最新記事 2017年05月30日

テーマ: 算数

算数のミスをゼロにする「書き残し術」

みなさんこんにちは。
算数科の吉岡英慈です。

親御さまからいただく算数のお悩みで、特によくご相談を受けるのが
「ひっ算、式が汚くて、ケアレスミスが多い」
「自分で見間違うような文字を書いていて、見直しもできない」
といったテストや宿題で問題を解く際の式や図の書き方に関するものです。

このブログでは、受験生がテスト問題用紙に書いた式や図を「書き残し」と呼び
算数の得点をアップさせるための「書き残し術」をご紹介します。

書き残しにも色々なタイプがありますが、最もミスに苦しむのが…

~芸術は爆発だ 岡本太郎タイプ~

特徴
・ひっ算が斜めになる
・0と6をよく間違える
・式やひっ算の行間が詰まりすぎている
・自宅で解き直しをすると、解ける問題がたくさんある

3つあてはまるものがあれば、このタイプかもしれません。
着想の思いつくままに、縦横お構いなし。
元気があっていいね!
といいたいところですが、雑さゆえに実力が出し切れていないのが、もったいない。

本人はちょっとミスをしただけだから、次こそは大丈夫と思うのですが、なかなか直らない。

なぜ、このような書き残しをしてしまうのでしょうか。

なぜ雑に書いてしまうのか

解答用紙をぐちゃぐちゃにしてしまうタイプが重要視するのは、「すぐ見える結果」です。

思いついたことはその場で実行し、スピードに乗って解き進めたいという欲求があります。
その結果、後先を考えずに問題用紙を埋めてしまうのです。

長所は、発想の豊かさや、方針が立たない状況でもまず何かやれるところ。
一方で、方針を考えてから解いたり、後のことを考えて準備をしておくことは少し苦手なので
ページの最後の問題になるほどスペースが足りなくなりがちです。

焦らず、ワンテンポおく感覚。スペースをどう使うかを先に考える習慣を身に着けて
書き残しの質を改善しましょう。
その感覚を体で覚えるための訓練法を紹介します。

書き残し術訓練法

① 解く前に「待つ!」

・まず、ペンを持たずに問題文を読ませます。
・1~2分程度時間を与え、「どうやって解くか」「どの解き方が速いと思うか」を考えさせます。
・考えがまとまったら、ペンを持つよう指示して解かせます。

最初に思いついたことに飛びついてしまう癖を治すためのトレーニングです。
算数では、(1)を求める際に使った数字が(2)で役にたったり、きちんと整理しながら解いておくと、後が楽になる場合が多々あります。
すぐに飛びつかない習慣をつけることで、計算ミスの防止に加えて、効率よくとけるようになります。

慣れるまでは、はやく解きたくてもどかしいと感じるでしょう。
与えられた時間のなかで、少しあとのことまで考えておく感覚が身につけば、ぐちゃぐちゃな書き残しは、改善することができます。

② ひっ算スペースは右

・ノートを横線で4~5分割し、一問あたりにとけるスペースを区切る
・ノートをさらに縦線で区切り、ひっ算スペースを区切る
・区切った範囲の中で、問題をとかせる

この方法は、かなり強力です。

解答できる範囲を絞ることで、無駄に大きな字や、乱雑な計算がなくなります。

また、ひっ算と式が一体化してしまってるお子さんに、計算と立式を区別させるトレーニングにもなります。
模擬試験の問題用紙への書き込みは得点にはなりませんが、入試本番、途中式を採点する、問題用紙への書き込みが加味される学校もあります。
今から見せる意識をもって式を書き残す習慣をつけておいて損はありません。

書き残し術は日々の積み重ね

書き残しは非常に高度なテクニックです。
やろうと思って急にできるようになるものではなく、日々の練習の積み重ねから少しずつ上達するものです。

すぐにできなくても焦る必要はありません。
その代わり、日々の家庭学習で、ノートをすこしでも上手く使う工夫を続けてみてください。
ある日、振り返ったとき、美しい書き残しが残っているはずです。