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投稿日:2026年03月09日

テーマ: 算数

受験算数のコツ!和分解と場合の数

みなさん、こんにちは。受験Dr.の亀井章三です。

 今回は「和分解と場合の数」です。
全く関係がないように見える2つの単元が、意外な形でつながって
いる、というお話です。

 「和分解」とは、ある整数を複数の整数の「和」に分解することを
表します。例えば、6を1以上の3つの整数に分解すると
 1+1+4、2+3+1、1+3+2などが考えられます。
この表し方が何通りあるかを考えてみましょう。

 ここで最初に確認しないといけないことが、
 2+3+1と1+3+2は「同じもの」なのか「異なるもの」なのか、です。
これは、問題によって変わるため決まってはいません。
今回は、「異なるもの」として扱う場合を考えます。

 問題 6個のリンゴを、A君・B君・C君の3人で分けます。
     全員1個以上もらうものとするとき、分け方は何通りありますか。

 まず、6個のリンゴを横一列に並べたものとイメージしましょう。

6個のリンゴを横一列に並べたもの

 ここが重要なところです。
 左から「Aのリンゴ」「Bのリンゴ」「Cのリンゴ」が区別できるように
リンゴとリンゴの間に棒を置いていきます。

 例えば、Aが2個、Bが3個、Cが1個もらうとすると

Aが2個、Bが3個、Cが1個もらうイメージ

 のように棒が2本入ります。

 Aが1個、Bが2個、Cが3個の場合は、

Aが1個、Bが2個、Cが3個の場合のイメージ

 となり、同じ「1個・2個・3個」でも、誰に配るかが異なれば、
棒の入る場所が異なる、というわけです。

 つまり、6個のリンゴの間の異なる場所に2本の棒を入れると
3人への分け方が全て表されることになります。

 ここまできたら、場合の数の計算で求められます。
間の数は6-1=5か所、ここから2か所を選ぶので、
(5✕4)÷(2✕1)=10通り となります。

 この考え方をまとめると、
 □個のリンゴを△人に分ける。ただし、配る人は名前があるなど
区別できる、そして全員1個以上もらうとき、その配り方は、
 (□-1)個から(△-1)個選ぶ選び方と同じである、となります。

 「1個以上」「人が区別できる」がポイントです。
 人でなくても、数字が書かれた箱に入れる、色のついた皿に乗せる
などの場合でも同じ方法が使えます。

 では「1個以上」の条件がちがう場合はどうすれば良いでしょう?
それは、個数を変えて「1個以上」にすれば良いです。

 例えば、6個のリンゴをA・B・Cの3人に分ける。もらってない人が
いてもいいとすると、分け方は何通り?
 という問題は、
 全員に1個ずつ配るため、3個追加すれば良いです。
 つまり、9個のリンゴを全員1個以上もらうように分ける、ということです。
 そうすれば、(8✕7)÷(2✕1)=28通り と求められます。

 では、10個のリンゴをA・B・Cの3人に、全員2個以上もらうように
分ける分け方は何通りあるでしょう、という問題は・・・

 先ほどと逆に、まず1個ずつ3人に配ります。残った7個のリンゴに
ついて、全員1個以上もらうという条件にすれば良いのです。

このように、もらう個数が1個以上でない場合は、全体の個数を増減
することで対応可能です。
 しかし、3人の名前がなかったり、袋や皿が区別できない時はこの方法
が使えませんので、丁寧に調べていきましょう。

 今回は、和分解という数を使った問題も、棒を入れる方法という場合の
数に置き換えることで解きやすくなる、というお話でした。

算数ドクター