最新記事 2016年12月22日

テーマ: 国語

国語のお悩み解決!②「国語の復習法」

受験ドクターで国語と社会を担当していますIです。

 

本ブログでは、受験国語にまつわるお悩みを解決していければと思います。国語が苦手なお子さんはもとより、現在、国語の成績が良好なお子様にも役に立つ内容ですので、お付き合いいただければ幸いです。

 

さて、今回のお題は、国語の復習法に関するものです。

 

国語のご相談のなかでも、よく受けるものの一つは「国語の復習はどのようにすれば良いでしょうか?」というものです。

ここでいう復習とは、「塾の授業で扱った問題を、その後、おうちでどう処理すべきか」ということです。

中学受験国語 復習 1

このことを算数に置き換えてみると、授業で扱った問題の解き直しをしてみて、自力で解けるかを確認すればよいですね。また、社会や理科ならば、まだ頭に入っていないことを整理して覚えていけばいいというのは理解できます。これらがしっかりとできるかできないかは、さておき…。

 

では、「国語はどうなの?」と言われると、はたと答えに窮してしまうお子さんも多いのではないでしょうか。

いや、お子さんだけでなく、親御さんも答えにくい問いだと思います。

 

親御さんご自身の学生時代を思い返してみても、「そういえば、国語ってどういう勉強していたかしら?」と悩まれる親御様も多いのではないでしょうか(かくいう私もそうでした…)。

確かに国語は復習の仕方を明確に指示されることが少ない気がします。

 

国語の中でも漢字や慣用句、ことわざといった知識事項なら「反復練習」で何とかなります。反復練習とはノートに数回書いたり、声に出して音で記憶するなどです。

 

しかしながら、もっとも問題となるのは「国語の要」ともいえる文章読解問題ですね。

今回のブログでは、文章読解問題の復習の仕方を掘り下げたいと思います。

 

読解問題の解き直しはしたほうがよいの?

 

「塾の授業で扱った文章読解問題は解き直ししたほうがよいですか?」というご質問はよく受けます。

※「解き直し」とは文字通り、問題を初めから(もしくは、できなかったものを)解き直すことを指します。

 

再度、他の教科を例に挙げてみましょう。算数なら授業で先生が解説したように自分も解けるかを確認しますよね? 社会や理科も授業内で完璧に用語を覚えられる(もしくは理解できる)子は少ないでしょうから、おうちで反復学習をすることになります。

 

では、国語の場合はどうでしょうか?

 

国語の文章読解は解き直しをするのはあまり意味がない」と私は考えています。

その根拠は「国語は正解を覚えてしまっている」ためです。

 

いうまでもなく、文章読解問題は答えをそのまま暗記しても役に立ちません。基本的には文章読解問題は二度と同じ問題は出ないというのが原則だからです(とはいえ、中学入試の場合は、本文の出典はかぶることはあります。中学入試に適した題材は意外と範囲が狭いのですね)。

 

読解力養成のためには、他の文章読解を解く際にも通用する普遍的なテクニックにまで昇華させる必要があります。

この学習法については後ほどご説明します

中学受験 国語 2

文章読解問題は自学自習できるの?

 

そもそも、文章読解問題は子どもだけで勉強できるものでしょうか?

 

たとえば、塾によっては6年生になると「過去問題集を購入させ、おうちで解き、自己採点までさせる」という課題が出されることがあります。これは「本文(=日本語)に少しでも多く触れる」ということ以外に、あまり効果は期待できません。そもそも自学自習できるのであれば、塾の解説授業は不要ですよね。

 

文章読解演習は「量より質」という意識で、一つひとつの問題にじっくりと取り組むのが良いと思います。

 

本文の音読

 

上記のように、文章読解問題の解き直しはあまり意味がないとすると、まず授業後にやるべきこととは何でしょうか?

 

それは、ずばり「音読」です。

中学受験 国語 3

音読の重要性に関しては、前回のブログ(国語のお悩み解決①)でもご説明した通りです。特に最近は生徒さんを指導していて、私自身そのことを痛感します。

 

以前にも増して、「塾の実施するテストを受けても解き終わらない!」「本文を読むのに時間がかかりすぎる!」といったご相談を受けることが多くなりました。そういうお悩みを抱える子によくよく聞いてみると、あまり音読をやってこなかったというのです。

 

中学受験では、一般的に言われる速読力(たとえば速読教室で教わるようなスキル)は必要ありません。そもそも、受験国語はざっと内容をつかむ通読よりも精読が求められる戦いなので、世間でいうところの速読とは意味が違います。

とはいえ、小6の時点で1分間に300~400語は読めないと、時間切れを起こします。その基礎学力を培うのが音読というわけです。1日長い時間を音読に割く必要はありません。1日10分程度を音読の時間に当てましょう。

 

一文要約

 

つぎにおすすめしたいのが「一文要約」です。これも音読と同様に古典的な学習法といえますが、今でも有効な学習法だと思います。

 

お通いの塾で国語の授業を受けた後、「今日の授業内容はどうだった?」とお子さんに尋ねてみてください。大抵は「う~んと、○○っていう男の子が出てきてね、○○という事件が起こってね…(物語文)」、「え~っと、環境についての話でね、人間は自然を破壊してきて…(説明文・論説文)」のような冗長な返答になります。これだと、あまり聞いても意味がないのですね。

 

ではどうすればよいでしょうか?

 

だらだらと内容を説明させるのではなく、1~2文で短くまとめさせましょう。このことによって、要約力がつき、かつ、中学受験に頻出する普遍的なテーマも学習できるため、一石二鳥です。

 

実は、以前の中学入試では本文の内容を短くまとめさせる問題はよく出題されていました。本年度でも学習院一次・二次あたりで出題されていますので、ご参考いただければと思います。

 

誤り直しレポートのすゝめ

 

さて、今回のブログでもっともお伝えしたいのが「誤り直しレポート」の作成です。

 

お通いの塾で、普段から宿題として課せられている子も、そうでない子も誤り直しレポートを提出するようにしましょう。かりに宿題で出されていなくても、自主的に提出する子に対しては面倒を見てくれると思います(そうでないと、塾講師としては困りますよね!)。

 

誤り直しレポートの作成方法ですが、ノートを2つに区切り、以下の要領でまとめていきます。

中学受験 国語 4

ここでもっとも大切なのは、赤字で記した箇所、「正解の根拠」と「問題を解く上でのポイント」の2点です。「正解の根拠」はできるだけ具体的にまとめ、「問題を解く上でのポイント」は算数の公式のようにまとめます。

サンプルを2つほど挙げておきますので、ご参考ください。

中学受験国語 復習 5

中学受験 国語 復習 6

 

知識事項について

 

最後に知識事項についてお話しします。

前述したように、漢字や四字熟語、慣用句は反復して覚えるべきものということは異論はないでしょう。

ただし、「それなりに時間をかけているのにあまり覚えられない」という子は、勉強の仕方を改善すべき点があるのではないでしょうか。

該当するお子様は、以下の点を今一度確認してみてください。

 

①    何も考えずに反復していないか

漢字は繰り返し書いて(声に出しながら)覚えるものですが、ただ漫然と書いていても意味がありません。5~10回ほど書いたら、お手本を見ずに書けるかを確認してみましょう。「覚えたつもり」を避けることが大切です。

 

②    しばらくすると忘れるのだが…

これはある意味では仕方がありません。人間は忘れる動物なのですから。特に大人よりも子どもの方が「覚えるのも忘れるのも早い」と言われます。

短期記憶を長期記憶に変換するには、少し時間をあけて忘れたころに、もう一度覚え直しましょう。

 

③    漢字の意味を考えているか

中学入試では同音異義語同訓異字語がよく出題されます。たとえば以下のようなものです。

 

・真理をツイキュウする。 ・・・追究

・責任をツイキュウする。 ・・・追及

・幸福をツイキュウする。 ・・・追求

→同音異義語

 

・学問をオサめる。 ・・・修

・成功をオサめる。 ・・・収

・税金をオサめる。 ・・・納

→同訓異字語

 

かなりの頻度で出題されるものですが、なかなか正解できない子がいます。

こういった問題は、漢字の意味だけでなく、組み合わせになる語句(コロケーション、連結語句といいます)もいくつか頭に入れておくとよいでしょう。「真理-追究」「学問-修める」の要領です。

 

以上、国語の「復習の仕方」に関するお話でした。では、また次のブログでお会いしましょう。