2020東京女学館中学 |学校説明会レポート



東京女学館中学校説明会レポート(2020年9月4日)


本日はオンラインで行われた東京女学館中学校の学校説明会を、受験ドクター 算数、理科講師の橋本 樹がご紹介いたします。

コロナ対策としてサーマルカメラ導入。
プールはあるが水泳部のみが使用。開放日には希望者が利用できる。
食堂あり。
インクルーシブリーダーシップと、それに伴った基礎学力を鍛えることで、困難な状況でも生き抜く力を身につけられる。
10月3日のオープンスクールは実際に学校を見ることのできる貴重な機会なので、ぜひお越しください、とのこと。

渋谷駅からバスで約10分「東京女学館前」下車
恵比寿駅からバスで約8分「東京女学館前」下車

2020年9月4日に行われた東京女学館中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は東京女学館中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©東京女学館中学校

プログラム

学校長のご挨拶

渡部 さなえ校長からご挨拶がありました。
その中から一部を紹介いたします。

ご挨拶

創設132年、建学の精神である諸外国と対等に交際できる国際性、知性豊かな気品のある女性の育成を目指す。
昨年度教育改革を行い、「インクルーシブリーダーシップ」を掲げて、まわりとの協調性、判断力、問題解決能力を身につけることを目標に掲げている。
学校行事は「スタディアジェンダー」。生徒主体で進めていく。
2学期からは通常授業を再開している。体育大会、記念祭、宿泊行事は縮小して実施予定。
海外在住の帰国生向けにオンライン入試枠を新設。11月28日と29日にzoomを使った面談で決定。

コロナの対応に関する報告

広報の原先生よりコロナの対応に関する報告がありました。
その中から一部を紹介いたします。

コロナの対応

手洗いの徹底、サーマルカメラの導入。
全生徒にiPadを支給してのオンライン授業を実施していた。
中1生は6月、高1生は5月と支給が遅れてしまった分は、ご家庭のPCやスマホで対応していただいた。
英語・英会話の授業はTEAMSを使用して双方向の授業を実施。体育などもオンタイムの授業を行っていた。
海外の姉妹校ともオンラインでの交流は続けている。
7月からは全学年登校、全て対面授業を再開している。

数学科の取り組み

数学科教師の渡邉 恵先生より数学科の取り組みについてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

数学科の教育方針

3年分の学習内容を2年2か月で完成させる。
体形数学を使用。1週間に代数3回、幾何2回の授業を実施。
授業は必ず予習する。わからなかったことを確認して臨むことで学習を効率化する。
問題集は書き込み式のものに変更したことで提出率がアップした。
授業のはじめには確認テストを実施。目的としては①範囲を絞ることで数学が苦手な生徒にも成功体験をさせられる。②本当に理解しているかの確認ができる。③問題集が書き込み式になったことによる反復回数減少の対策。④試験に慣れる。⑤記述力の向上の5つがある。
テストと名の付くものに関しては訂正ノートをつくる。ノートの左ページに答案を貼り、右ページに解き直しをする。間違えた理由を書き、対策を書き記す。間違いを見つけ、自力で調べ、同じ間違いを防ぐことによって自主学習による本当の学力を身につける。

中学1年生体験談

現役中学一年生の生徒より受験勉強についてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

受験勉強について

夏から秋にかけては苦手なものに時間をかけて取り組んだ。
秋以降は過去問メイン。午前中に実施して、午後は復習ノートをつくった。自分がどのように解いたのかを書き残すことを意識した。
入学して1学期の中間テストで、この勉強法が役に立った。

卒業生体験談

昨年度卒業生より学校生活についてお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

学校生活について

小学校からの内部生だったが、行事によって内部外部の隔たりなく仲良くすることができた。
中学に入ってからは英語と数学の学習法がわからなかったが、先生が細かくみてくれた。
学校生活でいちばん印象に残っているのは高3生の体育大会で勝てたこと。
進路は中3のころから考えはじめた。高1から進路指導の時間が増え、箱根研修旅行の3分間スピーチで他生徒の進路についての考えを知ることができ、真剣に考えるようになった。将来は病院薬剤師になりたい。
学校の良いところは、何ごとには積極的に取り組むところ。

卒業生と担任の対談➀

女学館を志望した理由:校舎と生徒の雰囲気。文化祭で先輩が優しく接してくれた。
受験生へのアドバイス:理科社会にも力を入れて取り組もう。得意科目をつくると勇気がわく。
頑張ったこと:英語部で英語のミュージカルを頑張った。台本から舞台設備まで自分たちでつくるので大変だった。休み時間も毎回集まって打合せしていた。
通塾:上智大学への推薦入試だったが、高3のときには英語の塾に通っていた。

卒業生と担任の対談②

一番の思い出:中3のときの沖縄旅行。平和学習や戦争について自分の頭で考えることができた。
頑張ったこと:生徒会活動でエレベーターやバスに乗る際のルールづくりなど、忙しかったが達成感があった。
通塾:慶応大学推薦だったが、一般入試も想定していたので高2から進学塾に通っていた。

質疑応答

渡部 さなえ校長より質疑応答がありました。
その中から一部を紹介いたします。

質疑応答

複数回出願時に成績表2通必要?⇒1通で大丈夫。入試当日まで受け付け。
塾に通っている割合は?⇒正確に把握はしていないが、高2・高3では多い。中学生にはすすめない。
掃除へのかかわり⇒週2回自教室と特別教室を清掃。
補講多い?⇒補講は担当の先生から声掛け。学習講座は自分の良しで申し込める。
英語は入学してからで間に合う?⇒初めての生徒も基礎・アクティビティーから学んでいけるので心配無用。
内部進学生との隔たりある?⇒卒業生:先生も生徒もフレンドリーな雰囲気ですぐに仲良くなれる。
宿題多い?⇒ステップアップノートに1週間の予定を書き込み、自分で学習量を調整できるようにする。
部活掛け持ちできる?⇒クラブは2つまで掛け持ちOK。高校生になるとほとんどの生徒が1つにしぼる。
食堂・カフェテリアある?⇒食堂あり。パンやおにぎりを購入して教室で食べることもできる。中1の4月はクラスで仲良くなるためにお弁当持参。

学校訪問を終えて

学校設備、入試システム、進路情報、学校の取り組み等のアピールが一切なかった。1時間という短い講演のために削ったとも考えられるが、時間の半分以上は生徒のインタビューだったので、あまり集客に力は入れていない印象を受けた。
あえて長所である英語には触れずに数学の講演のみだったのは、理系進学にも力をいれていることをアピールしたかったのか、数学で苦戦する生徒へのフォローだったのか、メッセージが何もないので目的がわからなかった。
オンライン説明会ならではの不備も多く、校長のマイクが入っていない、動画の録音環境が悪くノイズのせいで聞き取れない、司会者が途中イヤホンを使用していいたため音声設定が変わったのか声がほとんど聞こえなくなった、動画再生中に解説を話すのだが音量調節させれおらずどちらも聞き取れないなど、いたるところに予行演習不足を感じた。
特に学校に愛着のある人以外には失敗だと受け取られるのではないだろうか。