2019 女子学院中学③|学校説明会レポート



女子学院中学校説明会レポート(2019年11月12日)


本日は女子学院中学校へ、受験ドクターの高田いさむ講師が行ってきました。
施設も素晴らしいが、それ以上に立地が素晴らしい。
市ヶ谷駅から徒歩10分、半蔵門駅から徒歩5分で、皇居の至近という、まさに都心中の都心に三千坪の敷地を持つ。
そんな好立地の中に、美しく近代的な校舎が建っています。
キリスト教主義を掲げるプロテスタント系の学校として、礼拝を行うための講堂にはパイプオルガンも併設。
生徒たちが集まるマグノリアホールや屋上庭園などは、とても開放的な雰囲気を漂わせています。
大小2つの体育館には近代的なトレーニングルームも併設され、マシンを使用したトレーニングが行えます。
防音が施された音楽室、版画用のプレス機を備えた美術室、英語用のLL教室など、充実した設備が多い。
5万5千冊の蔵書を有する図書館や、パソコンルームがあり、情報へのアクセスもしっかりしています。
キリスト教教育の伝統を感じさせる雰囲気と、近代的な設備が融合した素晴らしい学校環境です。
また、御殿場にごてんば寮という宿泊施設も持っています。

来年、創立から150周年を迎える伝統校です。
キリスト教主義を掲げ、毎朝礼拝を行っています。
礼拝から始まる学校生活・学校行事を徹底しています。
信仰の強制はしませんが、キリスト教教育への理解は求めます。
多方面で活躍する卒業生が多く、彼らとの座談会などを頻繁に行っています。
女子学院の前身は明治3年に作られたA六番女学校。
その時代に婦人宣教師として活躍したマリア・ツルーの言葉が、いまも女子学院の精神として残っています。
「真の力を養成しなさい」「他者を助ける力を持ちなさい」「他人や社会のために働きなさい」という言葉です。
また、初代院長の「あなた方は聖書を持っています。だから自分で自分を治めなさい」という言葉もあります。
大勢に流されず、自分の意見を発信できる、軸を持った生き方をできるような人材の育成。
また、社会が求めるものの本質を見極め、自身のためではなく他者のために働ける人材の育成を目指しています。

東京メトロ有楽町線 麹町駅 5・6番出口より徒歩3分
東京メトロ半蔵門線 半蔵門駅 5番出口より徒歩6分
JR 市ヶ谷線・都営新宿線 市ヶ谷駅 2・3番出口より徒歩8分
東京メトロ南北線 市ヶ谷駅 2・3番出口より徒歩10分
JR 四ツ谷駅 麹町口より徒歩12分
東京メトロ南北線四ツ谷駅 3・5番出口より徒歩13分
東京メトロ丸の内線 四ツ谷駅 徒歩15分
2019年11月12日に行われた女子学院中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は女子学院中学校ではなく、受験ドクターまでお願い致します。
©女子学院

プログラム

女子学院の教育について

女子学院長の鵜崎創先生より、女子学院の教育に関するお話ありました。
その中から一部を紹介いたします。

女子学院の教育について

朝早くからの説明会ですが、こうしているのには2つの理由があります。
ひとつは、本校の特徴である朝の礼拝に参加して頂きたいこと。
もうひとつは、実際にお子さんが登校する時間にお越し頂き、通学路の状況の把握・確認をして頂きたいからです。
本校はキリスト教主義を掲げ、4つの教育の柱を持っています。
1.教育の根幹にあるキリスト教
2.知識や経験を統合する力の育成
3.バランスのとれた人間の形成
4.社会に仕える人間の育成
以上の4つです。
進路指導についても、大学受験のためだけではなく、その先にある学びにつなげていく、ということを大切にしています。
授業は、生徒参加型でとても活発な授業です。
考えを深め議論しあう場を大切にし、中2ごてんば教室や高3修養会など、行事において生徒同士の議論を積極的に行っています。
変容する社会で求められることは、人間の基盤がしっかりしていることです。
考え方、判断にひとつの軸を持ち、生き方を自ら問う姿勢を身につけてもらいたいです。

生徒活動・学校行事について

中山教頭から生徒活動と学校行事に関してのお話がありました。

生徒活動について

授業は50分×6時間で、週1回のロングホームルームがあります。
古くから前後期制を取り入れており、定期テストは年4回です。

学校行事について

女子学院は行事が盛んで、学年対抗の体育祭は大変盛り上がります。
中3東北旅行、中1オリエンテーションキャンプ、中2ごてんば教室など、宿泊行事も多いです。
特に、真の女子学院生活の入り口、といわれるごてんば教室は重要な行事です。
活発な議論を行い、JG生としてのベースを作ります。
1年間で最大の盛り上がりを見せるのが、文化祭にあたるマグノリア祭です。
そのほとんどが生徒の自主性によって運営され、多くの生徒がここで主体的な行動を学びます。
また、多感な時期の生徒ですから、そのフォローも充実しています。
専用のカウンセリングルームを設け、週2回、生徒・保護者のカウンセリングを行っています。
PTAにあたるJG会の活動も活発で、年2回「女子学院広報」というものを学校と共同で発行しています。

カリキュラム・入学試験について

教務主事の石橋 姿子先生よりカリキュラムと入学試験についてお話しがありました。

カリキュラムについて

高2までは文理にわかれず、すべての生徒が必修のカリキュラムとなっています。
数学のみ例外で、高2で選択制となります。

入学試験について

今年度の大学入試は、指定校推薦の合格者が9名、浪人が46名でした。
浪人生の数は、女子高としては多いかもしれませんが、明確な目標を持ったJG生が多いのが理由でしょう。
2020年度入試については、出願条件に気をつけてください。
通学はドアtoドアで90分以内、必ず親元から通学するのが条件です。
また最寄りの駅までは徒歩かバス、新幹線や特急の利用は認めておりません。
試験は各教科40分間で100点満点、面接は本人のみのグループ面接です。
マーカー、色鉛筆などは持ち込めず、また飲食は禁止ではないですが、勧めてはおりません。
インフルエンザの場合は受験できず、保健室受験などもできませんので、体調管理に気をつけてください。
補欠合格については、手続き状況を見てご連絡をすることがあります。
合格後に転勤などがあった場合は、高2までは戻ってきて転入することを認めています。
高校へは全員進学できますが、他校への出願をすることもできます。

授業について

各教科の先生より授業に関するお話がありました。

英語教育について

英語の授業は、原則としてすべて英語のみで行われます。
そう聞くと、授業についていけるかどうか、ご心配になるご家庭もあるかもしれません。
しかし、中学から本格的に英語に触れるお子さんがほとんどなので、大丈夫です。
日本語中心の文法の授業も行っています。
宿題・家庭学習については、かなりの量を求めています。
暗唱テストを含め、小テストが頻繁にあります。
NHK基礎講座の視聴も必須です。
中1からリーディングマラソンという、多読を求めるリーディング活動を行っています。
決められた冊数以上の英語の本を読むことを全生徒に求めています。
また、ライティング活動として、「All About me」という自己表現ノートを作成してもらいます。
最終的には英語を使用したディベートを行えるようになるのが目標です。

国語教育について

生徒の国語力が目に見えて落ちていると感じています。
まずは正しい「言葉」を使いこなせるようにして欲しい。
スマホやSNSは害が多いので、ご家庭ではその使用のさせかたに気をつけた方がいいと思います。
IT教育とSNSは違います。
中1では徹底して正しい言葉の意味を身につけさせる指導をしています。
例えば、「さびしい」を説明しなさい、という問題を出し、辞書的な意味を正しく答えることを求めます。
中2からは文章の正しい理解を求めていきます。
漢字テストや百人一首など、課題は多いです。
宿題の未提出については、地の果てまで追いかけます。
毎週の漢字テストは、合格するまで何度でも再試を行います。
受験のための勉強はしませんが、受験には必ず役立ちます。
話し合いを大事にしており、話し合いも重ねないとうまくならないので、多くの場を設けるようにしています。

設備・防災・入学時の費用について

事務長の本田 真也先生より設備や防災に関するお話がありました。

設備・防災・入学時の費用について

本校は一番町に三千坪という敷地を持っています。
5万冊の蔵書を有する図書館、大・小2つの体育館などがあります。
購買部もあり、原則はお弁当持参ですが、軽食の購入などもできます。
女子学院会館、ごてんば寮などの施設も持っています。
登校時の警備は2名おり、24時間の有人警備を行っています。
また、災害に備え3日分の食糧の備蓄もしています。
本校は避難抑制地域に指定されており、緊急時には校舎に寝泊まりする可能性が高いです。
そのため、生徒全員分のシュラフなども用意してあります。
学費については、授業料が月額41,000円です。
諸経費や積立金などを含めると、62,190円が月額の納入費用になります。

学校訪問を終えて

はっきりとしたキリスト教教育を打ち出し、隅々までそれが浸透している学校だと感じました。
とても自由でリベラルな校風で、文化祭の資料などを見ても、生徒一人ひとりが自主的に考え行動している印象です。
ここで6年間を過ごすことは、単純にとても楽しそうだな、と思いました。
多様で個性的な生徒が幅広く受け入れられている場であるように思います。
また、PTAにあたるJG会の活動も活発で、保護者の方の協力も大きいように感じました。
とにかく議論することを大切にし、自分の意見を発信することを求める姿勢は海外の学校のような雰囲気も感じました。
実際、英語教育については、全生徒が英語でディベートを行えるようになることを目標にしているそうです。
国語教育についても、まずは正確な「言葉」の使用を重要視しているそうです。
「言葉」についてのこだわりが随所に感じられ、その辺りもキリスト教の影響を強く感じました。
大学入試についてはあまりこだわっていないようですが、教育そのものにはとても熱心な印象です。
興味関心を大切にし、文理にとらわれない幅広い学びを後押ししているそうです。
真のエリート教育を目指している、という趣が学校全体から感じられます。
講演内容も密度が濃く、とても準備が行き届いた説明会でした。