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投稿日:2009年11月19日

テーマ: 理科

肌身に感じる天体

さて、突然ですが、昼の長さに関係があるのは緯度でしょうか、経度でしょうか?

チ、チ、チ、チ、チ、チ…

じゃーん、答えは緯度です。

皆さん、正解出来ましたか?

 

先日、ちょいと北の方へ旅に出てまいりました。

東京とは緯度にして7度ちょっとずれている場所です。(さあ、どこでしょう?)

空港に降り立ってすぐ、地元の人に言われたのは、「4時過ぎたら日の入りすぐだから気をつけて」ということ。

天気が良くなかったせいで、はっきりと日没の時間は分かりませんでしたが、4時半には真っ暗になってしまい、東京とのギャップに驚きました。

実際、国立天文台のサイトで確認してみると、この時期、東京とその旅先とでは、日没の時間に25分くらいの差があることが分かります。

経度では1度ちょっとの差しかない2都市。南中時刻には6~7分の違いしかないことを考えると(経度1度で4分の違いでしたよね!)、7度の緯度の差で、昼の長さに相当影響があるということがよく分かりますね。

因みに日の出の時刻は東京の方が早い…うーん、同じ日本国内でこんなに違いがあるとは。

公転面に対する地軸の傾きが最大になる冬至まで行くと、2都市間の昼の長さには実に45分の違いが出るようです。

勿論、夏至はこの逆で、北の都市より東京の方が昼の長さが短くなります。

 

中々机の上の作図だけでは分かりにくい天体分野。こういう話で少しでもイメージを掴んでくれたらと思います。