最新記事 2017年11月28日

テーマ: 理科

入試で狙われる?! 「月食」の話~2018年度入試「理科時事問題」対策③~

皆さんこんにちは。
受験ドクターの理科大好き講師、澤田重治です。

いよいよ師も走る(?!)12月が迫ってきました。
(私は、太りすぎて5mくらいしか走れませんが……。)

入試に向けて最後の総仕上げとなる冬休みも目前ですね。
寒い時期ですから、体調管理をしっかりと行って、有意義な時間を過ごしてください。

さて、夏明けから始めた、理科の時事問題対策ブログですが、
第3弾となる今回は、今年の入試で出題される可能性が高い
「月食」について取り上げたいと思います。

なぜ、「月食」なのか?

そこには、2つの大きな理由があります。

(理由①) 2017年8月8日未明の部分月食

多くの学校では、入試問題を夏休み中に作っているようです。
先生方は、子どもたちほど夏休みが長いわけではありません。
ですから、学校には来ているのですが、授業がない分だけ、多少時間に余裕があるのです。
(※もちろん、様々な事務仕事や部活動の指導もありますから、暇なわけではありません。)

そんな夏休みの真っただ中、問題の題材を探していた理科の先生が月食のニュースを見たら……
やっぱり、問題にしたくなってしまうと思いませんか?

ちなみに、部分月食のあった2017年8月8日は、ちょうど台風5号が通過していたために、
残念ながら関東地方では、ほとんどの地域で月食が観測できませんでした。

となると、その話と絡めて「台風」についての出題に発展する可能性もあります。
「お父さんと子どもの会話」というような形式で問題文をつくれば、簡単につなげられますからね。
台風についての知識も、一応押さえておくと良いでしょう。

(理由②) 2018年1月31日夜の皆既月食

さて、月食で問題を作ろうと思った先生が、月食に関する様々なデータを調べていると、
次に日本で見られる月食が、2018年1月31日夜の皆既月食であることに気づきます。

ん? 1月31日?
それって、東京・神奈川での入試解禁日前夜ではないですか!

しかも、日本で観測できるものとしては、3年ぶりとなる皆既月食です。
ここに運命的なものを感じてしまった先生は、きっと月食の問題を作り始めたことでしょう。

1月31日当日、実際に観測できる気象条件になるかどうかは分かりませんが、
冬の太平洋側は晴れる日が多いはずですし、きっとニュースにもなるはずです。
日食と違って、月食は広い範囲で観測できますから、仮に関東の天気が悪くても、
日本のどこかで見られた月食の映像がテレビで流れることでしょう。

入試直前でもきちんとニュースを見ている人にプレゼント――とばかり、
どのような欠け方をしたかなどという問題を出してくるかもしれませんね。

月食の仕組みなどについては、どの参考書にでも書かれていることですから、
ここで詳しく説明するつもりはありませんが、きちんと勉強しておくことをお奨めします。

学習の手助けとして、押さえておきたいポイントや関連事項を並べておきます。
自分の言葉で説明できないところは、しっかりと調べておきましょう。

月食の学習をする上で確実に押さえておきたいポイントと関連事項

【初級編】 本影と半影
月食は、地球の本影の中に月が入ることで起こります。
では、本影や半影がどのようにできているか図示できますか?
また、地球の影の中に、月はどちら側から入ってくるか知っていますか?
(言い方を変えると、月のどちら側から欠けてくるかということになります。)

【中級編】 新月・満月と大潮・高潮・津波
月食は、満月の時にしか起こりません。
そして、潮の満ち引きは、月の位置と関連して起こることが知られています。
実際には、海水の移動にかかる時間の分だけ少しずれるのですが、
基本的には新月・満月の時に潮位が上がって「大潮」になりますから、
月食が起こる時期はいつも海面が高くなっていることになります。
さて、8月8日の部分月食の日には台風が通過していましたが、
台風によって引き起こされるのが「高潮」という現象です。
大潮と高潮が重なると、しばしば大きな被害をもたらすことがありますので、
その関連や違いもしっかりと知っておく必要があります。
言うまでもありませんが、「津波」と「高潮」の区別は当然ついていますよね?

【上級編】 月食が観測できる地域と時刻
皆既日食と違って、皆既月食はとても広い範囲で観測できます。
その理由を説明できますか?
また、月食が起こり始める(欠け始める)時刻は、
緯度や経度の違いに関わらず、日本中どこでもほとんど変わりません。
その理由は分かりますか?

予想される時事問題に対しては、万全の準備をして入試当日を迎えてください。
受験生の皆様のご健闘をお祈りします。