2020 香蘭女学校中等科|学校説明会レポート



香蘭女学校中等科説明会レポート(2020年6月20日)


本日はオンラインで行われ香蘭女学校中等科の学校説明会を、受験ドクター白金高輪校校長の太田 陽光がご紹介いたします。
・学校説明会のはじめと終わりに、お祈りをしました。
普段から香蘭女学校で行っていることです。
お祈りをすることは他人の痛みを理解できる人になれるということであり、香蘭女学校の教育で大切なことです。

・学年生徒数172名の内、立教大学に約100名進学、その他の大学の指定公推薦も約20名分あります。

ミッションスクールのため、会のはじめに、学校付きチャプレンによる、お祈りが行われました。
お祈りは、休講期間中の遠隔ホームルームでも行っていました。
香蘭の大切にしていることが、わかります。

東急池上線・大井町線線「旗の台駅」より徒歩5分

2020年6月20日に行われた香蘭女学校中等科の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は香蘭女学校中等科ではなく、受験ドクターまでお願い致します。
©香蘭女学校

プログラム

校長ご挨拶

香蘭女学校中等科の鈴木弘校長より、入試に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

入試概要

2021年度の中学入試は、今までの入試からの大きな変更はありません。
色々な特色の学校がありますので、よく見たうえで選んでほしいと願っています。
そのような色々が学校がある中での、香蘭の特色は以下の3つです。
1)宗教を基盤としている(イギリス国教会が作ったミッションスクール)
2)男女別学
3)立教大学への推薦枠約100名分、その他の大学への指定公推薦枠約20名分
また、今はできませんが、学校に来ることができたときには、学校の生徒・教員・事務員・校務員から香蘭女学校を肌で感じてほしいということでした。
香蘭女学校の学校教育について~3つの大切にしていること~
1)キリスト教信仰に基づく人間教育(神様から与えられた「賜物」をたいせつにする)
2)他者を大切にし、ともに生きる(互いの「賜物」を認め合い、尊重し合う)
3)思春期の女子を教育する学校(女子校の伝統を受け継ぎ、男女の良さを最大限に生かす)
この教育から、自分自身のライフデザインを考える、つまり自分の将来をイメージする生徒になってほしい。

チャプレンメッセージ

杉山 修一先生よりキリスト教教育についてのお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

~香蘭女学校のキリスト教教育~

香蘭女学校は、聖公会に属しています。
1888年の創立以来、礼拝(祈り)を大事なことと考え、欠かしたことはありません。
人間の生きることの意味として、「魂」を育むことがキリスト教の学校の中心になると考えています。
どのように「魂」を育むのか?
祈ることの中に「魂」を育むことに欠かせないものがあると考えています。
祈ることをしたことがないという人でも、お父さんお母さんなら、子どもが生まれる時に、祈ったと思います。
ある障がいのある子が、同じ障害を持つ赤ちゃんに会ったとき、友だちから嫌なことを言われても、家に帰るとき泣かないような強い子になるように祈ったそうです。
おそらく自分が経験した悲しいことに、赤ちゃんがあわないことを祈ったのでしょう。
祈るということを通して、他人の痛みを自分の痛みとして受け止めることができたのです。
祈りの尊さがここにあります。
香蘭女学校では、入学から卒業まで、祈りを続けていきます。
祈りによって、相手の痛みがわかる、本当の意味での優しい人間になってほしいです。

香蘭女学校の教育

入試広報室長の桜井 千枝先生より教育についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

休校期間中の取り組み

香蘭女学校では「有為な女性」を育てる教育をしてきました。
「有為な女性」とは、神様から与えられた「賜物」を一生かけて大切に磨き、社会や人のために役立てていくことができる女性のことです。有為な女性になるために、論理力・表現力・創造力をつける教育を行っています。

休講期間中

オンライン個人面談を行いました。一人ひとりの声に耳を傾けました。
遠隔ホームルームを平日9時から行いました。生活のリズムの維持
授業は動画配信で行いました。各ご家庭のWi-Fi状況による学びの不平等を生まないことが目的です
質問会はZOOMで行いました。
高等科3年では自習室を作ってほしいという希望がありました。
皆が頑張っているのを意識できたことで、自分も頑張れたという感想がありました。
部活などのオンライン活動も生徒からの希望から実現しました。
これらのことがスムーズに行えたのは、生徒へのiPadの支給がすでにあり、使いこなしていたからだと考えます。
余暇の時間では、普段できないこと(語学や新聞スクラップ)にチャレンジした生徒もいました。
自由だからこそ難しい中で自律と自立を行ったことで「有為な女性」に近づいたのではないのでしょうか。

中等科入試について

入試広報室の神保 徳子先生より入試についてお話がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

日程

第1回2月1日(月)AM8:20集合(100名)2・4科入試 面接なし
第2回2月2日(火)PM14:50集合(60名)2科のみ 面接なし
国語・算数50分/100点 社会・理科30分

合格判定

まず、全受験生の2科(国語・算数)の点数上位60名程度を合格とする。
次に、まだ合格していない4科の受験生の中から、点数の上位順に合格を決めていく。
繰り上げ合格は、入学者数が学年生徒数172名(1クラス43名×4クラス)に満たなかった時に出す。
第1回第2回両日受験された場合、繰上げ合格候補者の選定で優先される。
第1回第2回両日出願の場合、受験料1回25000円のところ、2回で40000円になる。
出願も合格発表もウェブで行う。

学校訪問を終えて

お祈りを大事なことだと考えていることと、お祈りを大事なことと考えている理由が、杉山チャプレンのお話を聞くことでよくわかりました。「魂」を育むために、相手の痛みを分かるために、欠かせないものなのかもしれません。

お祈りがあったためか、とても荘厳な感じのする学校説明会でした。

立教大学への進学が100名、他の大学の指定公推薦が20名分ということは、全生徒172名のなんと70%が、一般入試を受けずに大学に進学できるというのはやはり魅力です。

合格判定が、まず2科(国語・算数)で60名程度決まるという情報を教えていただけたのは、ありがたかったです。