みなさん、こんにちは。
受験Dr.算数・理科科の川上です。
今回は、タイトルの通り2025年度の時事問題、ノーベル賞受賞者とその研究内容についてまとめていきます。
2025年も、日本人研究者がノーベル賞を受賞しました。
大阪大学の坂口志文先生は、体の免疫の働きを調整する「制御性T細胞」を発見し、生理学・医学賞を受賞。免疫が暴走して自分の体を攻撃してしまう「自己免疫疾患」を防ぐしくみを明らかにしました。
一言で言えば、体のブレーキを見つけた研究。この成果は、アレルギーやリウマチなどの治療にもつながると期待されています。
同じく今年の化学賞を受賞したのが、京都大学の北川進先生。
先生が発明した「金属‐有機構造体(MOF)」は、分子レベルで無数の「すき間」をもつ材料です。
このすき間を使って二酸化炭素を吸着したり、水分を取り出したりすることができるため、地球温暖化や資源問題を解決するカギとして注目されています。
どちらの研究も、「人と地球を守る」科学という点で共通していますね。
過去を振り返ると、日本人のノーベル賞受賞には、子どもたちが理科で学ぶテーマと深くつながるものが多くあります。
たとえば、2018年の本庶佑先生は、がん細胞を免疫が再び攻撃できるようにする「PD-1」の仕組みを発見しました。
この研究から生まれた新薬「オプジーボ」は、世界中のがん治療に希望をもたらしました。
2012年には、山中伸弥先生がiPS細胞を発見。
どんな細胞にも変わる“万能細胞”をつくることで、けがや病気の治療、再生医療の道を開きました。
2019年の吉野彰先生は、スマホや電気自動車を支える「リチウムイオン電池」を開発。
私たちの生活を大きく変えたことになります。
こうしてみると、どの研究も最初は「小さな疑問」から始まっています。
「なぜ免疫は暴走するんだろう?」
「どうしたら電池を軽くできるだろう?」
この「なぜ?」こそが、科学の出発点です。
中学受験でも、知識を丸暗記するだけでなく「どうしてそうなるの?」と考える習慣が求められます。
理科の問題は単に現象を問うのではなく、しくみを理解して説明できるかが大切です。
ノーベル賞の研究は、その最高の実例といえるでしょう。
お子さんと一緒に「今年のノーベル賞ってどんな研究だったの?」と話題にしてみてください。
「世界を変える発見」は、いつだってひとりの「なんで?」から始まっています。
それでは今回はこれで失礼します。
受験Dr.川上亮

