メニュー

投稿日:2023年01月24日

テーマ: 理科

入試直前! 2023年度入試の理科時事問題まとめ

皆さんこんにちは。
受験Dr.の理科大好き講師、澤田重治です。

いよいよ、東京・神奈川での入試解禁日が目前となりました。
そこで今回は、2023年度入試で時事問題の題材になりそうな重要な話題をまとめてみました。
入試前の最終チェックにお役立てください。

 

惑星直列(2022年6月24日)

この日の早朝、地球を除く太陽系の7つの惑星が一列に並ぶという、
とても珍しい現象が起こりました。

実際には、海王星と天王星は暗すぎて肉眼で見ることはできないものの、
それでも地球以外の7つの惑星がすべて並んで見えるなんてすごいことですよね。
正式な天文用語ではありませんが、「惑星パレード」などとも呼ばれていました。
内惑星である水星や金星も見られるのですから、当然夜中ではありません。

このことは、金星の学習(明けの明星・宵の明星)で知っているはずですから、
起こった時間帯を選択肢で選ばせるような問題が出る可能性もあります。
それぞれの惑星の特徴に発展することも考えられますので、覚えておきましょう。

 

  皆既月食+天王星食(2022年11月8日)

まだ、記憶に新しい出来事ですね。
比較的天気にも恵まれたので、実際に観測した人も多いのではないでしょうか。

月が地球の半影に入る「半影食」の開始が17:00ごろ、
月が地球の本影に入り始める「部分食」の開始が18:09ごろ、
月が地球の本影に完全に入る「皆既食」の開始が19:16ごろでした。

覚える必要はありませんが、時間帯も観測するには好都合でしたね。

ちなみに、皆既食の終了は20:42ごろ、
部分食の終了は21:49ごろ、
半影食の終了は22:58ごろでした。

皆既月食中は、月が赤銅色(しゃくどういろ)に見えました。
これも入試では重要なポイントです。

また、この日は天王星が月に隠れる「天王星食」も同時に起こりました。
通常なら、月の光が明るすぎて天王星を見ることはできないのですが、
皆既月食になったことで天王星も観測することができたのです。

偶然が生んだ、珍しい天体ショーだったわけですね。

 

関東大震災から100年目

関東大震災が起こったのは、1923年9月1日でした。
そう、今年の9月1日で、ちょうど100年になるのです。
地震そのものに関する出題はもちろん、大地の変化に関連した「地層」や、
「防災」の知識に関する出題も考えられます。

ちなみに、「関東大震災」というのは、地震をきっかけとする災害の名称で、
地震自体の名称は「関東地震(または関東大地震)」といいます。

この、「震災」の名称と「地震」の名称の違いについては、
中学入試でも度々出題されていますので、しっかり押さえておきましょう。

ちなみに、「東日本大震災」を引き起こした地震は「東北地方太平洋沖地震」で、
発生したのは2011年3月11日の14:46でした。
同様に、「阪神・淡路大震災」を引き起こした地震は「兵庫県南部地震」で、
発生したのは1995年1月17日の5:46でした。
さすがに正確な発生時刻までは必要ありませんが、関東地震の発生は
11:58という昼食時だったために、火災で被害が広がったことは有名です。
それと比べるためにも、他の大地震についても大まかな時間帯は覚えておきましょう。

いかがでしたか?
小さな出来事まで入れだすときりがなくなるので、
今回は大きなものだけを取り上げました。
志望校合格の一助になれば幸いです。

次回は新年度。
どうぞお楽しみに!

理科ドクター