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投稿日:2023年11月17日

テーマ: その他

【よくあるお悩み】優先すべき科目は?①

皆さま、こんにちは!

ご家庭からのよくあるお悩みについて、回答してみようという企画の第2弾です。
前回までは「ミスを減らすには?」というお悩みについて、5回にわたってご説明しました。
今回からは、「優先すべき科目は?」という、お悩みについて考えてみます。

 

最優先科目は算数

中学受験で習得しなければいけない知識や解法は膨大です。
中学受験の専門塾に通うと、それぞれの科目ごとに大量のテキストやプリントが渡されます。
それらをこなしていくのに、ご家庭でも毎日かなりの勉強時間を割くことになります。
6年生になってくると、量はさらに増え、すべての科目の教材を隅々までやるということは難しくなってきます。
そうなったときに「どの科目を優先的にやったら良いですか?」というご質問は多いです。

中学受験で優先的に勉強する科目は何か?
これについての回答は、間違いなく算数です。
算数の次に重要なのが国語で、社会と理科の優先度は低いです。
だれに相談したとしても、中学受験の実情を理解している人なら、おそらく同じ答えが返ってくるでしょう。
もちろん、お子さんの得意不得意によって、変わる部分はあります。
算数が抜群にできて、国語が大きな穴になっているというなら、それは国語に時間を割くべきです。
お子様によってケースバイケースな部分は当然あるとして、それでも算数が一番重要であることは事実です。

では、なぜそれほど算数が重要と言われるのか?
それは、入試の本番において、算数が圧倒的に得点差がつく科目だからです。
ただ、具体的にどのくらいの差がつくのか、正しくご存知でしょうか?
ということで、今回は算数が具体的にどの程度重要なのか、データから示してみたいと思います。

 

算数が合格に与える影響

算数の点数が合格に与える影響はとても大きいです。
それは、各中学校が発表している合格者平均点と受験者平均点を見れば明らかです。
そもそも、多くの学校が算数や国語に多く配点する、傾斜配点という形式をとっています。
算数と国語の2科目の方が、理科と社会と比べて1.5倍~2倍くらいの配点になることが多いです。
ですから、算数と国語が差のつきやすい科目になるのは当然です。
しかし、国語と比べても、さらに算数の方が差がつきやすい科目になっています。
今回は、入試データを発表している学校の中から、有名中学9校を選んでデータをまとめてみました。
すべて2022年度入試のデータです。
年度によって多少の変動はありますが、大きな傾向としては変わりません。
まずは、都内の男子中学2校についてのデータをご覧ください。
注目して頂きたいのは、表の下2列です。
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いかがでしょうか?
合格者平均点と受験者平均点の差をとってみると、どちらも算数の差が4科目の中で一番大きくなっています。
次に大きいのが国語で、社会と理科はそこまで差がありません。
さらに、合格者平均点と受験者平均点の4科目の差に対して、その科目の差が占める割合が一番下です。
こちらを見て頂くと、算数が3分の1以上を占めているのがわかると思います。
では次に、都内の女子中学2校についてのデータも見てみましょう。

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先ほどと同様に、やはり算数の差が大きいのがお分かりいただけるかと思います。
4科目の差に対して算数の差が占める割合は、男子中よりさらに広がり、どちらの学校も40%を超えています。

次は、都内の男女共学中学2校のデータです。
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こちらもやはり同様です。
広尾学園に至っては、4科目の差に対して算数の差が占める割合が、50%近くになっています。
他の3科目の差の合計と、算数1科目の差がほぼ等しいということです。

さらに、神奈川・埼玉・千葉の有名中学のデータが以下になります。
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こちらについても、やはり同じような結果になっています。
おどろくのは浦和明の星のデータで、算数の差が占める割合が53.7%となっています!
社会の差は1.5点しかないのに、算数の差は12.3点です。
他の3科目の差の合計を、算数1科目の差だけで上回ります。
こうなってくると、算数の点数次第で合格が決まるといっても過言ではありません。

 

志望校のデータをチェックしよう

いかがでしたでしょうか?
こうやってデータを見てみると、中学受験においていかに算数が重要であるかわかると思います。
学校によっては、算数次第で合否が決まってしまうということも多くあります。
また、開成中や海城中、渋谷幕張中などは、案外国語も差がつく科目だということもわかります。
この辺りは、学校ごとに微妙な違いはあるので、ご自身の志望校のデータも見てみてください。
学校によっては、小問ごとの正答率を発表しているところもあり、そういったデータはとても役に立ちます。
しかし、なぜ算数でここまで差がつくのでしょうか?
これについては、次回のブログでデータを挙げてご説明します。
では、また次回お会いしましょう!

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