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投稿日:2024年03月18日

テーマ: 算数

中学受験算数 転記ミスのなくし方

みなさんこんにちは。
受験Dr.の久米です。
今回は算数の転記ミスのなくし方についてお話しいたします。

テストのときに、答えは出ているのに数字を写し間違えて点数が下がってしまうこと、ありませんか。
正解を導いているのに点数が下がるなんてもったいないですね。
どうすれば転記ミスをなくせるのでしょうか。
普段からの習慣づけを徹底すれば、転記ミスは必ずなくせます。
以下に具体的解決策を挙げていきます。

算数の転記ミスには大きく分けて3つの種類があります。
A 自分の書いた数字が雑で、別の数字と読み間違えてしまう。
B 自分が書いた数字が重なっていたり小さすぎたりして読みづらく、違う答えを解答欄に書いてしまう。
C 書いた数字は見やすいのに、なぜか違う答えを解答欄に書いてしまう。
それぞれどういうことか、順番に見ていきましょう。

 

A自分の書いた数字を別の数字と読み間違えて、違う答えを解答欄に書いてしまう。

0と6、4と9などが代表例です。

0と6、4と9の読み間違え例

1と7を混同してしまう人もいます。

1と7の読み違え例

対応策
① 区別がつきやすい字体・書き順に変える
0を雑に書いてしまう場合は、上から書くのではなく、下から書くようにします。

0の書き始め例

1の場合は、斜めの線を書かないようにします。

1の良い例と悪い例

② つづけ字・くずし字にならないようにいったん止める
4、5、9については下の箇所でいったん止めます。一画で書かないようにしましょう。

4、5、9の書き方の例

8については、4と同様、上を空けないように書きます。

8の良い例と悪い例

③鉛筆を立ててゆっくり書く
とにかく速く書こうとして、鉛筆を寝せて書いてしまうと、書き方が雑になります。
鉛筆を立てて書く(紙に垂直な角度にする)と、スピードが出なくなり、
自然と丁寧な字が書けるようになります。

 

B 自分が書いた数字が重なっていて読みづらく、違う答えを解答欄に書いてしまう。

下のような書き方が代表例です。
悪い例

悪い例の画像

対応策
①筆算を書く場所と、式や途中の答えを書く場所を分ける
筆算と式を同じスペースに書いてしまうと、どこに何があるのか分からなくなってしまいます。
筆算は式から遠いところに書きましょう。
②左上のスペースから書く。真ん中から書かない。
左上から順序良く書いていくと、転記ミスも防げて確かめもやりやすくなり、一石二鳥です。
③数字と数字、式と式の間を少し空けて書く
良い例

良い例の画像

 

C 書いた数字は見やすいのに、なぜか違う答えを解答欄に書いてしまう。

対応策
①自分が計算で出した答えに下線を引くか〇で囲み、答案と一致しているかどうか確認する。
最後の見直しのときにこれをやると効果的です。
「ちゃんと写せているかな…」と考えるのではなく、
「自分のことだから、1つか2つはミスがあるに違いない!絶対ミスを見つける!」と考え、
一つ一つ丁寧に確認していくのがコツです。

まずは自分が今までどういう転記ミスをしやすいのか、テストの問題用紙と答案から分析してみましょう。
そして、ふだんの授業で問題を解くとき、ノートを取るときから意識して、少しずつ変えていきましょう。
「テストのときだけやればいいや」ではなかなか変わりません。
毎回の習慣づけが重要です。

それではまた。受験Dr.久米でした。

算数ドクター