2020 共立女子中学②| 学校説明会レポート



共立女子中学校説明会レポート(2020年10月3日)


本日はオンラインで行われた共立女子中学校の学校説明会を、受験ドクター 吉祥寺校校長、桑田 陽一がご紹介いたします。

東京の中高一貫校として最大である8クラス320人の生徒が通う「東京一出会いの多い女子校」。
「多様性」をキーワードに、さまざまな形態の入試を経て入学した生徒が互いに影響を与え合い、人としての土台を広げることの出来る環境であることが、繰り返しアピールされていました。

① 地下鉄半蔵門線・都営三田線・都営新宿線「神保町駅」小学館側出入口(A8)下車徒歩3分
② 地下鉄東西線「竹橋駅」下車徒歩5分
③ JR「水道橋駅」「御茶ノ水駅」徒歩15分

2020年10月3日に行われた共立女子中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は共立女子中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©共立女子中学校

プログラム

学校長ご挨拶

共立女子中学校の久永靖史校長よりご挨拶がありました。
その中から一部を紹介いたします。

教育理念

共立女子は「東京一出会いの多い女子校」で、生徒の多様性を尊重する学校である。
さまざまな出会いを通して、人としての土台を広げ、成長していく。

大学入試改革、グローバル化への対応として、「インタラクティブ入試」や「合科型入試」を早くから導入している。「帰国生入試」も併せ、多様な入試を経て入学してきた生徒たちが、刺激を与え合いながら、今後も新しい共立を作っていくことを期待している。

共立を知る5つのポイント

広報部の金井圭太郎先生より、共立を知る5つのポイントについての説明がありました。
その中から一部を紹介いたします。

5つのポイント

さまざまな入試を経て入学した1学年8クラス320人の生徒が集う、東京で最大の中高一貫校という意味を込め、「東京一出会いの多い女子校」をキャッチフレーズとしている。

①自然と身につくコミュニケーション能力
 →昨今もてはやされている「アクティブラーニング」も多様性あってこそ意味がある。
②リベラルアーツ教育
 →21世紀型の学び「STEAM教育」の「A」=artも重視。
③日本伝統文化への理解を深める
 →自国文化を語れる人こそが、真のグローバル人材。
④進取の精神
 →「女子職業学校」として創立。以来、常に新しいことを取り入れる姿勢を持ち続けている。
⑤進路の自由と安定
 →共立女子大への内部進学者は近年では15%程度。
  私立文系4クラス、国公立文系1クラス、理系3クラスで構成。
  中学から「国語表現」を週1で取り入れるなど、コミュニケーション力ほか幅広い力を養成して大学入試改革に対応している。

ICTの活用とコロナ禍の対応

ICT・理科教論の桑子研先生より、ICTの活用とコロナ禍の対応の説明がありました。
その中から一部を紹介いたします。

①ICTの活用

全教室に電子黒板とWi-Fiを完備。iPadを全生徒が所持して家庭でも使用可能にしている。
朝テスト・資料のデジタル化・作品提出などに活用している。

②コロナ禍の対応

・4~5月 休校
企業作成の動画教材を使用する議論もあったが、教員による手作り動画配信が中心となった。
Google Classroomを活用し、体育や礼法などの実技教科についても頻繁な動画配信を行った。
・6月~ 分散登校
登校組・自宅組をオンラインでつないでホームルームを実施。
・夏明け 一斉登校
反転授業や音声配信などの新しい取り組み。生徒連絡もデジタル化に移行した。
柔軟に変化に対応できる学校であることを教員も実感した。

共立の英語とグローバル教育について

英語教論の草野美咲先生より、共立の英語とグローバル教育についての説明がありました。
その中から一部を紹介いたします。

インプットからアウトプットへ

英会話の授業は週1で実施。ネイティブの先生のみ。
上級者向けの「取り出し授業」。

体系的な文法指導

NewTresure+教員作成のハンドアウトで文法を強化。
デジタル教科書などiPadの活用も。
通常の2クラスを3クラスに再編成した少人数クラス。
0からのスタートで初心者も安心。
年度途中から習熟度別クラスを編成。

多彩なアクティビティ

夏期・春期の海外研修プログラムやターム留学ほか。
英字新聞プロジェクト。

コミュニケーションを重視

4技能をバランス良く伸ばす方針。
大学入試変更にも共立は慌てることなく、Oral活動ほか多様な入試に対応できる力を養っている。

生徒座談会

広報部の教師を司会とした在学生による座談会がありました。
質疑応答より一部を抜粋して紹介いたします。

質疑応答

高2生・中3生各1名が参加し、オンラインで寄せられた質問に答える形で、生徒座談会が行われました。

「塾の利用について」は、質問が多いとのことで学校から回答あり。

中学生の通塾はほとんどなし。高2から増えて最終的には8割が通塾している。
学校でも大学入試対策講座を用意しており、もう少し減ってほしいというのが本音。

学校訪問を終えて

会に先立って上映された動画は、生徒同士がリスペクトし合っている様子が強調された編集で、大変印象的でした。
施設や大学進学実績に関するアピールは一切なく、共立女子の教育環境や指導方針に共感する家庭・生徒に集ってほしいという学校の思いを強く感じる会でした。
意図したものかどうか分かりませんが、開会直前には、生徒座談会に出席する生徒と司会の先生の打ち合わせの様子が流れていました。生徒に自然な笑顔が見られるとても和やかな雰囲気で、先生と生徒の間の関係の良さがうかがえました。