メニュー

投稿日:2020年06月15日

テーマ: 社会

問題を単純化すると、解ける問題が増える!

 

こんにちは、受験ドクター国語科・社会科担当のS.I.です。

 

今回のブログでは、「知識の活用」についてお話しします。

 

まず、次の2つの問題を読んでみてください。

どちらも、2020年度入試の社会科で出題されたものを引用しています。

 

一見まったく別のもの見えるこの2つの問題、答えるのに必要となる知識は同じものです。

 

鷗友学園女子中(2020)

 

平成元年に導入された消費税は段階的に引き上げられました。その税率の変化を、解答欄の形式に従って答えなさい

 

解答欄

平成元年 (   )%→平成9年(   )%→平成26年(   )%

 

市川中(2020)(一部改題)

 

下線部C(10円硬貨)について、グラフ1は、現在使用されている1円、5円、10円、50円・100円・500円硬貨の年ごとの製造枚数の合計(記念硬貨は含まれていません)と、そのうちの1円硬貨の製造枚数を示しています。時期を2つに分け、一円玉の製造枚数の変化の特徴とその背景を説明しなさい。

 

0615_1

 

 

上の鷗友学園女子中で出題された問題は「消費税の税率の変化」が問われていますから、

平成元年 ( 3 )%→平成9年( 5 )%→平成26年( 8 )%

と解答すれば良いですね。

2019年に消費税率が10%に引き上げられたことに関連する、基本的な時事問題でした。

 

下の市川中の問題はどうでしょう。

 

「グラフが出てきた、難しそう!」「貨幣の生産枚数なんて、習ったことないよ!」と思ったお子さん、

そこで立ち止まらず、与えられた指示に従って考えてみましょう。

 

①時期を2つに分け

 

⇒ 1997~1998年とそれ以降

 

②1円硬貨製造枚数の変化の特徴

 

⇒1997~1998年…1円硬貨が大量に発行されていた。

それ以降…1円硬貨の発行が大きく減少している。

 

③その背景

 

ここまできたら、あとは歴史の年表問題と同じです。

 

⇒1円硬貨の発行枚数は、1989年~1991年にかけて特に多い。

その頃にあった、1円硬貨が大量に必要になるできごとは…1989(平成元)年の消費税3%の導入により、会計時の端数が1円単位になった。

1999年以降、ほとんど生産されなくなったのは…1997(平成9)年に消費税率が5%になり、会計時の端数として1円単位で支払うことが減った。

 

 

 

今日お伝えしたいのは、

問題の指示に従って一つずつ順を追って考えていけば、

難しそうに見えた問題でも、自分の持っている知識で解けるかも!

(多くの場合、解ける!)

ということ。

 

そのためには、

時期を2つに分け、②一円玉の製造枚数の変化の特徴と③その背景を説明しなさい。

 

のように、指示されている作業に下線を引き、複数の段階を踏む場合には番号を振って、

問題を単純化して考えていくことが有効です。

メモを取りながら進めると、整理しやすいですね。

 

問題文が長くなるとわからなくなってしまう、というお子さんは、ここから取り組みましょう。

 

おまけとして、もう一つ。

同じグラフを利用して、「身のまわりのできごとと結びつけて考えよう!」というタイプの問題です。

 

次の①、②の状況には、共通する背景があります。

その背景とは、どのようなものでしょうか。

 

① 日本国内で流通している50円・10円・5円・1円硬貨の枚数は、ここ10年程で5%減少しています。

 

② 下のグラフ1を参照すると、平成26(2014)年に消費税が8%に引き上げられた際には、1円硬貨の発行枚数は、1980年代末~1990年代と比べて大きな変化がなかったことが分かります。

その背景として、一つには硬貨の寿命は30年程で、大量に発行された1円硬貨がまだ流通していることが挙げられます。他にはどのようなものがあるでしょうか。

 

0615_2

 

 

答えは下にあります。

 

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈答え〉

電子マネーの普及が進んだこと。

 

 

偏差値20アップ指導法