2018 女子学院中学|学校説明会レポート



女子学院中学校説明会レポート(2018年11月15日)


本日は女子学院中学校へ、受験ドクター HH講師が行ってきました。

女子学院は1870(明治3)年、ジュリア・カロゾルスにより、築地居留地に設立されたA六番女学校に始まる、キリスト教主義の学校です。

在校生とともに礼拝を行ってから学校の説明となるので新鮮でした。
早朝から行われる理由は、①礼拝への参加②通学時間に合わせた通学路の確認がその理由となります。
本当に6年間通わせることができるのか、説明会に参加することで判断することが可能です。
今年度の入試に関して、各教科から求めらる力や頻出の単元の発表が無いことが他の学校説明会と異なる点でした。
資料の量は少なく、スライドを利用しての説明ですが、作りがかなりシンプルですので、メモを取りながらの説明を受けることが必要です。

東京メトロ有楽町線 麹町駅 5・6番出口より徒歩3分
東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅 5番出口より徒歩6分
JR 市ヶ谷線・都営新宿線 市ヶ谷駅 2・3番出口より徒歩8分
東京メトロ南北線 市ヶ谷駅 2・3番出口より徒歩10分
JR 四ツ谷駅 麹町口より徒歩12分
東京メトロ南北線四ツ谷駅 3・5番出口より徒歩13分
東京メトロ丸の内線 四ツ谷駅 徒歩15分
平成30年11月15日に行われた女子学院中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は女子学院中学校ではなく、受験ドクターまでお願い致します。
©女子学院
プログラム

聖書の解説

女子学院 鵜崎 創院長より、聖書の解説がありました。

ヨハネによる福音書の第8章3~11節の解説

パイプオルガンの演奏と鐘の音に合わせて、賛美歌453番の斉唱を行います。
ヨハネによる福音書の第8章3~11節の解説を聞きます。
在校生とともに礼拝に参加します。
内容は罪を犯した女性に罪を定めることができるのはイエス1人となったが、イエスは罪に定めず、罪を赦したというもの。

沿革、教育目標、学びについて

引き続き鵜崎 創院長より、沿革、教育目標、学びに関するお話ありました。
その中から一部を紹介いたします。

沿革

1870年にA六番女学校に始まり、1890年に今の女子学院となった。
今年で148周年を迎え、キリスト教系の学校では最も古い学校となります。

教育目標の4つの柱

①キリスト教を土台とする人間形成 全校生徒・教職員が共につどい、賛美歌を歌い、祈りをささげ、聖書の言葉に聞く、朝の礼拝から1日の学校生活が始まります。
②知識を統合する力の涵養 女子学院の学習指導では基礎の充実に重きを置いています。決して近道をせずに、各教科ごとの到達目標に沿って、きちんとした学力を身に着け、教科の枠を超えて自分の中でそれらを関連づけ、体系化していく力を育成します。広く学ぶことにより、将来さらに学問を深めていくときに、また責任ある社会生活をしていくときに必ずや大きな力になります。専門性だけを追求して全体を見失ったり、また無関心でいたりするのではなく、常に全体像を視野に入れた専門性の追求が求められます。
③バランスのとれた人間の形成 リベラルアーツ、統合力を高めるために、バランスの取れた人間であることが大切になります。各生徒に対する評価は、決して学力だけではない。
④社会に使える人材の養成 一人ひとりの賜物を磨き、その賜物が活かされたとき喜びを感じられる人の育成を目指している。社会に仕える場合には、それがどのような社会であるかも考えることが大切です。決して望ましくない社会の現実がある場合には、望ましい方向へとリードしていけるような人材育成を目指しています。

女子学院の学び

体験や実習、経験による学びを多く取り入れているため、アクティブラーニングが多い。
開校当初はミッションスクールとしての色合いが強かったが、現在はキリスト教を強いたりすることは無い。
専任教員の半数近くはキリスト教信者である。

カリキュラムについて

教務主事 石橋 姿子先生からカリキュラムに関してのお話がありました。
文系と理系には高校3年生まで分かれないが、高校2年次に数学の履修単位を4と6から選択でき、4単位の選択を行った場合は指定の他教科から2単位を取得する。
今年は10~15%程度が4単位を選択した。
中学校は8時10分に登校し、4月~10月は5時30分に下校、11月~3月は5時に下校となる。
教科は10の教科に分かれ、聖書科と家庭科の取り組みが他の学校と異なる部分が多い。
中学の聖書科では「キリスト教入門」「福音書の中のイエス」「旧約聖書の歴史と人間」を、高校では「キリスト教史」「宗教学」「西洋哲学」をテーマに学びます。
家庭科では、真の自立をめざす人間として、役割分担などせず、すべての過程を一人で行うようになっている。

生徒活動・学校行事について

中山 美也子教頭から生徒活動・学校行事について説明がありました。

映像を使って、中学1年生の1日の様子や1年間の行事、5月ごろに行われた体育祭、中3の東北旅行などの映像が流れます。
映像に合わせた説明がなされます。

中学担当教師から

各担当教師よりお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

英語科 中山 美也子教頭より

日本人とネイティブ講師によって、英語のみの授業となる。
生徒たちにとって初めは戸惑いがあるようだが、すぐに慣れる。
リーディングマラソンでは、多読することによって英語を学ぶ。
はじめは読みやすい絵本などだが、慣れるとすぐに読めるようになる。
ライティングは自己表現ノートを作成し、練習を行う。
はじめは自己紹介などから家族紹介、友人紹介と徐々に難易度が上がってくるが、自分の知っている英語で文章を書く。
中3ではスピーチコンテストもあり、帰国子女ではない中学3年生が流暢な英語でスピーチを行っている映像を見る事ができる。

美術科 宮良 泰先生より

各テーマごとの生徒の作品を提示し、その作品の解説が行われる。
中学1年生は絵や絵本などの作品を作成するがアドバイスなどは特にすることなく、自由に描かせることを大切にしている。
教科的な助言は適宜行うが、最小限にとどめている。

設備、防災、費用について

本田 真也事務長より、設備、防災、費用に関してお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

設備について

講堂、化学室、マグノリアホール、図書館、音楽室、美術室、被服室、LL教室、パソコンルーム、トレーニングルーム、購買部、屋上庭園、防災倉庫、御殿場寮、カウンセリングルームなどがある。

防災について

防災倉庫に全生徒分の3日分の飲料水と食料、防寒シート、その他防災用品、教室には1日分の食糧の備蓄がある。

入学時の費用などについて

入学金380,000円 授業料41,000円 施設設備費15,000円 冷暖房費1,100円 生徒会費390円 JG会費800円 クラス会費100円 旅行積立金2,600円 入学後の寄付(中1の6月ごろ)1口10万円・3口以上の寄付のお願いがあります。