最新記事 2020年02月17日

テーマ: 算数

2020入試を終えて

2020年度の入試が終了しました。
受験ドクターでは,今年も沢山の桜が咲きました。
なかには、志望校合格という形で報われなかった人もいたかも知れません。
しかし、この中学受験の経験はきっと人生の糧となり,
皆さんの将来を導くための道しるべになると信じています。
みなさん,受験生活,本当にお疲れさまでした!

さて,今回は今年の入試問題についての雑感などを綴りたいと思います。

最近の入試問題は,とにかく「読ませて,考えさせる」ということが言えます。
これが,理系の科目について顕著に表れています。
問題の長文化,大型化です。
一見すると、似たような問題の経験があり,簡単に解けそうでも、丁寧に読まないと間違えるように作ってあったり、まったくみたことがないようであっても、条件を整理して試行錯誤していくうちに、実は受験では定番の「ある考え方」につながっていったりと,読む力、考える力を求める入試問題が増えているように感じます。
大手各塾により,問題の出典は研究し尽くされていて,テキストをみれば、必ずといっていいほどどこかに書いてあります。問題を作る各学校の先生方も大変だろうなと思うのですが,テキストによる表面的な対策では解けないように工夫が凝らされているのです。

分かりやすい例を挙げると、「オリジナル時計算」です。
架空の惑星の架空の時計を考える問題です。
1時間が80分、1日が32時間、1年が400日というような具合です。
時計算には「x時y分の短針・長針の角度を求める」や,「長針と短針がx度を作るときの時刻」といったいくつかの典型解法がありますが,これらを習得して問題に臨んだとしても,ここでは,「時計算とは何か?」という本質を捉えた勉強をしていなかった子にとっては,何をどうしていいのかさっぱり分からないというようなことになってしまいます。

時計算とはつまるところ,速さの問題。
そして,速さとは,全体量,時間当たり量,時間の3量を扱う考え方です。
普通の時計は,全体量は360度,時間当たりの量は短針0.5度,長針6度
と決められているから,いわゆる普通の時計算になります。
オリジナル時計算を解くためには,時計算のもっと深い所まで理解しておく必要があるというわけです。

時計算に限らず,いろいろな問題がこんな調子で,「〇〇とは何なのか?」という,
根本的な問いに答えることのできない受験生では解けないようになってきています。
私も普段の授業から,「〇〇」とは何なのか?ということをよく生徒にお話しますし,ブログの記事でも取り上げてきました。
今後も入試問題のこの傾向は続いていくと思います。
ますます,根本理解が重要になるのと同時に,その理解をどのようにして問題解決に利用していくのかが,中学受験のキーになっていくものと思われます。
皆さんも,テキストの表面的なところだけを学習して,勉強した気になってしまわずに,
「〇〇って何?」という問いを自分で立てて,それに答える練習をしてみるのも良いと思います。

では,本日はこのへんで。(^_^)/~