最新記事 2021年06月14日

テーマ: 社会

ニュースの活用術

こんにちは、受験ドクター国語科・社会科担当の市村 史帆です。

ご家庭から、このような質問を受けることがあります。
「時事問題の対策って、いつから始めれば良いですか?」
2021年上半期も終盤の今回は、社会科の学習に役立つニュース活用術をお伝えします。

◆いつまでのニュースが出題されるか

中学入試では、入試問題を作るのはその学校の先生方。
時間を取ることができる夏休みに、問題を作成することが多いそうです。
また、ニュースというのは少し時間が経ってからでないと全体像がつかみにくいものです。

これらのことから、その年の夏頃まで、遅くとも10月くらいまでのニュースを切り口に出題されることが多いです。
各塾・出版社の時事問題テキストも、10月~11月にかけて発売されます。

◆新聞・ニュース番組を活用するには

社会科の試験で時事問題を出題するのには、「世の中のできごとを、自分に関係のあるできごとして捉えてほしい」という願いが込められています。
とはいえ、各教科の学習に忙しい中学受験生。
6年秋から冬期講習の時期にまとめて学習しようとして負担を増やすようなことは、なるべく避けたいものです。
毎日(もしくは週のまとめとして)親御さんと一緒にニュースを見る、小学生新聞等を活用する方法の方が、結果的に負担は少なくなります。

ニュースを見る・読むときに、ポイントとなるのは次の4つです。

①できごとの原因
②できごとの影響
③自分の意見
④多角的な視点

ニュースを見ながら、この4点を考えるきっかけとなるような言葉を、お子さんにかけていただきたいのです。

例を挙げてみます。

①できごとの原因
⇒「2021年は例年と比べて桜の開花が早かったけれど、なぜだろう?」
   「3月に栃木県足利市で起こった山火事では、火災が23日も続いたんだって。こんなに長い間燃え続け
たのは、なぜだろう?」

②できごとの影響
 ⇒「スエズ運河でコンテナ船が座礁して、運河が通行止めになっているよ。私たちの生活にも影響があるかもしれない。どんなことに困るだろう?」

③自分の意見
 ⇒「10月から、土曜日には手紙やはがきの配達を取りやめるそうだよ。どう思う?」

 自分の意見を話しづらいお子さんには、賛成か反対か、のようにどちらかを選べる聞き方をするとそこから話が広がります。

④多角的な視点
 ⇒③に関連して、「郵便局で働いている人は、土・日の配達が休みになると月曜日にまとめて配達することになるね。これは働いている人からするとどうだろう?」

 お子さんと逆の視点、別の立場の人の視点を示すことで、多角的な視点で見る力が養われます。
 

ここで、以前似たようなできごとがあったときの話、海外のニュースであればその国の位置の話…と広げていくと、一つのニュースから3つ、4つの学びが得られます。

小学生新聞を取っているが、なかなか読む時間がない…というご家庭は、「その新聞の一面だけを読む」「各ページの見出しだけを読んで、要点を把握する」という使い方もおすすめです。

◆時事問題対策を始めるのはいつから?

本日のまとめとして、「今から少しずつ」をお勧めします。
集団塾の場合、6年生の冬期講習頃に時事問題を集中して扱う時間が設けられます。
しかし、「時間を見つけて時事問題テキストを読み進めておくように」と指示されることがほとんど。
話題が新鮮なうちに見知ったものにしておいて、時事問題テキストはできごとの背景を確認すること、各分野の関連事項の学習に使うようにすると、プラスアルファの学習として活用することができます。

本日はここまで。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう!