2019 桜蔭中学②|学校説明会レポート



桜蔭中学校説明会レポート(2019年10月30日)


本日は桜蔭中学校へ、受験ドクター 国語・社会講師の清水 栄太が行ってきました。
東館には、天体観測ドームや温水プールがあります。そのほかにも、化学室や美術室、調理室などその他の施設も非常に充実していました。担当者のお話では、化学室とは別に物理室もあるとのことでした。
また、西館には、体育館のほか、情報室、LL教室といったいった、最新の設備が整っていました。
その一方で、隣の中学3年生の教室では熱心に書道に取り組む様子が印象的でした。
また、図書室はかなりの数の書籍があり、図書館を彷彿とさせました。

礼と学びを大切にし、自立した女性の育成を目指し実践してきました。
先生が生徒の自主性を尊重しつつ、心得違いは正し、良き社会人の土台作りをしています。
印象では、勉強ばかりである思われていますが、実際に入学するとイメージが大きく変わり、日々の学校生活や学校行事を通して積極的になり、活発な生徒へとなっていきます。

JR
『水道橋駅』徒歩 5分

地下鉄
三田線『水道橋駅』徒歩 3分
丸の内線、大江戸線『本郷三丁目駅』徒歩 7分

丸の内線、南北線『後楽園駅』徒歩 7分

2019年10月30日に行われた桜蔭中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は桜蔭中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©桜蔭中学校

プログラム

校長ご挨拶

桜蔭学園理事長、中学・高校校長の齊藤由紀子校長より桜蔭中学校の学校の沿革についてお話しがありました。
その中からいくつかを紹介します。

学校の沿革について

東京女子高等師範学校の同窓会である桜蔭会により設立されました。初代校長である後閑キクノ氏は選挙により選ばれました。女性に選挙権がない時代に選挙を行ったことからも、女子教育への熱い思いがあるとわかります。「礼と学び」を重んじ、自立した女性の育成を目標としています。また、作法や家事教育にも力を入れています。

学校の沿革

教務主任の井上先生より、説明会配布資料に基づいて学校の説明がありました。
その中からいくつかを紹介します。

学校の沿革について

担任団で中高で同じ先生が、6年間を見据えて指導計画を立て、学年全体を見て指導。
スクールカウンセラーが2名常駐。高校2年から文理で分かれるがクラスは変わらず必修授業と、選択教科。習熟度別授業も実施。土曜日に学習ルームを開放し、卒業生をチューターとして質問などができる。
キャリア教育は、卒業生や大使による講演会、東京医科歯科大学との高大連携プログラム、Google訪問イベント等を実施している。

入試について

引き続き井上先生より、入試に関するお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

入試や手続きについて

通学時間は1時間前後が望ましい。新幹線などの通学は禁止しています。また、最寄り駅までは徒歩もしくは公共交通機関を使うよう定めています。自転車は禁止。また、車による送迎も禁止。
塾に通うことは推奨していない。負荷が多くなり、自分の学習について考えられなくなることを防ぐため。
海外転勤などで日本を離れる場合、中学生は一度退学。帰国時に編入試験が必要。
英語について:中3~高2でGTEC。
【面接】
5名のグループ面接。質問内容は異なる。服装については指定はない。
2月8日の合格者保護者会に欠席した場合は棄権となる。
入試当日の5年生以下の見学はご遠慮ください。
文化祭は受験生とその保護者のみ入場可。

中学一年生の生活について

中一学年主任の久保山先生より入学後1年間の流れについてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

1年間の流れ

現在の中学1年生の様子について。入学式時は緊張した様子で、制服も着慣れていませんでしたが、多くの学校行事を通して積極的に学校生活を送っています。
入学当初は、勉強ばかりというイメージだが、実際は違った、色んな人がいて楽しいと言っています。

桜蔭中学の防災体制について

防災部長の方より、桜蔭学園の防災体制についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

防災体制について

年3回の避難訓練を実施。2回は避難訓練。1回は集団下校訓練。下校グループは、5~6人の班。東日本大震災の時もこの下校グループで生徒を帰宅させた。
帰宅困難になった生徒は学校に泊まりました。卒業生も母校を頼ってきてくれました。食料や毛布の備蓄がありました。しかし、その際の経験を生かして、更なる長期化した場合を想定し、サバイバル5という食料、水、携帯トイレなどを全生徒分常備しました。
緊急連絡時にはNTT配信システムを使用。メール、電話など優先順位をつけて一斉連絡を行う。ニッポン放送の学校安否情報も利用しています。
救命講習を修了している講師が多数います。

学校訪問を終えて

勉強1本で、真面目な生徒ばかりというイメージを抱かれている桜蔭中ですが、今回の学校見学で生徒たちの様子を見ると、どの生徒もみな熱心で、積極的に授業を受け、一人ひとりが充実した学校生活を送っているという印象でした。勉強ばかりではなく、学校行事なども充実していることもその要因の一つではないでしょうか。
先生方はみな親切な対応をなさってくださいました。そういった対応からも、「心得違いは正し、良き社会人の土台作りを行っている」ということにも納得できました。社会人の土台となる部分を養成する6年間を過ごすには、素晴らしい学校だと感じました。「学び」に対して一所懸命、本気で取り組む生徒が自然と育つ環境であるとも感じました。