最新記事 2021年11月09日

テーマ: 国語

論説文で根拠が線から遠くにある問題の対策

こんにちは、太田 陽光です。
今回は、論説文において正答率が低くなる傾向にある問題対策の一例を書きます。

答えの根拠が線から遠いところにある

国語の問題で正答率が低いものの一つのパターンとして、
答えの根拠が線から遠いところにある、というものがあります。
特にこのパターンの問題は、物語文より論説文のほうが多いようです。
その理由は、論説文は、大まかに言って、筆者の意見と具体例で構成されているからです。

そのため、具体例の部分に線が引かれていたとき、
そこから離れた筆者の意見の部分に、
あるいは、本文の最後にまとめとして筆者の意見が書かれた部分に、
答えの根拠があるということがあります。

また、同様に具体例の部分に線が引かれていたとき、
同じ具体例について別の場所で書かれていることがあり、
そこが答えの根拠となることもあります。

早稲田中学では、難しい抜き出し問題が出題されることがありますが、
以前、本文前半の、井伏鱒二という作家を具体例に挙げている部分に線が引かれ、
「 『黒い雨』(※井伏鱒二の作品)が高い文学作品になったのは、井伏鱒二がどのように書いたからですか。「~書いたから。」につながるように、4字以内で抜き出しなさい。」
という問題がありました。
答えは本文の最後から3段落目の、再び井伏鱒二について書かれたところにありました。
井伏鱒二について書かれた具体例の部分の複数把握が勝負を分けたわけです。

以前私がいた塾で模試を作った際には、最後の問いの答えを、本文の一行目から抜き出させる
という難問を出したことがありました。
しかしこれは別に意地悪問題として出したわけではなく、
筆者の意見をちゃんととらえて読んでいるか
一行目から筆者の意見があるかもしれないということを想定しているのかを、
受験本番前に試しておきたかったからです。
ちなみに一行目は

「正確に『伝える』 ということも大切なことです。」

というものでした。
筆者が「大切」だと書いている=筆者の意見ということです。

線の前後を読んでも答えが出せない問題

では線の前後を読んでも答えが出せない問題に対してはどうしたらよいのでしょうか。

私は、論説文を読むときには、どのあたりにどのようなことが書かれているのかを、
大まかにおさえることが大切
だと考えています。
このことは「意味段落をおさえる」として説明されることもありますし、
私は、筆者の意見の部分と具体例の部分に分けて読む、という表現を使って教えています。

また、読んでいるときに気になった言葉を、キーワードとしておさえる(=印をつける)という方法も有効です。
筆者が繰り返し使っている言葉や、わざわざ「  」をつけている言葉などがキーワードとしてとらえやすいものです。
このことができていると、問いにそのキーワードがあったときに、線から遠いところにも目が行くようになります。

問いを最初に読んでいく方法

さらに、問いを最初に読んでおく、という方法もあります。
問いに書かれている表現を頭に入れてから、本文を読むということです。
ただし、この方法は、キーワードへの意識が強くなるあまり、
本文全体の把握という点において難しくなることがあるので、
受験生自身が試しにやってみて、自分に合った方法かどうかを確かめる必要があります

正答率が低くなる傾向にある、答えの根拠が線から遠くにある問題対策について書きました。
正答率が低いということは、正解すれば他の受験生に差をつけられる問題だということです。
本文の読み方の工夫をし、解けるようにして、合格を勝ち取りましょう!