最新記事 2021年03月02日

テーマ: 国語

国語の苦手克服法① 心情記述編

みなさんこんにちは。受験ドクターの久米です。
「ウチの子、勉強しているのに国語の成績がなかなか上がらなくて…」
というお悩み、よく聞きます。

練習によって点数が上がりやすい問題形式

国語のテストの中で、漢字やことばなどの知識系以外の国語の問題で、
練習によって点数が上がりやすい問題形式は何でしょうか。
選択肢問題?抜き出し問題?
いやいや、国語の問題形式の中でトレーニングの成果が一番表れやすいのは、
実は記述問題なのです。

選択肢問題は〇か×しかないので、
文章の内容を理解して選択肢が絞れていても、
最後に間違ってしまえば0点になってしまいます。
抜き出し問題も同様です。

記述問題には部分点がありますから、
解答として押さえておくべきいくつかの要素のうち、
1つでも書くことができれば、×になることはありません。
実にトレーニングのやり甲斐がある問題形式なのです。

今回は記述の中でも、「傍線部③のときの太郎の気持ちを答えなさい」など、
物語文でよく出題される「心情記述問題」にしぼって、
国語が苦手なお子さんも記述を書けるようになるコツをお話しいたします。

心情記述で書くことは2つだけ

まず、「心情記述で書くことは大きく言うと2つだけ!」と
お子さんに伝えて、書くべきことを明確化させてください。
その2つは「心情語」と「きっかけ」です
①人物がどのような気持ちになったか⇒「心情語」
②人物が①のような気持ちになった理由となる出来事⇒「きっかけ」
例えば、「財布を無くしたので、悲しい気持ちになった」という文で言えば、
「財布を無くした」がきっかけ、「悲しい」が心情語になります。

きっかけと心情語の2つがそろっていれば、
長文記述で〇は取れなくても△は必ず取れます。

白紙で記述答案を出すお子さんなどは、
記述問題を解くことを最初からあきらめてしまっている場合がありますので、
「どんなに長い記述でも、この2つさえあれば点数もらえるんだって!」
というような言い方をして、
「記述は記号よりも点が取りやすい!」ということを
手を変え品を変え伝えて、お子さんに刷り込みましょう。

そして、お子さんが授業やテストで記述問題を書いてきたら
「よく頑張ったね、解答欄の途中まででも書いたんだ!偉いね!」と、
お子さんが記述に取り組んだこと自体を褒めましょう。
次回以降も書いてくれる確率が高まります。
内容を精査するのはその後です。

きっかけとなる出来事や心情の探し方

最後に気を付けるべきことは、きっかけとなる出来事や心情の探し方です。
算数が得意で国語が苦手なお子さんや、
論説文が得意で物語文が苦手なお子さんは、
物語文の登場人物の気持ちが変わっていくことになじめない場合があります。
「すぐそこにいる亜由美の声が、遠くから聞こえてくる気がした」
という描写が
「転校前は親友同士だった女の子が久しぶりに会ってお互いに距離を感じた」
ことを表す場合でも、2人は親友なんだから問題ないと考え、
「テレビの音で声がよく聞こえなかった」などと誤読してしまうなどが代表例です。
どの問題でも同じ公式が使える算数や筆者の主張が変わらない論説文と、
登場人物の気持ちが移り変わる物語文は完全に別物です。
傍線部に近いところから探すのが物語文の基本です。

今回のまとめは以下になります。
①物語文の記述で書くべきことを「心情語」「きっかけ」と明確化する
②記述問題は点が取りやすいと刷り込む
③記述問題を書いてきたときにまず褒める
④「心情語」や「きっかけ」は傍線部に近いところから探していく

それではまた。受験ドクター、久米でした。