最新記事 2020年01月03日

テーマ: 算数

中学受験算数~よく出る数値は暗記するべき?

みなさんこんにちは。受験ドクターの桑田陽一です。

受験生にとっては、まさに入試直前期ですね。入試本番での健闘を祈っています!

さてそんな1月ですが、今回は敢えて4・5年生向けの内容でお送りいたします。
テーマは、「算数でよく出てくる数値は暗記するべきか?」です。

典型的なのは3.14の計算。

3.14×2=6.28
3.14×3=9.42
3.14×4=12.56
3.14×5=15.7
3.14×6=18.84
3.14×7=21.98
3.14×8=25.12
3.14×9=28.26

これら、3.14と1けたの整数との積の値のほか、

3.14×12=37.68
3.14×15=47.1
3.14×16=50.24
3.14×18=56.52

など、実際の計算によく出てくる値も、「暗記すべき数値」として紹介されることがよくあります。

その他、11×11~19×19の平方数や、2×2×2~9×9×9の立方数などもそうですね。

さてこれらの数値、がんばって暗記すべきなのか、自然に覚えるのに任せるべきなのか?
意見が分かれるところかもしれません。

「解答時間の短縮につながるので積極的に暗記すべきだ」という意見もありますし、「自然に覚えるのは良いが、計算すれば出てくる数値を頑張って覚える必要はない」という考え方も耳にします。

ちなみに、算数講師である私自身の場合はどうか?

結論から言えば、ほぼ自然に覚えました。
暗記しようと努力した記憶はなく、気がついたら覚えていたという感じ。

自分自身が自然に覚えてしまったこともあり、かつては漠然と、「自然に覚えるのならOK。でも、わざわざ暗記しようとするなんて馬鹿馬鹿しい」と考えていたように思います。

しかし、現在では少し考えが変わっているところ…。

例えば、みなさんは「九九」を暗記しています。
かけ算の意味を理解しているならば、3×4=12と暗記しなくても、必要に応じて3+3+3+3を計算すれば良いはず。

でも、なぜ暗記したのか、するべきなのか。

それは、1けたどうしのかけ算である「九九」を暗記しておけば、
それを応用することで2けた以上のかけ算も短時間で出来るようになるから。

よく出てきて応用の利く計算だからこそ、暗記する意味があるのですね。
かけ算が出てくるたび、いちいち足し算に置きかえて計算していたら、あまりにも時間がかかりすぎてしまいます。

中学受験の算数は、制限時間の中でなるべく多くの正解を求める「ゲーム」です。
そんな中に繰り返し出てくる計算は、その都度計算するより、覚えていた方が間違いなく有利。

では、覚えていない人はすぐにでも暗記を始めるべきなのか?

入試までまだ時間のある4・5年生の時点であれば、やはりこれからの学習を通して自然に覚えるに越したことはないと思います。
ただ、自然に覚えるのが理想とは言え、ぼーっとしていても、自然には覚えられません。
この数値はよく出てくるから覚えておいた方が良さそうだな、という意識を持ちながら日々の学習を進めるからこそ、「自然に覚えてしまった」ということが起こるのです。

まずは、先に例とした出したような数値については、「覚えた方が有利そうだ!」という意識を持つところから始めましょう。

もう1つ重要なのは、「だいたいこれくらい」という感覚。

例えば32×3.14。
32×3よりは少し大きいので、96よりちょっと大きめの値になるはず。
一番下の位に注目すると、2×4=8だから、32×3.14の一番下の位は8になるはず。

ああそういえば、よく出てくる値に100.48ってのがあったなぁ。
これだな。

このような感覚が大切。
実は、私の頭の中もこんな感じに近いのです。

こういう感覚なしに、単なる丸暗記だけに頼るのは、あまり効率的ではありません。

まとめです。

 よく出る数値は、まずは「覚えるべき数値である」という意識を持つところから。
 暗記とともに「だいたいこれくらい」の感覚も意識しましょう。

今回は、ここまで。