最新記事 2019年09月26日

テーマ: 国語

国語テストの直し方

みなさんこんにちは。
受験ドクターの久米です。

今回はご家庭において、国語のテスト直しをするかについてお話したいと思います。

私は国語・算数・理科・社会の四教科を担当していますが、集団指導と個別指導の違いを一番感じているのが国語です。

例えば算数だと、書いた式や図を見れば、その子が問題をどのくらい理解しているのか、どの段階で間違えたのかが分かります。書いた式を見てから、どのレベルに戻って指導するのかを決めることになります。公式・公理が分かっていない人には基本となる考え方をまず覚えてもらいますし、使い方が間違っている人にはどういう問題でこの公式が使えるかの適用方法を、最後の計算で間違っている人には効率的な式のまとめ方や計算法を教えることになります。つまり、算数の指導は、①お子さんの書いた式や図を見る→②先生がその子に合わせてやり方を教える、という二段階に分けられます。

ところが、国語の場合、いわゆる途中式に当たるものが存在しません。解答用紙だけを見ても、どういう思考をたどってその解答にたどり着いたのかはわかりません。そのため、一つ一つの過程をお子さんに丁寧に聞いていく必要があります。そうすることで、お子さんの考え方のどこに強みがあって、どこが弱点なのかが分かります。良いところは褒め、間違っているところは修正していくことで、少しずつ国語の力がついてきます。例えば、論説文において、具体的なエピソードに引きずられすぎて作者の主張が読み取れていない子には、まとめの段落にある抽象的な言葉(キーワード)を使った文に注目することを教える必要があります。また、物語文において、心情の読み取りが苦手なお子さんには、登場人物の発言や動作に注目することを教える必要があります。その上で、この発言はこういう気持ちで、この動作はこういう気持ちを表すんだよと指導し、一つずつ覚えてもらうことになります。つまり、国語の指導は①お子さんの答案を見る→②どうしてその答えになったのか、思考の過程を話してもらう→③先生がその子に合わせた解き方を教えるという三段階に分けられます。

集団指導で国語を教える場合にはこの②の作業が時間的にどうしてもできないので、先生の考え方を教室の全員に同じように伝えることしかできません。ですから、お子さんも自分の思考の過程のどこに弱点があり、どういうところに引っかかりやすいのかがなかなか理解できず、同じような間違いを繰り返してしまうことになります。

その弱点を補えるのが国語のテスト直しです。テストの答え合わせをするときに、〇×だけをつけて、正しい記号や記述の正答を丸写しするだけでは直しの意味がありません。間違った問題の直しをするときに、お子さんが本文の中で参考にした場所に青く線を引いてください。次に解説を読んで、正答が参考にしている場所に赤く線を引いてください。その違いを見比べてから直しをすると、かなりスムーズにいくと思います。本人が問題を解く際に考えていたところを「見える化」することで、論理的に問題を解けるようになっていきます。特に記述問題では、この作業をくり返すことで、自分の弱点に気づいて、少しずつ良い答案が書けるようになっていきます。
ぜひお試しください。

それではまた。
受験ドクター、久米でした。