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投稿日:2011年03月24日

テーマ: 算数

消し去りたい?

なんだかんだとバタバタしていた状況も、徐々に平常の落ち着きを取り戻しつつあります。

というよりも節電を意識した生活に「慣れてきた」という表現が適切かもしれません。

 
気付けばもう春休み。今日からドクターの個別指導では春期講習期間に入ります。
 
渡された授業の時間割を見て、春期とは思えぬハードさに一瞬「冬期講習か?」と錯覚。
 
でも、寝食の不安を抱えて毎日を過ごしている方々を思えば、何の不安もなく仕事に没頭できる環境にいる自分は幸せです。
 
さて、本題に入ります。
 
授業をスタートしたばかりの生徒の宿題ノートをチェックしていると、そこには赤マル、青マル、緑マル、・・・とマルだらけ。
 
聞けば、1回目で解ければ赤マル、2回目で解ければ青マル、3回目で解ければ緑マル、・・・というルールのもと、マル付けをしているとのこと。
 
赤マル以外は引っかかった問題だということは一目瞭然ですが、困ったことに、間違えたものはすべて消してしまっているので、そこには正しく解いたものしか残っていない・・・。
 
「この問題、どんな間違いをしたの?」
 
「消しちゃったから覚えていない」」
 
「なんで消したの?」
 
「だってバツつけたくないんだもん」
 
「なんでバツつけたくないの?」
 
「え~、なんかバツつけると『おまえ、だめじゃん』って誰かから言われているような気がして落ち込むから」
 
・・・そんなことで落ち込まなくても。
 

自分の間違いがわかるものは、生徒にとってみれば宝みたいなもの。その大切さがイマイチわかっていない生徒にとっては、自分の間違いは消し去りたいものなのでしょう。

でも、自分の間違いを認識しなければ、修正は不可能。

その後、この生徒に対して、「自分の間違いを認識することが成功への一歩になる」という話をしたうえで、算数の学習をするときに限って消しゴム禁止令を出しました。

 

で、後日、その生徒から「先生、もう消しゴム使わないから、預かってて」と渡された消しゴムの数、200個以上。

・・・消しゴムを集めるのが趣味なんて知らなかった・・・。

入試まで大事に預かっておこうと思います。