2018 吉祥女子②|学校説明会レポート



吉祥女子中学校説明会レポート(2018年10月10日)


本日は吉祥女子中学校へ、受験ドクター 吉岡 英慈が行ってきました。

新設された5号館には、きれいなカフェテリアができました。

閑静な住宅街にあり、安心して通わせられる環境であると感じました。
校章のなでしこのように、穏やさと知性を兼ね備えた校風です。

授業でgoogle driveなどのクラウドを活用するなど、
ICT教育に対して積極的に取り組んでいる点や
国際交流等のプログラムに力を入れている様子からも、
創立者である数学者、地理学者の学問への積極的な精神が息づいていることがわかります。

生徒たちは活発ながらも落ち着いた気品があり、
吉祥女子の多様性に対して寛容で、
伸び伸びとした教育を感じることができました。

JR中央線・総武線・地下鉄東西線
直通 西荻窪 下車 徒歩8分

西武新宿線 上石神井 から「西荻窪駅」行バスにて15分
地蔵坂上バス停下車 徒歩8分

平成30年10月10日に行われた吉祥中学校の説明会での内容をまとめました。

この内容についてのご質問は吉祥女子中学校ではなく、
受験ドクターまでお願い致します。

©吉祥女子中学・高等学校

プログラム

DVD上映

生徒自ら撮影した吉祥祭の様子を収めたビデオを鑑賞しました。
在校生が積極的に楽しんでと行事に取り組んでいる様子が上映されます。

校長ご挨拶

吉祥女子中学校 藤本 典子校長よりご挨拶がありました。

吉祥女子中学校は、社会に役立つ女性の育成を目的に、前身帝国第一高等女学校として新宿区大久保に創設。
創設者は守屋荒美雄と守屋美賀雄。二人の真摯かつ継続的に学ぶ姿勢が吉祥女子の根幹である。
何事に自身で考えて意見を持ち、行動に責任を持つこと。
他者との価値観の相違から、話し合いを重ねて学ぶ姿勢から、社会性や国際性を磨いてゆく。
2018年で創立80周年。海外姉妹校は7校に増える予定。

学校紹介

学校紹介DVDが上映されました。

「365日×6年×80年の歩み~未来のなでしこたちへ~」

学校の歴史紹介のビデオ鑑賞。
在校生のインタビューでは、色々なタイプの生徒が、尊重しあって学園生活を楽しんでいる様子。
卒業生のインタビューでは、社会に出てからも自発的に行動する力が、吉女の学園生活で育まれた様子。

特色及び入試について

広報部部長 綾部 香先生より、特色及び入試について説明がありました。

入試について

2019年入試概要

①インターネット出願のみ
②合格発表は当日の20:30。
翌日につなげてほしいとの思いから結果を当日にだすようにしている。

出願と入学手続きの流れ

①ID登録・受験料納入は12月20日9:00
②出願(受験票印刷)期間はインターネットのみ、第1回と第2回は1月10日0:00~1月29日16:00、第3回は1月10日0:00~2月3日15:00
③入学手続き期間は合格発表後~2月7日11:00まで。
今年度は希望者に限り合格証の窓口受け取りが可能。
応募者は増加傾向にあるが、2019年度の受験者が大幅に増加する可能性は低い。
追加合格は複数回受験者を対象に、昨年11名を出した。

特色について

吉祥では社会に貢献する自立した女性の育成を掲げ、

①知的探求心を育むこと
②言葉と行動に責任を持つこと
③互いの価値観を尊重すること

を理念として掲げている。
吉祥魂として、「自分の信じる生き方、あきらめない心、感謝」を大切にしている。
国際交流とICT教育に力を入れており、また近年理系の割合が増加している。
部活に関しては、自己表現の場であると同時に、異なる考えを持つ仲間と一緒に議論を重ね、一つのものを作り上げる場として重視。

入試の出題方針

各教科の担当教師から入試の出題方針に関してお話がありました。

国語 (岡本 真由美先生)

時間50分、配点100点。
国語は例年通り、
①説明的文章
②文学的文章
③漢字の読み書きを出題する。
第1~3回まで難易度、傾向は変化せず。

吉祥女子が考える国語力とは、筆者や登場人物の心情を正しく理解し、それを身の回りのことや社会のことに置き換え、自分なりの意見や感想として、相手に伝わるよう表現すること。

説明的文章の読解のポイントは、
①具体と抽象を区別すること
②対比関係を意識すること
③原因と結果の関係を意識すること。

文学的文章の読解のポイントは
①登場人物のセリフや行動
②周囲の情景描写
③比喩表現の3点に着目することが大切。

国語を学習するうえで心がけてほしいことは、
①ことばを意識し、意味のわからない言葉を調べる習慣をつける
②文章構成、内容の繰り返し、対比、原因と結果を意識して文章を読む
③身の回りの例に置き換え、社会のあり方に広げ自分の意見をもつこと。

理科 (大神 賢司先生)

時間35分、配点70点。
大問4題(物理・化学・生物・地学)。

実験と観察をもとに、法則性を発見することで、科学的思考力を問う出題。
科学現象への興味を抱いてほしいという思いから、実験装置の操作や基本的知識を出題。
気体採取器、気体検知管を例示。

入学後は日常的に実験や観察の結果を考察し、レポートにまとめる学習を行う。
入試に向けての対策として、

①どの分野もまんべんなく学習する
②実験や観察などの実体験を大切にする
③科学の現象に興味を持つようにすること

を意識することがポイント。

算数 (安達 耕平先生)

50分100点、小問1題30点、中問2題25点、大問2題45点。
記述あり40点、記述なし60点。
1~3回まで難易度や傾向は変化なし。
今年度より解答用紙が横書きB4サイズに変更。

記述式問題のポイントは

①方針の書き出し
②途中式。途中式から部分点をつける。

大問では(1)(2)の誘導を意識するがポイント。

入試に向けての対策として、

①基本的な問題は早くかつ正確に解く力をつける
②分野に偏ることなく、幅広く勉強する
③応用問題は、(1)(2)などから規則性や解き方のヒントを得て利用すること。

社会 (柴宮 真穂先生)

35分70点大問3題。(歴史、地理、公民)
歴史・地理分野からの出題の割合が高い。

歴史は、流れや因果関係を理解すること、地理は資料の読み取りや、知識を派生さえて考えること、公民は社会に関心を持っているか、原理を理解できているかを問う出題。

入試に向けての対策として、

①全分野をまんべんなく学習すること
②基本的な知識を確実に身につけること
③設問の指示に従うここと
④用語は漢字で覚えること

がポイント。