最新記事 2018年04月06日

テーマ: 理科

スギだけじゃない! 花粉の話

皆さんこんにちは。
受験ドクターの理科大好き講師、澤田重治です。

いよいよ春休みも終わりますね。
先日卒塾していった先輩たちも、もうすぐ入学式です。
きっと今頃、新しい制服を見ながら、
これから始まる中学校生活への期待に胸を膨らませていることでしょう。

そんな「春」という季節、花粉さえ飛ばなければ私も好きなのですが……。

花粉症の私は、毎年の入試(埼玉・千葉)が始まるころから、
ゴールデンウィークくらいまで、ずっとスギ花粉に苦しめられています。
まだ、あと1ヶ月も続くのかぁ……気が重いですね。

ということで、今年のスギ花粉も、すでにピーク自体は過ぎましたが、
今日は、スギ以外も含めた「花粉」の話をしてみたいと思います。

まずは皆さん、「花」って何だかご存知ですか?

別に、ばかにしているわけではありませんよ。
花の定義って、意外と難しいのです。

花粉は当然花から飛んでくるわけですが、
「スギの花」と言われて、頭にイメージが浮かびますか?

スギの花は、よく花屋さんで見かけるような、鮮やかな花ではありません。
だって「風媒花」ですから。

あらあら。
「花とは何か?」という投げかけに答えを出さないまま、
早くも次のキーワードが出てきてしまいましたね。

花粉を風に運んでもらうのが「風媒花」、
虫に運んでもらうのが「虫媒花」です。

花屋さんに並んでいる色とりどりの花は、
人間の目を楽しませるためにあのような色や形になったのではありません。
あれは、主に虫を呼び寄せるためなのです。

風媒花であるスギは、虫を呼ぶ必要がありませんので、
極めて地味な花をもっているということです。

では、改めて考えてみましょう。
きれいでないものも含めるとしたら、「花」って何なのでしょうか?

理科の世界では、花は、
「種子を作るための器官」と説明されています。

つまり、種子で増える植物(種子植物)には、必ず花があることになります。

入試問題などで、「花を咲かせる植物」という表現が出てきたら、
それは、種子植物のことを意味しているのです。

では、主な風媒花を挙げられますか?
きれいな花を咲かせる身近な植物は、基本的にほとんど虫媒花ですから、
風媒花の方を覚えた方が効率よく学習できますよ。

もちろん、細かく言い始めたらきりがありませんが、
入試に向けて、以下のポイントはぜひ押さえておきましょう。
(もちろん、すべて花粉症の原因となります。文字を見ているだけで鼻がムズムズします!)

【主な風媒花】 風が花粉を運ぶ植物
① 単子葉植物の中でもイネ科の植物
 → イネ,ムギ,トウモロコシ,ススキ,スズメノテッポウ,エノコログサ
② 裸子植物
 → マツ,スギ,イチョウ,ソテツ
③ 主にドングリを作る木
 → ブナ,ナラ,カシ,コナラ,クリ
④ キク科の一部の植物
 → ブタクサ,ヨモギ,セイタカアワダチソウ
⑤ その他
 → ホウレンソウ,シラカンバ(シラカバ)

せっかくなので、少し変わった受粉をする植物も紹介しておきます。
もちろん花粉症の原因にはなりませんが、ついでに覚えておきましょう。

【水媒花】 水が花粉を運ぶ植物
 → クロモ,マツモ,セキショウモ,ウミショウブ

【鳥媒花】 鳥が花粉を運ぶ植物
 → サザンカ,ハイビスカス,アロエ,ウメ,サルビア

ちなみに、ウメなどは、鳥だけでなく、風でも虫でも花粉が運ばれるのだそうです。
もう、何でもありですね。藤原道長もびっくりです。

世の中には、いろいろな植物がいるんだなぁ。