こんにちは、算数を担当しております佐々木です。
本日は、計算についてお話いたします。
計算は,算数の問題を解く上で絶対的に必要な力になります。
しかし,計算だけの授業はどのテキストにも載っていません。
4年生で小数・分数をはじめて学んだときにでてくるくらいで,四則計算や工夫する計算だけをする授業はほぼないと言っていいでしょう。
本日は,「工夫する」計算をピックアップします。
【筑波大付属中】
5.26×3.1+52.6×0.69
同じ数字があればまとめるのですが,ここでは,同じ数字ではなく,
似ている数字があります。
5.26と52.6です。
これは,52.6は5.26を10倍した数なので,
5.26×10=52.6と置き換えることができます。
5.26×3.1+5.26×10×0.69
更に,5.26の10倍を0.69にあげます。そうすると,5.26×3.1+5.26×6.9となり,
5.26という同じ数字がでてきます。
5.26×(3.1+6.9)=5.26×10=52.6
筆算は使いません。まとめると,このように暗算でできます。
また,
【立教女学院中】
0.491×7.8―1.37×0.38+0.009×7.8―3.63×0.38
今度は,1組ではなく7.8と0.38の2組の同じ数字がでてきます。

=7.8×(0.491+0.009)―0.38×(1.37+3.63)
=7.8×0.5-0.38×5
となります。
ここで,5と0.5が似ている数字であることに注目します。

そうすると,
(7.8―3.8)×0.5=4×0.5=2
同じ数字が変形した後に出てきて,再度まとめていきます。
2重にまとめることが必要になった問題です。
このように,「まとめる」といっても1回で終わるものもあれば,
2回目に更にまとめると楽になる問題もあります。
「工夫する計算」は知っているけれど,実際のテストで
あまり使わないという生徒さんがいます。
まとめる自信がないし,まとめる数値を見つけるのに時間がかかるから,それだったら
その間に計算してしまった方がましと言う生徒さんもいます。
もちろん正論だと思いますが,ただ,
小数や分数が混同している問題では,ひたすら計算していると,
ミスをするリスクが高まります。
立教女学院中の問題であれば,式が4つあるので,4回筆算をする必要があり,
4回リスクを背負うということになります。筆算の途中でも繰り上がり,繰り下がり,点の位置など
間違えてしまう要因がたくさん入っています。
それであれば,やはり1回か2回式をまとめて,ほぼ暗算でできる計算を1回で終わらせた方が
リスクは断然減ります。
自信がない
同じ数値が見つけられない
という原因を掴んで,
同じ数値を見つけられるように計算問題もそこにピックアップした問題を
選んで練習してもらった方がいいです。
日々やる計算は,ただやっているだけですと,なかなかケアレスが無くなりません。
計算もテーマ別に練習することが大切です。
1人1人の間違える原因は違うので,そこを分析してあげて,
その子にあった問題を徹底練習するというのが,ケアレスを無くす一番の薬ではないかと思います。

