最新記事 2020年05月07日

テーマ: 国語

成績を上げる読書法!

 

みなさんこんにちは。受験ドクター国語科の久米です。

国語の講師をしていると、保護者の皆さんから

「うちの子は読書の習慣がありませんが大丈夫でしょうか」

との質問をよく受けます。

そこで今回は、

読書と国語の成績の関係についてお話しいたします。

 

読書の習慣がなくても国語が得意なお子さんはいますし、

読書が好きで国語が得意でないお子さんも

少数ですが存在します。

それでは、読書は国語の成績と関係ないのでしょうか?

 

もちろん、そんなことはありません!

読書をしているほうがテストに有利になります。

その理由は、大きく分けて2つあります。

 

1点目は、短い文章を集中して読むことに慣れているので、

正しく情報をとらえられることです。

2点目は、様々な文章に触れていることで、

物語文の展開を予想できたり、

論説文での筆者の主張や根拠を

すでに知っていたりすることです。

(2点目については悪い面もあります)

それぞれについて見ていきましょう。

 

まず1点目です。

読書習慣がなく、文章を読むことに慣れていないお子さんは、

文章の上から下までを目で追うことができず、

自分になじみのある単語だけを拾い読みしています。

その結果、本文の内容の読み飛ばしが多くなったり、

本文にない情報を自分で勝手に作ったりすることで、

誤読が多くなってしまいます。

 

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私は集団塾の講師を長いことやっていましたが、

そのときには読書習慣のない子の

視線の動きには気づきませんでした。

個別指導になって一人の生徒と向き合う時間が増えて、

やっと気づいた次第です

 

こういうお子さんは、まずは集中力をもって

短い文章を読むことが大切です。

中学入試に出てくる国語の文章量は、

3000字から6000字と言われています。

文字数多めの文庫本で10ページもないくらいです。

国語の成績を向上させるためには、

長編小説を一冊読み切る必要はありません。

 

物語文にチャレンジするなら、

重松清さんなどの短編集を読むといいと思います。

また、自分の趣味の本を読むのもお勧めです。

野球やサッカーなどのスポーツ、

バレエやピアノなどのお稽古事、

昆虫や動物などについてなど、

自分が興味を持てる本を、15分くらいの短い時間で

集中して読む練習を積んでください。

読み終わった後の

「どんなことが書いてあった?」という質問に、

短い言葉で答えられるようになることが目標です。

 

読書習慣があり、文章を読むことに慣れているお子さん、

また短い文章を集中して読むことができるお子さんの視線は、

この赤い点線のような動きをします。

文章を上から下までしっかり目で追うことができています。

こういう眼球の上下運動を行う習慣ができているかどうかは、

文章を読むスピードと読み取りの正確性、

ひいては国語テストの成績に大きく影響します。

 

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2点目です。

読書習慣のあるお子さんは、

自分の中に物語のストックをたくさん持っています。

テストのとき初めて読んだ文章でも、

それと近いものを読んだことがあれば、

内容を予想することが可能です。

「ああ、これは田舎の人が都会にあこがれる話ね」など、

テーマの類推も容易にできます。

読書習慣が有利に働くことはご理解いただけたと思います

 

ただ、このような「当てはめ読み」に頼りすぎると、

自分の想定を超えた文章や

経験したことのない物語が出てきたとき、

失敗してしまいます。

例えば、論説文で、

「生物の種の保全よりも人間の生活レベルの維持が重要だ」

というテーマの文章が出題されたとき、

「環境保護が最優先」という自分が知っている考え方に

こだわってしまうと、筆者の主張が正しく読み取れません

「読書好きで、国語の成績の波が大きい」お子さんは、

「当てはめ読み」でテストを解いているのかもしれません

 

こういうタイプのお子さんは、

とにかく書いてあることに忠実に読む訓練が必要です。

詳しくは次回のコラムでお話ししたいと思います。

 

それではまた。

受験ドクター、久米でした。