豊島岡女子学園学校説明会レポート(2017年10月3日)
本日は豊島岡女子学園へ、受験ドクター 東京校校長澤田重治が行ってきました。
・塾主催の模試や首都圏統一合判の会場として教室を貸している。
(実際の入試で使用しているのと同じ教室を提供しているので雰囲気を知ることができる。)
・説明会でも使用した講堂はかなりきれいで広い。
JR・東京メトロ・西武線・東上線・都バス・私バス「池袋駅」 徒歩7分
東京メトロ有楽町線「東池袋駅」 徒歩2分
平成29年10月3日に行われた豊島岡女子学園の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は豊島岡女子学園ではなく、受験ドクターまでお願いします。
校長ご挨拶
竹鼻校長より、豊島岡女子学園の教育に関するお話ありました。
その中から一部を紹介いたします。
大学入試改革に向けて
・今までも生徒に必要な力は何かというニーズに対応してきた。
・学力はもちろん、人間性も重視してきた。
・この方向性は大学入試改革と同じなので恐れるに足らない。
英語教育
・4技能の習得を目指して取り組んでいる。
・必修で、英語弁論大会,実技テスト,少人数授業,GTEC SpeakingTest,
GTEC CBT,オンライン英会話,多読プログラムなど。
・希望者を対象に、3ヶ月留学,海外研修,エンパワーメントプログラムなど。
本校の魅力
①まじめに努力する ②大学進学 ③積極的に挑戦 ④明るく活発 ⑤自主活動
入試について<国語>
国語科主任の戸崎先生より
2018年度の国語の入試要項について
お話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
出題形式
例年通りで、1~3回共通。
・文章形式……長文2題(論理的文章+情緒的文章)
・設問形式……混合問題(選択肢+記述)
求める力
・読解力,思考力,表現力は入試問題の中で問う。
・コミュニケーション能力も求めるが、入試では問えない。
解答にあたっての注意点
・選択肢…問題文のテーマを理解,根拠を正確に捉える,選択肢の適否を判断
・記述…外見や心情を、明確に、正しく表現する。
・漢字…トメハネまでは細かく見ないが文字の形は見る。丁寧に大きく書く習慣を。
日々の学習での留意点
・根拠をたどり思考→的確に表現
・スピードは次第についてくるので、まずは丁寧に、正しく読む訓練を。
入試について<算数>
数学科主任の福永先生より
2018年度の算数の入試要項について
お話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
出題形式
・1~3回共通。
・出題数…大問6題(小問18題)で、配点は5点または6点。
・解答形式…解答のみを解答用紙に記入。(途中式なし。正確に答えを出す必要。)
求める力
・規則・パターンを見つける力…数の規則,図形の規則
・条件を整理する力…表にまとめる,グラフにする,樹形図など
・空間をイメージする力…空間図形(よく出題される)でも絵を描く
→ 見取り図では、見えない部分にも線を描く
→ 様々な方向から見た図が描けるか
入試について<社会>
社会科主任の神谷先生より
2018年度の社会の入試要項について
お話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
出題形式
・例年通り
・出題数…大問3題(小問25題程度)
・解答形式…
①単語記述問題(漢字間違い・ひらがなは×)
②番号選択問題(語句・正誤)
③短文記述問題(20字程度で部分点なし)
求める力
・正確な知識…教科書などに漢字で書いてあるような語句は指定がなくても漢字で。
・知識の応用…図表や統計資料から読み取ったことに自分の知識をあわせて推測する。
時事問題
・新聞やニュースへの関心。背景や因果関係をつかむ。
・入試の一部にしか過ぎないので神経質になりすぎないこと。
入試の得点について
平均は30点前後だが、合格者はほとんど30点以上取っている。
入試について<理科>
理科科主任の鈴木先生より
2018年度の理科の入試要項について
お話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
出題形式
・社会科と合わせて50分
・素早く正確な計算が必要。問題文を正確に把握することが必要。
・出題数…大問2~4題(総合問題),小問25題程度
・出題内容…物理・化学・生物・地学から偏りなく、基本から応用までバランスよく出題。
実験や観察の読み取り
・解答形式…単語や短文の記述,選択肢,数値(途中式はなく答えのみ)
求める力
・基礎基本…理論的に考える力。理科の法則から計算式を立てる力が必要。
・科学的な視点…結果から考察する力。図・グラフ・表の読み取り。
解答上の注意点
問題文中の指示に従うこと。
ひらがな・カタカナ・漢字の指定,字数指定,解答数,割り切れない場合の処理
※四捨五入は途中で行わず、分数にしておいて最後に四捨五入すること。
入試要項
入試広報部長の岸本先生より
2018年度の入試要項について
お話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。
入試問題について
・HPに公開しているので、プリントアウトして利用してほしい。
・四谷大塚・首都圏模試・SAPIX・日能研の模試会場として教室を貸している。
入試当日の様子について
・7時開門。寒い時期なので早く来過ぎないように。
・退場は別の場所になるので、靴は親が持たず、自分で持っていくこと。
・時計はあるが、残り時間のアナウンス等はしない。
・腕時計などの持ち込みについては注意事項を参照。
・8:15~点呼。他の受験校などアンケートをしているが、合否には無関係。
・2回(2/3),3回(2/4)は、受験番号ではなく入室順の着席。
・飲み物の持ち込みは可能だが、においや音など、周りの迷惑にならないよう配慮を。
・具合が悪い場合→インフルエンザは別室を用意。体調が悪ければ係りの者に相談を。
・首から下げるタイプの除菌商品→使用可。
入試結果データ
・1回(2/2)を本試験と位置付けており、一番合格しやすい。
・志願者数・合格者数などは例年ほぼ変わらないが、2015年はサンデーショック。
・合否の判定は4科の合計点で、教科による足切りはなし。
・例年、約7割程度が合格ライン。
・帰国生は総得点に5点の加点。(海外在留証明書の提出が必要。)
・2回・3回も、前日の結果を見てからの出願はできない。
来年度の入試について
・すべてWEB出願に変更。
・特設ページでの出願となる。1/10以降、登録ができるようにする。
繰り上げ合格について
・繰り上げ合格候補者は、合格発表と同時に発表する。(番号なし)
・第一志望の場合は、通知を受け取る際に申し出る。(※考慮ありそう。)
・今年度は、37名の繰り上げ候補者のうち19名が合格に繰り上げられた。
・複数回受験のメリット→繰り上げ合格候補者からの繰り上げの際に優先。
学校訪問を終えて
通常の学校説明会ではなく、あくまで「入試説明会」であったため、学校の魅力などといった
抽象的な説明は少なく、入試問題の内容や出題形式に重きを置いた説明でした。
その分、受験生を指導する上では有用な話が多かったように思います。