまが
合格しやすいテストになっているのではないでしょうか。

たくさんの魅力があるなかで、どのような点を好きになってもらいたいですか。

人それぞれで好きになるポイントが異なると思いますので、
一度来てもらうのが一番です。
文化祭でも学校説明会でもなんでもかまいません。
来て、見て、学校や生徒たちの雰囲気が自分に合うか
どうかぜひ確かめてみてください。

学校訪問を終えて

新女子御三家の一角である進学校の鷗友学園女子中学校。

説明会では校長先生をはじめ、先生方には
女子教育かける熱い想いをお聞かせいただきました。

3日に1度、席替えがあるというのには驚きましたが、
学校全体として交流の幅を広げる取り組みをされているのですね。

また、授業の様子も見学させていただきました。
先生と生徒の関係性がすごくフラットで、
生徒から「先生、ここがわからないので、もう一度説明してください!」
と活発に質問している姿が非常に印象的でした。

説明会後もお話をしてくださいました、
吉野 明校長先生、入試広報部長の大内 まどか先生、
たくさんのお話をお聞かせいただき誠にありがとうございました。

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