最新記事 2017年06月19日

テーマ: 社会

必見!2017年に「節目」を迎える歴史上のできごと

こんにちは、社会科担当の長門 明です。

さて、2017年は、日本国憲法の施行から70周年を迎えた年となりました。

2017年に「○○周年」という「節目」の年を迎える歴史上のできごとは、日本国憲法のほかにもたくさんあります。
そして、中学入試の社会でも、「節目」の年に関連させた出題がトレンドとなっています。

そこで今回は、2017年に「節目」の年を迎える歴史上のできごとについて、来春の入試で出題
される可能性の高いできごとを、いくつか紹介させていただきます。

どれも来春の入試で出題される可能性のある題材です。是非学習してみてください!

2017年「節目」の年を迎える歴史上のできごと

 

(1) 日本国憲法施行 70周年

今から70年前の1947年5月3日に日本国憲法が施行されました。
私たち日本人の憲法は、天皇の権限の強かった大日本帝国憲法(欽定憲法)から、
主権者を国民とする日本国憲法(民定憲法)に大きく転換しました。
70年という節目を迎え、現在「憲法改正」や「皇位継承」の議論が展開されています。
憲法改正の手順については、正しい改正の流れを確認しておきましょう。

来春の入試では、例年に増して、日本国憲法の内容や歴史に踏み込んだ出題が
予想されます。

受験生のみなさんは、ぜひ日本国憲法の前文と103条の条文については、しっかり目を通し
確認しておいてください。

入試でよく出る代表的な条文を下記に記します。(太字の部分は記述で出題されます)

・第1条  天皇は日本国の象徴であること。
・第2条  皇位は世襲のものであること、皇室典範の定めにより継承すること。
・第3条  天皇の国事行為は、内閣の助言と承認を必要とすること。
・第9条  戦争の放棄戦力の不保持国の交戦権を認めない (平和主義
・第14条 すべての国民は、法の下に平等であること。
・第25条 国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有すること。(生存権
・第28条 勤労者の団結する権利団体交渉団体行動する権利を保障すること。
・第41条 国会は国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関であること。
・第96条 憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で国会が発議すること。
さらに、その後の国民投票で過半数の賛成を必要とすること。
・第97条 基本的人権は、侵すことのできない永久の権利であること。

ちなみに、日本国憲法が公布された11月3日は、「文化の日」として祝日になっています。
大日本帝国憲法が公布された2月11日も、「建国記念日」として祝日になっています。
私たちの生活の中には、今でも「憲法が完成したこと」をお祝いする日が残っているのです。

2017 社会科 入試

(2) 大政奉還 150周年  西郷隆盛 没後140年

今から150年前の1867年、徳川慶喜は大政奉還を決断し政権が天皇に返されました。
これにより、源頼朝からおよそ700年間続いていた「武家の政治」が終わりを告げます。
幕府解体に尽力した「薩長土肥」の4藩が、現在のどの県にあたるかは確認しておきましょう。

大政奉還にからめて、翌年の1868年から始まる明治維新の諸政策や、薩長中心の藩閥政
治を否定した「自由民権運動」の流れについては、細かく確認しておくことをお勧めします。

ちなみに、西郷隆盛が1877年に不平士族を率いて戦った西南戦争で自害してから、今年で没
後140年に当たります。大久保利通・木戸孝允とともに「維新の三傑」と呼ばれた西郷隆盛に
ついて、近代日本の成立を理解する意味でも1度じっくり調べてみるのもよいかもしれませんね。

2017 社会科 入試2

(3) 沖縄本土復帰  45周年 

今から45年前の1972年5月、沖縄が日本に返還され、本土復帰を果たしました。
1972年に沖縄返還の実現を果たしたのが、内閣総理大臣の佐藤栄作です。

沖縄は、かつて「琉球王国」と呼ばれ、東シナ海の立地を生かし中継貿易地として栄えました。
江戸時代になり、薩摩藩が「琉球王国」に介入することで、日本の支配力が高まりました。

また、沖縄に関連した出題は、歴史だけではなく地理や時事問題でも十分考えられます。

観光業が盛んなため、80%が第三次産業の割合が非常に高いです。
沖縄は、第三次産業が80%近くに達し、観光都市である一方、日本にある米軍基地の75%
が集中しており、普天間飛行場から辺野古への基地移転は、現在でも大きな問題です。

受験生の皆さんは、那覇市も含めて、これらの地名を地図で示せる力をつけましょう。

ちなみに、今ではほどんど流通していない二千円札には、守礼門が印刷してあります。
自宅にある人は、是非確認してみてください。

2017 社会科 入試3

 

(4) 中国との国交正常化 45周年 

今から45年前の1972年9月、日本と中国の国交が正常化されました。
1972年日中共同声明を調印し、中国との国交を回復させたのが総理大臣田中角栄です。

日本にとって最も古くから交流のあった国の代表が、中国です。
来春の入試では、日本と中国との外交史が細かく出題される可能性も高いです。

受験生の皆さんは、日本の各時代に中国のどの王朝が対応しているのかについて、
各時代の貿易や戦乱事件とも関連させて、識別できるようにしておいてください。

また、近年は「尖閣諸島」に関連した日中両国の衝突や論争が、度々発生しています。
尖閣諸島の場所については、地図に直接書き込めるくらいの精度で覚えておきましょう。

最後に、1972年の日中国交回復の象徴として、中国からパンダが日本に贈られました。
そんな思いを思い出して、日中両国にはいつまでも友好的な関係でいてほしいですね。

2017 社会科 入試4

(5) 百円硬貨60周年、五十円硬貨50周年

今から60年前の1967年、現在の百円硬貨が発行されました。
そして今から50年前の1977年、現在の五十円硬貨が発行されました。

歴史上最古の貨幣として、受験生の皆さんがよく知っているのは、富本銭です。

ただし、来春の入試では、単なる知識ではなく貨幣を「テーマ」とした出題も予想されます。
飛鳥時代に富本銭和同開珎が登場した後の、「貨幣の歴史」を確認しましょう。

貨幣経済が発達するためには、貨幣と交換する「もの」が十分あることが必要です。
その意味では、鎌倉時代に二毛作牛馬耕が始まったことで、収穫高が増加します。
それによって余ったものを売るために定期市が登場する、という流れを押さえてください。

そうすれば、貨幣経済の発達によって鎌倉時代に「土倉」「酒屋」という貸金業が登場したり
御家人の借金を帳消しにするために「徳政令」を出したりすることも、理解できます。

その他、「貨幣」に関連したテーマで出題される代表的な項目を挙げておきます。

・中国との貿易での輸入品(宋銭、明銭や永楽通宝)
・江戸幕府が作った貨幣「寛永通宝」について
佐渡金山石見銀山の歴史と位置
・為替相場や円高・円安に関する経済問題                など

最後は、歴史上のできごとと少し異なりましたが、私たちに身近な題材を紹介してみました。

2017 社会科 入試4

<まとめ>
いかがでしたでしょうか。今回は5つのできごとに絞って紹介しました。
もちろん、この他にも2017年に「節目」を迎える歴史上のできごとはたくさんあります!
日頃から常に情報にアンテナを張りつつ、いろいろ調べて作業してみることをおすすめします。
それではまた!長門でした!