2020 桐朋中学|学校説明会レポート①



桐朋中学校説明会レポート①(2020年6月27日)


本日はオンラインで行われた桐朋中学の学校説明会を、受験ドクターの坂井智則講師がご紹介いたします。
平成12年に建て替えられた新校舎。
家庭科室、工作室などの教科教室。理科関係の教室だけで10室を有する。
天文ドームやプラネタリウムがある。

JR中央線 国立駅南口下車大学通りを南へ徒歩15分
立川バス「矢川駅」方面行き5分バス停「桐朋」徒歩1分
JR南武線 谷保駅下車北へ徒歩15分
立川バス「国立駅南口」方面行き5分バス停「桐朋」徒歩1分

2020年6月27日に行われた桐朋中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は桐朋中学ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©桐朋中学

プログラム

校長ご挨拶

片岡哲郎校長より、ご挨拶がありました。
その中から一部を紹介いたします。

ご挨拶

中学校棟と高校棟の間にあるテラスから撮影。学校のことを良く知ってもらえるには桐朋祭(学園祭)を見ていただくのが一番良い。本来ならちょうどこの時期今立っているこの場所に学園祭の大きな舞台が設置されているはず。昨年の桐朋祭の様子などを交えて説明させていただきたい。
・学校沿革
・桐朋の基本精神(自主的精神の養成、本質的体系的な学問の探求、個々の人間性の尊重)
・桐朋祭の説明
自主の精神を語るのは桐朋祭の話題が一番ふさわしい。
運営の中心は90名超の高校2年生の桐朋祭委員。この間は教員側も生徒を子ども扱いしないで接していく。1年かけて一緒に作り上げていく。展示物、研究発表など各部門に表彰がある。昨年度、来場者が評価する桐朋祭大賞は3年連続受賞をねらっていた生物をおさえて地学部が受賞(モデルロケットの打ち上げ、砂金堀りの実施された)。桐朋祭委員の活躍も紹介。来場者に貸し出す膨大な量の簡易サンダルを1つずつ手作業で拭いている写真がスライドで紹介されました。
・平成12年に新校舎に建て替え。新校舎のコンセプトとなるキーワードは「学問の探求」「個性の共鳴」「緑との調和」
・進路
130名ほどある指定校推薦枠は早稲田大学、慶應義塾大学を除いてはほとんど利用されることはない。
1クラス分の人数が医学部を進学希望のため現役進学率が伸び悩んでいることが現状の課題。
進路指導改革に取り組む一環として2年前から大学で教鞭をとるOBの研究室を少人数で訪ね、実際の研究を体験するということを行っている。たとえば「はやぶさ2」のプロジェクトマネージャーであるOBの方を訪ね昨年は73名がJAXAに行っている。協力させてほしいといOBが増えてきている。

学校生活について

中学部長の村野英治先生から学校生活についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

授業

図書館から撮影。この図書館は蔵書数6万5千冊、DVD500本を備えている。生徒の利用頻度も高く、他校には見られないほどの貸し出し数を誇っています。

休校期間中の取り組み

新型コロナウィルス感染拡大により休校であった期間の取り組みをご紹介。
3月、郵送・メールで各教科の課題など一斉に指示を出す。4月よりオンライン学習システムを導入、各教科より課題や指示を送信、提出された課題を添削して再送信。5月よりオンラインによる遠隔授業スタート。国数英理社のみならず芸術・体育・家庭科も。理科では実験を実況中継。オンラインホームルームでは卒業生にも参加してもらった。アメリカのアマースト大の学生は夏休みで帰国したが、空港近くのホテルで待機しなければならず、その中でオンラインホームルームに参加してもらった様子を紹介。医者の卒業生によるコロナに関する知識の説明や桐朋生に向けられたメッセージを紹介。それらのメッセージに対する生徒の感想なども紹介。

学習活動について

教務主任の中山健一先生より教育方針についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

桐朋での学習活動

大切にしていること①ほんものに触れること②他者とのかかわり③幅広い教養
「学びの設計図」について説明。各教科の授業の様子、スピーチ大会、理科実験のようすを紹介。
イギリスの短期留学についてもスライドで紹介。
学力養成の取り組み⇒英数は小テストを行う。合格しないと個別指導。補習、追試なのど制度もある。
長期休暇の時期⇒英語・数学は標準クラス・ハイレベルクラスの補習を実施。

桐朋卒業後の進路にむけて

卒業生との懇談会、卒業選択、大学時の話をしてもらう。
学内外の実力テストの実施。学力の位置を知る。高3は特別授業も充実。
ほぼ全員4年制大学へ進学。毎年約50名が医学部に進学している。

入学試験について(期待した生徒像を見据えた入学試験)

国語
・読解力、語彙力、感性は読書体験が下支えとなる。
・作品全体から場面の意味を読み取る。
・設問で求められていることをふまえているか。
算数
・基礎から応用まで幅広く出題
・基礎問題は確実に解いてほしい
・一見難しく見えるものでも、様々手を動かして考えることで答えが見えてくる
社会
・教科書を中心とした基本的内容を出題
・歴史資料や地図帳を使っての学習
・読んで、考え、分かったことを論理的に表現する力
理科
・物理、化学、生物、地学の4分野ごとに基礎から応用まで出題
・身近な現象や実験などを題材に基本知識を身につけているか、考察ができるかを確認したい。
出願・合格発表
2月1日・2日  合格発表はウェブと掲示。

学校訪問を終えて

コロナ渦で学園祭が実施できず残念に思っている先生方の思いが伝わってきました。
学校全体で学園祭に力を入れている思いがうかがえる。
卒業生とのつながりを大事にしているという印象。