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投稿日:2022年03月15日

テーマ: 算数

算数テストの受け方改革~①時間配分編

みなさんこんにちは。受験ドクターの久米です。
今回は算数のテストにおいてミスを防ぐための、
効率的な時間配分法をお伝えいたします。

算数のテストのときのミスは、大きく分けて3種類です。
①計算ミス
「解き方は分かっているのに計算ミスをしてしまった」
②時間配分や解く問題のミス
「難しい問題に時間をかけすぎて、後の方の簡単な問題をやる時間がなくなった」
③読み取りミス
「りんごの個数を聞かれているのにミカンの個数を答えてしまった」
経験上、平均的な小学生は、算数のテスト一つにつきだいたい2~3問くらい
上記のようなミスがあるのが普通です。
5問以上ある人はちょっとあわてんぼうさんですね。
こういうお子さんはミスを減らすだけで、偏差値が10近く上がります。

①の計算ミスを防ぐための取り組みについては、
以前に書いているこちらの2つを参考にしてください。
五月雨式逆算法~計算問題これで完璧
即効!速攻検算術!

今回は、②テスト中の時間配分や解く問題のミスを防ぐ方法 についてお伝えします。
テスト前にやるべきことが2つあります。
最初に目標点と解く問題数を決めます。
各塾の模試は、だいたい50分で20問~25問出題されることが多いです。
例えば25問出題される模試で150点満点中90点を目標にするとします。
そのためには15問正解することが必要です。
15問正解するために何問答えなければいけないかを考えます。
25問の中には難問も含まれますので、全部解く必要はありません。
ミスは少ないが時間がかかるタイプのお子さんなら18問解く、
ミスは多いがスピードはあるお子さんなら20問解くことを目安としましょう。
150点中120点を目標にするお子さんなら、
23問解いて20問正解くらいが目安です。
捨て問(やらない問題)を作るのをためらってはいけません。
入試で実力を出すにはここの部分が大事になります。
今のうちから「捨て問感覚」を養っておきましょう。

次に時間配分と目標正解数を決めます。
例えば、目標点が150点中90点で、
①計算3題 ②小問集合8題 ③大問7問×2題だったとします。
そうすると、①で全問正解3/3 ②で6/8正解
③で6/14正解を狙うくらいが目安となるのではないでしょうか。

試験が始まったら、落ち着いて解く問題を決めます。
テストが配られた後に、問題を見ることなく、
最初から全部の問題を解き始めてはいませんか?
時間がないからと焦ってしまって、
取捨選択せずに問題をひたすら解いていくのは非効率的です。
試験が始まったら、最初の1分~2分で全部の問題に目を通し、
〇△✕をつけましょう。
簡単そうな問題に〇、
できるかできないか分からない問題に△、
難しそうな問題・苦手な問題に✕をつけましょう。
その上で、〇の問題から解いていきます。
この作業をやると、テスト後の復習にも役立ちます。
〇をつけた問題で間違えていた問題は優先的に復習し、
△や✕をつけた問題はその後にやります。
また、正答率が高い問題に✕をつけていたら、
その分野が著しく苦手なのか、
やる・やらないの判断を間違えていたかのどちらかです。
これも優先して復習しましょう。

模試はあくまで模試です。本番の試験ではありません。
今の時期は模試の受け方をいろいろ試してみる時期です。
試行錯誤して、一番自分に合った方法を見つけましょう。

それではまた。受験ドクター、久米でした。

算数ドクター