最新記事 2017年08月21日

テーマ: 社会

君は何問正解できる? 夏の社会「因果関係」記述問題チェック!

こんにちは。
社会科担当の長門明です。
いよいよ夏休みも残すところ10日となりました。

今回は夏休みの社会の総仕上げとして、
地理・歴史・公民の各分野から、「因果関係」を問う記述問題をそろえてみました。

今回は「8月」ということで、「8問」の記述問題を出題してみました。
小6の皆さんは全問、小5の皆さんは地理編のみ挑戦してみてください。
現時点で半分以上正解出来た皆さんは、社会の学習に関して
暗記だけでなく、しっかりその「因果関係」も意識して勉強できていると思います。

では、さっそく見ていきましょう!

地理編

第一問  東北地方や北陸地方で伝統工業が発達したのはなぜ?

東北・北陸地方は冬になると雪が多く降るため、農作業が全くできなくなります。
では、東北・北陸地方の昔の人々は、冬の間何をしていたのでしょうか?
答えは、生活のために、一生懸命「屋内でできる手工業」を行っていました。
生きていくために、必死に積み上げられたその「技」が、今「伝統工業」として残っているのです。
ちなみに、冬の間だけ都市で働く「出稼ぎ」をする人もいました。みんな必死で「生きていた」のです。

答え:雪のために農作業が行えず、屋内でできる伝統工業が農家の副業として発達したから

 

第二問 沖ノ鳥島で、島の周囲をコンクリートで囲む工事がおこなわれたのはなぜ?

排他的経済水域という言葉がありました。
その国の沿岸から200海里の水域について、水産資源の権利を主張できる範囲のことです。
この時、「島」の場合は、常に「水没しない」という条件が必要になります。
沖ノ鳥島は、最高標高は1m、面積はなんとたったの8㎡の小さな島です。
この「岩」ともいえるような「島」を確保するため、コンクリートで固め、島の浸食を防いでいるのです。
ちなみに、この沖ノ鳥島、実は「東京都」の島だということもしっかり覚えておきましょう!

答え:島が浸食して水没するのを防ぐことで、日本の排他的経済水域を確保するため

 

第三問  札幌市の道路が碁盤の目のようになっているのはなぜ?

明治になると、政府はかつて「蝦夷地」と呼ばれていた土地を「北海道」と改称します。
そして、開拓使(官庁)による街づくりが始まりますが、この時参考にしたのが「京都」の街でした。
京都の街が碁盤目状になっているのは、平安時代に唐の都(長安)の街づくりを参考にしたためです。
札幌の街づくりには、日本の都であった「京都」、つまり唐の都「長安」の街づくりが反映されています。
なんか、「歴史のロマン」を感じずにはいられませんね!

答え:明治時代に、政府によって計画的につくられた都市だから

社会 記述対策

歴史編

第四問 鎌倉新仏教が民衆に広まったのはなぜ?

鎌倉時代の武士や人々は、源平の争いから戦乱が数多く続いたことや、
天災や餓死、病気もあったため、大変不安な日々を過ごしながら生活していました。
そんな中、「念仏」や「題目、「禅」を行うことで、皆、極楽浄土に行き成仏できるという
鎌倉仏教の新しい「教え」は、分かりやすさ、単純さも手伝って民衆や武士に受け入れられました。
因みに、平安仏教は貴族のための仏教で高い教養も必要だったため、庶民には広がりませんでした。

答え:人々が不安を感じる中、分かりやすく、実行しやすい教えだったから

社会 記述対策 2

 

第五問  定期市の回数が増えていったのはなぜ?

定期市は、もともとは定期的に開かれた市のことで、古くは平安時代からありました。
鎌倉時代になると、二毛作や牛馬耕が始まったことで生産量が大きく増加し始めます。
また、鎌倉に幕府が開かれたことで、京都と鎌倉を結ぶ人や物の流れも発達したことで、
各地の手工業品や産物などがより多く行き交うことになりました。
鎌倉時代には月三回の定期市だったものが、室町時代になると月六回も開かれるようになりました。
これにより、貨幣経済も大きく発展していくことになります。是非理解しておきましょう。

答え:農業や手工業が発達し、商品となる産物が増えてきたから

 

第六問  江戸時代、貿易が始まると武士や都市の人々の生活は苦しくなったのはなぜ?

経済の原則として、「物の数が少なくなる」と、「物の価値」は高くなります。(世界で1つ!などですね。)
そして、「物の価値」とは、その物の「価格」という「数値」で表されていると言えます。
貿易により、「生糸」や「茶」が海外へ輸出されると、国内の生糸や茶の量は少なくなりますね。
これにより、生糸や茶の「価値」、つまり「価格」が、庶民が購入できなくなるほど上がってしまったのです。
因みに、シベリア出兵のため国内の米が不足して米価が高騰した米騒動も、まったく同じ仕組みです。

答え:生糸や茶がさかんに輸出されるようになり、国内で品不足となり、物価が上昇したから

社会 記述対策 3

公民編

第七問  熱帯雨林が減少しているのはなぜ?

木は何のために切られるのでしょうか。
もちろん、木材として活用するために伐採されることもありますが、他にも理由があります。
それは森林を伐採することで、農作業を行うための耕地を新たにつくることです。
これは、人口の増加により食料不足が起こっているため、より多くの作物を生産する必要があるためです。
人口増加→食糧不足→耕地不足→森林伐採→地球温暖化という一連の流れを理解しましょう。

答え:先進国に向けての木材輸出や、食料を増産するための農地を確保するため過度に森林が伐採されているから

社会 記述対策 4

 

第八問 不景気の時に、減税をしたり銀行の利子率を下げたりするのはなぜ?

景気を理解するには「エアコン」の考え方を利用すると分かりやすいです。
景気が悪くなると、人々は「物を買う」ことに消極的になります。室温が「冷え切っている」状態です。
そこで、政府は、人々の購買意欲を高めるために、政策判断を行います。つまり「温度を上げる」のです。
減税を行えば、個人や家計の手元に残るお金が多くなり、そのお金で物を買う気持ちが増します。
また、銀行がお金を貸し出す際の「利子」を下げれば、個人や企業はより「お金を借りやすく」なります。
このような政策を実施して、運用できる資金を増やし、購買意欲を高めて、景気を「適温」にするのです。

答え:個人や企業の手元のお金を増やし、お金を借りやすくすることで、消費活動を増やし景気を回復させるため

社会 記述対策 5

最後に

いかがでしたでしょうか。
夏休み明けの試験に向けて、日々の社会の勉強でも単なる「暗記」だけではなく
その背景にある「理由」や「原因」と合わせて学習することは、
学習した知識を「忘れにくく」できる上に、関連事項もより「覚えやすく」なります。

「急がば回れ」

一見、覚える量が増えて遠回りのような気もしますが、
秋からの総合演習や過去問演習でも出題される応用問題の対策に向けて
今から対応できる力と意識を養うことにもつながります。
夏休み最後の期間で、いろいろな知識を結び付けて背景を探ってみてください!

以上、長門でした。