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投稿日:2022年02月25日

テーマ: 算数

計算ミスその1~筆算の書き方~

こんにちは。算数を担当しています佐々木裕子です。

本日は、「計算ミスシリーズその1」と題して、筆算の書き方についてお話しします。

かけ算の筆算は、左側にどんどん増えていきます。
わり算の筆算は、右側にどんどん増えていきます。

自明の理ですが、
テスト用紙に書いている筆算を見ると、
「字に字がかぶってしまったり」
「紙の端っこに書きすぎて、途中で数字がかけなくなったり」
「余りの小数点の位置がわからなくなってしまったり」

ということで、計算ミスを起こしていることが多いです。

字が汚くて計算ミスが多いんですというご相談を多く受けます。
計算ミスといっても、さまざまなパターンがあります。
字が汚いと見間違えてしまうという理由も一つありますが、
まずは、上に示したように、筆算の書き方をマスターしておきましょう!

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かけ算の筆算は、左側に増えていきます
わり算の筆算は、右側に増えていきます

それにもかかわらず、
紙の左側・右側ぎりぎりのところから書き始めて、紙がなくなってしまったり、
問題文に重なってしまったり、自分が先に書いた計算式に重なってしまったりということが
起こってしまいます。
そうすると、やはり数の読み違いや小数点の位置がずれてしまうということが生じます。

空間の認識でもありますが、
スペースを考えて書くということは、右側、左側に増えるから
右側に書くとか左側に書くという具体的な指示を
してあげることが大切です。

テストのときに、そんな細かいこと考えてられない!
と思うかもしれません。
ですから、日ごろから書けるように練習しておいてテストのときに
無意識にできるようにすることを目指しましょう。

日ごろのノートの使い方から変えていきましょう。

ノートに書く時の心構え

1.筆算はメモではない

立派な計算の跡です。消さずに残しておいてください。
理由は、消してしまうと、どこでミスしたのかを自分で見つけることができません。
ミスは絶対にしてはいけないということではないのです。
ミスをしたときに、どういうミスをしてしまったのか、それを発見することが大切です。

また、よく筆算だけ違う紙にやったと「綺麗な」宿題ノートを持ってくる生徒さんが
います。これもNGです。

問題を解く上で式や答えを書くときに、そのすぐそばに筆算も残すようにしてください。
筆算だけ違うスペースに書くのではなく、どの問題がどの筆算かがすぐみて
分かるようにしておこう。

2.限られたスペースに書けるようにする

入試問題では、そこまで余裕のある計算スペースはありません。
ないと思っていた方がいいかもしれません。
計算ミスをしないためには、暗算がもちろん一番速いし正確です。(正確に記憶していれば)
ただ、筆算をどうしても書かなくてはいけない場合が生じます。
その時に、スペースの中にいかに見間違いなく正確にきっちりと書けるかということが
大事になります。

日ごろから、ノートのスペースの感覚を身に着けておいてほしいと思います。
手あたり次第空いているところに計算してしまうのではなく、
なんとなくでもいいので、なんとなく字がぶつからないなというところに
書くようにしていきましょう。

そのために、
本日は、
「かけ算の筆算は左側に増えていく」
「わり算の筆算は右側に増えていく」
ということをお話ししました。

算数ドクター