2019 本郷中学② | 学校説明会レポート



本郷中学校説明会レポート(2019年11月7日)


本日は本郷中学校へ、受験ドクター算数・理科講師の大木 快が行ってきました。
駅から近い。
巣鴨駅から徒歩3分。

本館の中央部は大きなアーチ型で支える構造になっており、説明会の行われた地下の講堂(1000人収容)に見られる柱のない巨大な空間を擁しています。

男子だけなので、失敗に関して寛容である点など、男子校としての良さをアピールしていらっしゃいました。
本郷に行きたいではなく、本郷で○○がしたい、と言える子が多い。
スポーツで有名なので運動のイメージが強いが、実際はそうではない。運動が苦手な子でも大丈夫。

JR山手線・都営地下鉄三田線『巣鴨駅』下車→徒歩3分
JR山手線・営団地下鉄南北線『駒込駅』下車→徒歩7分

2019年11月7日に行われた本郷中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は本郷中学ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©本郷中学校

プログラム

校長ご挨拶

校長の佐久間先生より、教育方針に関するお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

入試について

校長の佐久間先生が冒頭にご挨拶下さいました。
明るく優しい印象の先生で、堅苦しくないので生徒が相談しやすそうな雰囲気です。

教育方針 文武両道 自学自習 生活習慣の確立を柱としています。
先輩が指導をする場面が多く作られ縦のつながりを重視しているところは男子校ならではです。
混沌とした時代であっても社会で必要とされる力は変わらないので、それをしっかりつければ大丈夫というお話でした。
伝統校らしい余裕を感じます。
勉強中心としつつ、クラブ活動が盛んで、陸上、水泳はもちろん、フェンシング、ボウリングなど珍しいスポーツでも強豪のようで、特にラグビーは国学院久我山との地区予選決勝を控え盛り上がっている様子とのことです。
失敗を恐れずチャレンジできるのも、男子校の強みであることを強調しておられました。
体力テストの数値はほぼ全学年で全国平均を下回っていますが、体力のある生徒の割合が学年が進むにつれて上昇しています。体力に自信がない子でも心配なく通えそうなデータです。社会にでたときに最も重要な体力をしっかりつけさせたいとのことでした。これをはっきり言う学校も少ないのではないかと思います。
生徒の面倒見については、ただ与えるのではなく自分でやるようにフォローしていくという方針です。

入試について

各教員の先生より、入試に関するお話がありました。

その中から一部を紹介いたします。

入試について<国語>

1漢字 難しいものは出さない。「大きな字で、はっきり」書いてほしい
2論理的文章 
3文学的文章
限られた時間で採点するため記述は2題。部分点ある。
「最後まで書き切っていないものは採点されないので、最後まで書くように」

入試について<算数>

大問1 計算2題
大問2 小問集合
典型題が並ぶ。1と2でしっかり得点することが重要。

大問4について
長い問題文。ここ数年は「会話形式」にしている。
記述で出題できないところは、そのまま出すと、勘で埋める答案が続出することになる。
このため、難しめの内容でも問題文の考えを理解して解答できるスタイルにしている。

出題形式は3回とも例年の形式を踏襲。過去問対策が重要。
みんなが取りそうなところは取りこぼさない練習を。
判読不能な字はすべて×。きっちりした字を書いてほしい。

入試について<社会>

地理・歴史・公民から各25点ずつ出題する。
地理:地形図を必ず出題する(第1回)統計グラフ、地域の特色
歴史:大きな流れを把握してほしい。
公民:国内外の時事問題ここ数年のものをダイジェストでまとめておくとよい。憲法関係。

特に注意すべき点:用語(地名、国名、人物名)は漢字で書く。部分点はない。
3分野まんべんなく勉強して、知識を身につけておいてほしい。

入試について<理科>

物理・化学・生物・地学を均等に16-20ずつ配点。
ここ数年。図・表・グラフ。何が読み取れるか考える。
長い文章の読み取りも出題する。
自分が知らないものもその場で考える。過去問で確認しほしい。
科学的な話題、身近な現象にも関心を持って、学んでいる理科の内容とどのように関連しているか考えるとよい。
記述:国社より採点基準は緩くしている。考え方があっているかどうかを見たいため。
(例:にすいをさんずいにした、程度であれば不問)

入試について

・定員増について
1回80名 2回120名 3回40名から、1回100名 2回140名 3回40名に変更
・解散時刻
受験番号順に時間差をつけて解散する。2/2の2第2回で約20分差。
出願事前受付(出願情報登録、検定料決済)は12/20に開始される。
受付順に発番されるため、午後入試があって早めの解散を希望する場合は早めの手続きをお勧めする。
・解答の掲示・配布について
入試当日試験終了後に問題および解答を掲示、配布を実施する。
試験問題も回収しないため、終了後自己採点が可能。
・得点開示あり(合格者は除く)
合格最低点も発表するので、何点不足であったか知ることができる。
・繰り上げ合格について
複数回受験者から順に繰り上がる
・2/5 第3回の合格者について
それまでの手続き状況に左右される。ここ3年間の倍率は11倍→6倍→12倍。隔年現象もあると考えている。
・在校生から受験生へのアドバイス紹介
多くが共通して「過去問」をやることの重要性を訴えている。

学校訪問を終えて

近年成長目覚ましい学校のひとつですが、先生たちに過度な貪欲さ、傲慢さ、気負いなどは全く見られませんでした。
上映された紹介ビデオも、いたずらに楽しさを強調することもなく、ごく普通な印象でした。
スポーツ強い、体力あり、というイメージが強かったのですが、体力テストが全国平均以下というのは意外なデータでした。
今回は入試説明会ということで入試に関する説明が中心でしたが、教育力に自信を持っていることが読み取れました。