広尾学園中学校説明会レポート(2017年11月5日)
本日は広尾学園へ、受験ドクター 算数講師の司馬 慶二が行ってきました。
■図書館
蔵書30000冊。近隣の都立中央図書館との連携や、国内すべての図書館や研究機関、情報データベース、論文検索などに生徒各自のICT端末からアクセスできる広尾学園独自のデータベース「広尾学園リサーチ・ナビ」をスタート。
■ICTルーム
ICT委員の生徒でが自主的に運営している。ICT機器のテクニカルサポートや3Dプリンタを使った講座を行っている。
■富士見スコレー
標高1300mの高原に建設された宿泊研修施設。オリエンテーション合宿や部活の合宿などで使用。
東京メトロ日比谷線 広尾駅下車
4番出口すぐ
平成29年11月5日に行われた広尾学園の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は広尾学園ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©広尾学園
校長ご挨拶
田邉 裕校長先生より広尾学園の部活動についてお話しがありました。
その中からいくつかを紹介します。
部活動
東大の名誉教授の集まりで大学に入るという目的以上に、大学に入ってから〇〇を勉強したいという生徒に来てほしいという話がでた。教科書上の勉強ではなく、実際実験をやって得られる知識・経験を生かした現場主義を大切にしていきたい。
英語で自分の意思を表現できるだけの英語力をつけていきたい。
テストで点が取れればいいという進学校を目指しているわけではない。
学園の教育について
池田 富一理事長より教育についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
コース紹介(医進・サイエンス、本科、インターナショナル)
本科4クラス、医進・サイエンス1クラス、インターナショナル2クラス ※1クラス37名程度
・すべてのコースで外国人講師によるスピーキングテスト(年5回、中1~高2)が行われる。
・医進・サイエンスでは理科1と2を分けずに横断的に学んでいる。さまざまな取り組みが功を奏し、東大、京大の推薦入試に各2名ずつ合格。特に京大の医学部は全国で2名のうちの1名を輩出。
病理診断講座というイベントがあり、その優秀グループは順天堂大学の手術を実際見学できる。
・インターナショナルコースはアドバンストグループ(AG)スタンダードグループ(SG)に分かれており、AGはインターナショナルスクールのようなイメージ、SGは英語に興味がある日本人クラスというイメージ。
高校にはSGがないので、SGだった中学生は高校に上がる際AGにいくか、本科にいくか選択する。
教員紹介
教員数112名、インターナショナル専任21名 ※年3回の教員研修あり
定期試験は大学入試からの抜粋もあり、学校の勉強を頑張ることが大学入試に繋がるようにしている。
キャリア教育
本物に触れる経験をさせるために、各分野のトップレベルで活躍している方々をお招きし、専門性の高い講座を受けることができる。
学校訪問を終えて
最先端のICT機器を導入し、個々の能力を伸ばすシステムを構築している。参加者の誘導や会の進行も非常にスムーズで無駄がなく、校舎や施設もとても洗練されているという印象を受けた。説明会に参加する前までは、「塾のような学校」という話を耳にしたことがあったが、PLT(Personal Learning Test)と呼ばれる個々の習熟度に合わせた課題が用意されているという点で塾のようなという印象を与えているのかもしれない。生徒にとって良いものは積極的に取り入れようとする学校側のアグレッシブな姿勢はとても好感が持てた。
医進・サイエンスコース、本科コース、インターナショナルコースの共通部分と違いをコンパクトにまとめて説明してくれたので、非常に内容が分かりやすく、またどのコースもとても魅力的に見えた。すべてのコースで英語教育は力を入れているのが伝わって来たので、将来留学も視野に入れているようなご家庭には一度見学に行っていただきたいと感じた。
単なる大学合格のためだけの教育を行っているわけではなく、大学に入って何をしたいか、中学~高校でしっかりと自分の考えを持てるような生徒を育てていきたいという言葉が印象的で、充実した大学生活を送り、そしてやりたいことを仕事につなげていくという点で大学合格実績以上の成果がでていると感じた。