2020 明大中野中学③| 学校説明会レポート



明治大学附属中野中学校説明会(2回目)レポート③(2020年11月9日)


本日はオンラインで行われた明治大学附属中野中学校の学校説明会を、受験ドクターの川上亮講師がご紹介いたします。

映像による設備紹介がありました。
施設はどこも新しく綺麗で、整っている印象でした。

中学棟、高校棟、共用棟、2つの体育館とシンプルな構成でした。
屋上にもテニスコートなどの設備があり、多くの部活動が活動できるよう
学校側の配慮を感じました。

付属校であることの利点を活かし、部活動や生徒会活動に注力できる環境であったり、大学との連携をプッシュしていました。資格取得する子も多く、高校在学中に公認会計士の資格を取得する生徒もいるようです。
また、年6回の保護者会を例に挙げ、保護者とのつながりの強さをアピールしておりました。OBとのつながりも強い、とのことです。

小田急・京王バス「大沢コミュニティセンター」または「調布中学校」下車徒歩約3分
JR中央・総武線 東中野駅から徒歩5分
都営地下鉄大江戸線 東中野駅から徒歩5分
東京メトロ東西線 落合駅から徒歩10分

2020年11月9日に行われた明治大学附属中野中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は明治大学附属中野中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©明治大学附属中野中学校

プログラム

学校紹介

前校長が体調不良のため退任されたそうで、11月1日付けで校長に就任した清水校長より学校紹介がありました。
コロナ禍で来校は難しくなってしまったので今回のオンライン説明会で普段の様子を見てください。

◆校内案内

中学棟、高校棟、共用棟、体育館2つ、校庭。
どの施設も新しく綺麗で、清潔感がありました。
食堂は混雑を避けるため、平日は高校部のみ使用が可能です。

②生徒の雰囲気

前校長が体調不良のため退任。
11月1日付けで校長に就任。
コロナ禍で来校は難しくなってしまったので今回のオンライン説明会で普段の様子を見てください。

◆学年旅行

中1・中2・高1 ⇒ 長野への林間学校
中3 ⇒ 京都へ修学旅行
高2 ⇒ 沖縄へ修学旅行

◆校外学習

希望者にはスキー・スノーボード講習
東北被災地見学など

◆キャリア形成

中2 ⇒ 職業体験
高1・高3 ⇒ 進学講演会
高2・高3 ⇒ 進路セミナー

※どのイベントも細かな様子、内容は全く紹介がありませんでした。

◆明中生の一日

登校時は先生が校門そばで受け入れ。(元気は全くない)
昼食時にはアクリルボードで仕切りを使っている。
スマートフォンは下校時に返却。
放課後は質問対応や進路相談など、先生が対応してくれる。

◆学校のアピールポイント

①通いやすい立地
⇒ 7割が都内だが、埼玉・神奈川・千葉県からも通っている子がいる。
②大学との連携
⇒ 伸び伸びと勉強や課外活動、資格の取得などに打ち込める。
③保護者・OBとのつながりが強い

⑧主な行事

学年旅行(中1:1泊2日)移動教室(中1:2泊3日 高1:3泊4日)、修学旅行(中3・高2:4泊5日)中学は奈良京都、高校では沖縄。
校外学習・教科見学会・体験型英語学習を実施。
六大学野球の応援。
文化祭(桜山祭)、中学高校別の体育祭も毎年実施。

⑨海外研修、留学制度

⑨海外研修・留学制度
中3の3月にニュージーランド語学研修。(原則として希望者全員)
高2、3の8月にアメリカ研修を希望者に実施。高1の3学期にはカナダ短期留学も実施しており、こちらは審査があります。

◆生徒の様子

素直で明るい子が多い。伸び伸びと活動している。
出席率も高い。
頭髪・服装のチェックは厳しい。

◆クラス編成など

40名×6クラス。高校から40名×10クラス。
高2から文系・理系分かれる。

◆教育方針

全科目をバランスよく学習。
iPadを2021年度から生徒1人1人に貸与。
習熟度別のクラスは設けない。勉強についていけない子には講習や特別課題で対応。

◆英語学習

中1はクラスを2分割し、きめ細やかな指導を行う。
中3~高2で1:1のネイティブとのOL英会話を行う。
中3~高3では年数回、ネイティブ講師による英作文の添削を行う。

◆始業時間など

8:20までに教室へ入室。午前中1~4限、午後5~6限。月曜は5限まで、土曜は4限まで。
中学生は18:30、高校生は19:00までに下校。

◆行事

中1・中2・高1 ⇒ 長野への林間学校
中3 ⇒ 京都へ修学旅行
高2 ⇒ 沖縄へ修学旅行

海外研修・留学制度もある。今年はコロナの影響で一部を中止した。

◆部活

19の運動部、16の文化部。中学生の参加率は9割超。高校生は8割超。

◆大学との連携

①学部ガイダンス
②キャンパス見学
③学部公開授業聴講

◆進路

昨年度卒業405名。うち325名が明治大学へ進学。
国公立進学は8名。指定校推薦を含む私大へ41名。

◆内部進学について

高1~3の成績を2:3:4の加重平均で評価。
高校部における14回の定期テスト、大学推薦テスト(高2で1回、高3で2回)も加味。
条件付きで、明治大学への推薦権を保持したまま国公立を併願できるとのこと。
(その条件が何なのかは触れられていません)

◆2021年度入試について

2月2日(第1回)160名
2月4日(第2回)80名

算国100点(50分)理社50点(30分)
合計点で決める。科目による足切りは無し。
第2回は高倍率。200点がライン。算数で差がつきやすい入試になることが多い。

◆国語科より

言語事項を多く出題、基本的なレベルの問題を多く出題。
漢字では画数・止め・はねを丁寧に。
日常になじみのない言葉の正答率が低い。

文章題では
①内容理解
②設問で聞かれていることを理解する
③設問条件に従う
以上3点を注意してください。

◆算数科より

基礎レベルではなく、標準レベルを多く出題する予定。
答えのみの採点。1問4~8点。
図形やグラフ、規則性に注意

①計算力
②文章題をかみ砕き、図にまとめたり式を立てる力
③丁寧な字を書くこと
以上3点がポイントです。

◆社会科より

地理・歴史18点、公民・時事問題14点。
基礎・標準レベルを予定。
公民の正答率が高い。
語句を答えさせる問題、選択問題、記述問題を出題予定

①社会事象についての知識や考えを文章にまとめる
②資料・グラフのデータ読み取り
③漢字指定の問題も出す
以上3点がポイントです。

◆理科科より

例年通りの難易度を予定。
4分野以外に環境・身近な現象などを出題予定

①基本知識
②実験に関する問題(器具の使い方、実験の結果分析など)
③資料の読み取り、計算問題などの思考力
以上3点に注意し、学習をすすめてくださいとのこと。

学校訪問を終えて

生徒について、付属校ということもあり、皆伸び伸び明るく学習している印象です。

学習面について、偏りなく全分野を学習させ、またカリキュラムの先倒しも無しと、特別な工夫はありません。
英語教育について、中1中2でクラスを分割し極力少人数で、ということでしたが、他校と比較するとやや物足りなく感じました。

生徒同士のコミュニケーションがうまくいかないこともあるが、高校や大学の推薦に関わってくるので大きな問題になることは少ない、とのことでした。

入試に関して、人気の高まりもあり、合格最低点が7割弱ほどまで上がってきているようです。
奇をてらった問題は各科目無いようなので、土台を固めることが重要な入試になりそうです。

正直、学校に対してあまりいい印象は抱きませんでした。
学校の理念は全く見えてこず、学習面における利点は特になさそうですし、英語教育についても内容は平凡なものでした(4技能を満遍なく鍛える、ということでしたが英作文の指導が年に数回ということですし、スピーキングの指導も具体的な様子が何もなく、全く中身が見えてきませんでした)。
また、推薦権に関わるから生徒同士のトラブルは少ない、ということでしたが、そんなペナルティを設けなければ生徒の管理も出来ないのかと非常に頼りなく感じました。
先生も皆暗い印象でした。

生徒が明るく楽しそうにはしていたので、伸び伸び学んだり、課外活動にうちこめる環境ではあるのだろうとは思います。