メニュー

投稿日:2011年04月28日

テーマ: 算数

計算ミスに気づく方法

受験生であれば誰しも悩む計算ミス。

学習相談で「テストでは計算ミスで毎回20点くらい落としてしまうんです。どうすれば計算ミスってなくなるんでしょう?」

という質問を受けたことは数えきれないほどです。

 

計算ミスをしてしまう原因は生徒個々に応じて異なりますから、計算している様子をそばで見ていれば講師側が原因をつきとめることができます。

それを生徒に伝えたうえで、その後生徒自身がどれだけ意識して修正できるかにかかってきます。

ただ、学習相談で対応するのは実際に指導していない生徒。

その生徒が犯す計算ミスの原因を判断するのは難しく、どこを修正すべきかお伝えすることは難しいのですが、計算ミスに自分で気づく方法は伝授することができます。

複数の「気づきどころ」があるのですが、そのうちいくつかを挙げます。

 

(1)答えの「一の位の数字」を確認する

たとえば、168×37=[  ] という計算で、一の位の数字は 8×7=56 より6だとわかります。

そこを確認するだけなら時間のロスはないはずです。

 

(2)概数で見当をつける

たとえば、246×75=[  ] という計算で、「250×70=17500に近い数値だろうな」「300×80=24000より小さいはず」といった概数で見当をつけることで、ありえないような桁ズレの誤答は回避できます。

 

(3)途中の[  ]を求める計算問題では、自分の答えをあてはめて検算する

78.5+12×([  ]-1.6)=121.7 という計算問題で逆算した答えが5.2になったら、[  ]に5.2をあてはめて計算し、121.7になればOK

 

など。

 

人間である以上、計算ミスそのものを完全になくすことは難しいでしょう。

ならば、その計算ミスに気づいて修正できるようにするしかありません。

計算ミスの「気づきどころ」をたくさん持っている生徒ほど、計算ミスによる失点は少ないと言えます。

また、暗算力に長けている生徒ほど計算ミスによる失点は少ないと言えます。

筆算に頼りすぎると暗算力はつきません。暗算よりも筆算の方が速いからという理由で筆算に頼るよりも、時間がかかっても暗算で答えをひねり出す習慣をつけると徐々に暗算力がついていきます。

何事も日々の積み重ねですね。