こんにちは、受験Dr.の咲山です。
9月8日の夜明け前、日本全国で皆既月食が観察されました。時刻が平日の午前3時頃のということもあり、気軽に見られる時間ではありませんでしたが、もしかしたら観察した人もいるかもしれません。月食が観測できた年は、入試問題の題材としても取り上げられることが多いです。3年ぶりに観察できる皆既月食でしたが、今回は、Dr.カモノハシと一緒に、この月食の仕組みをおさらいしたいと思います。
ちなみに、以前にも一度月食と日食について触れたブログを書いています。
そちらの方が少し複雑な話ですが、気が向いたら読んでみてください。
「月食も日食も無い2024年」中学受験理科 2025年入試時事問題①
Dr.カモノハシの天文教室:月食のひみつ
こんにちは!カモノハシ博士こと Dr.カモノハシ です。
今日は、夜空で見られる不思議な現象――「月食」についてお話しします。助手のリスくんも一緒によろしくお願いします。
月食ってなに?
助手リスくん:「先生、月食って“月が欠ける”って聞いたけど、どういうことなんですか?」
Dr.カモノハシ:「いい質問だね。月食は、地球が太陽と月の間に入り込むことで起きるんだよ。」
助手リスくん:「えっ?じゃあ、地球の影が月にうつるってことですか?」
Dr.カモノハシ:「その通り!月が暗くなったり、赤っぽく見えたりするんだ。」
どうして赤くなるの?
助手リスくん:「でも、なんで月が赤くなるんですか?不思議ですね!」
Dr.カモノハシ:「実はね、地球の大気がポイントなんだ。太陽の光が地球を回りこんで月に届くとき、青い光は散らされて赤い光だけが通り抜けるんだよ。その結果、月が赤銅色に見えるんだ。」
助手リスくん:「夕焼けと同じ原理なんですね!」
月食の種類
Dr.カモノハシ:「月食には3つの種類があるんだ。」
1. 部分月食 … 月の一部だけが欠ける。
2. 皆既月食 … 月全体が地球の影にすっぽり入る。赤く染まって幻想的!
3. 半影月食 … 月がうっすら暗くなる。ちょっと気づきにくい。
助手リスくん:「種類があるなんて知らなかった!」
まとめ
Dr.カモノハシ:「つまり、月食は“地球の影が月を隠す現象”なんだ。しかも赤くなる理由は、地球の大気が光を通すから。天体ショーを見ながら、科学の不思議も学べるんだよ。」
助手リスくん:「今度月食があったら、観察ノートをつけてみます!」
Dr.カモノハシ:「その意気だ!科学は“見ること”から始まるんだよ。」
ちなみに、次回の皆既月食は来年2026年3月3日の夕方頃に観察できます。
今回とは異なり、観察しやすい時間帯なので、天気が良いことを願っておきたいと思います。
以上です。次回は皆既月食が赤くなる仕組みを、空や虹の色の仕組みと一緒に解説します。