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投稿日:2011年05月03日

テーマ: 算数

もどる勇気

6年生のこの時期だと、これまでの学習内容の定着具合が芳しくない生徒が大多数です。

定着していないことがわかっていながら塾のカリキュラムだけがどんどん進んでいく状況は好ましくありません。

しかし、だからと言って、立ち止まって定着具合を確認する、あるいは5年の学習内容に戻るだけの時間的余裕もなければ精神的余裕もない。「何とかしなければならない」とわかってはいるけどどうすることもできない。

そんな悩み・焦りを抱えながら学習を進めているご家庭が多いのではないでしょうか。

 

大手進学塾に通っている生徒は、塾のカリキュラムについていかなければならないという大前提があります。

ですから、現在進行形の学習内容に加えて、既習内容の復習を 日曜日に 行うのが効果的です。

ただ、日曜日に特訓授業が始まっている塾もあり、その講座に通っている生徒は思うように時間を確保できないでしょう。日曜日の特訓授業を優先すべきか、家庭学習での既習内容の復習を優先すべきか、優先順位が判断できないようであれば、一般的には後者をおすすめします。

6年前半の日曜日を上手く利用できた生徒ほど、9月以降の学力が安定します。

 

また、6年の学習内容は5年の学習内容が理解できていることを前提に解説がなされています。「6年の学習内容がほとんど理解できない」ほど5年の学習内容に穴があるようでは、このまま塾のカリキュラムに従って必死に学習を進めたところで、砂上の楼閣になるのは目に見えています。

そのような場合は、いったん塾のカリキュラムをストップしてでも、5年生の復習を行う方が後々のためです。とはいえ、塾に通っていながら、塾のカリキュラムに沿わない学習をするのは抵抗があると思いますが・・・。

 

いずれにしても、冒頭に書いた「これまでの学習内容の定着具合が芳しくない生徒」にとって大事なのもの

それは もどる勇気 です。