2020 学習院女子中学|学校説明会レポート



学習院女子中学校説明会レポート(2020年8月23日)


本日はオンラインで行われた学習院女子中学の学校説明会を、受験ドクターの坂井智則講師がご紹介いたします。

旧第1体育館
⇒部活や体育の授業だけではなく入学式や卒業式などの式典会場にも利用されている。
戸山プール
⇒寄贈されたプール。季節を問わず年間を通して水泳ができる快適な室内温水プール。
総合体育館
⇒1Fガプール、2Fがアリーナで、連絡橋でホームルームがある本館と直接結ばれている。
いずれの設備も最新設備でかなり立派なもの。

学びの特徴の3本柱
1.本物に触れる
2.過程を重視する
3.表現力を身につける
「進度」より「深度」を大事にしている。

教育方針
⇒今を生きる女性にふさわしい品性と知性を身につける
 良い環境(友人・施設・自然)でよい時間(少人数教育・海外交流・高大連携)を過ごすことによって身につけてほしい。

望む生徒像
1.いとわずに行動する
2.新しいことに挑戦する
3.正直と思いやり

地下鉄副都心線「西早稲田」駅下車 徒歩約3分
JR山手線「高田馬場」駅下車 徒歩約20分
地下鉄東西線「早稲田」駅下車 徒歩約10分
私鉄西武新宿線「高田馬場」駅下車 徒歩約20分

バス
・池袋駅東口より[池86系統・渋谷行]「学習院女子大学前」下車 徒歩3分
・渋谷駅東口より[池86系統・東池袋四丁目行]「早大理工前」下車 徒歩3分
・新宿駅西口より[早77系統・早稲田行]「早大理工前」下車 徒歩3分
・高田馬場駅前より[高71系統・九段下行]「学習院女子大学前」下車 徒歩3分

2020年8月23日に行われた学習院女子中学の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は学習院女子中学ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©学習院女子中学

プログラム

学習指導の方針

教務課長やもと先生より学習指導の方針についての説明がありました。
その中から一部を紹介いたします。

教育方針

⇒深める、表現する、磨きあうことの三位一体
自分でテーマを決めて掘り下げる、講義、演習、実験・実技を通して本物に触れて五感で磨く機会を重ね、過程をおって知識や思考を自分のものにする。これを自分なりに表現する場が多いのも特徴。委員会活動や部活動を通してクラスや学年が異なる友と親しみ、一生涯の人間関係を築けるのは中高一貫校ならではの魅力。

・5クラス、各約40名
・毎年クラス替えが行われる
・少人数の分割授業(国語・数学・英語・水泳・技術家庭・道徳)
・学年主管制(学級担任制、各教科担当からもサポートと情報共有)

入試の特徴

記述式の問題が多い
・正答に至らなくても、考える過程に対しても評価
・プラスの要素をみる
・自分の言葉で表することで理解が深まる

幅広い進路選択の可能性

・国公立・早慶上理
・医歯薬、芸術系
・海外の大学
他大学への進学も多い。
内部進学推薦枠には余りがある状況

各科目の入試について

入試について各科の主任の先生から説明がありました。
そのなかから一部を抜粋して紹介します。

国語科主任

長文読解(物語、随筆、説明文など) 漢字(読み,書き20問程度)
記述式(原点より加点、問われている内容に応じた解答、主語・述語の関係に注意)
抜き出しではなく自分の言葉で。作品内容、表現に注目。
解答は順番に解くことにより理解が深まるような作問になっている。

数学科主任

A入試B入試で同じ難易度になるように作成。
〇四則計算、〇割合と比、〇速さ、〇図形(平面・立体)
〇数の性質、規則性、場合の数
・自分で手を動かす問題を出題(作図、数え上げ、グラフ)
・途中の式・考え方も採点対象
・解法は自由(方程式で解いても大丈夫)
作図で角度を作る場合、三角定規の角度やコンパスの利用が必要な場合がある。
三角定規、コンパスを持ってくるように。

理科主任

入試出題の方針
物理・化学・生物・地学の4分野から出題
〇身近な動物・生物の生態
〇身近な生物や天体・気象などから
 四季の移り変わりを考える
〇実験・観察などを題材にして、事実に基づいて考える
〇身近な自然科学現象を理論的に説明する。
学習の仕方
①基礎・基本となる知識
 ☞用語集を作るようなイメージ
 ☞特徴をつかみ分類できるように
②原理や法則を理解する
 ☞原理や法則に立ち返って公式を使う
 ☞規則性を発見し、活用する
③実験や観察の目的・手段・結果を理解する
 ☞条件整理を正確に
 ☞数値データの判断と活用
 ☞グラフ・表の読み取り
④文と図で表現する
☞書いて考える習慣

社会科主任

地理・歴史・公民から偏りなく出題
〇基本的な知識をという問題
〇知識をもとに論述する力を問う問題
地理分野
〇日頃から地図帳・統計資料を活用しましょう。
〇白地図で学習した事項をまとめる(分布図を作る)
歴史分野
〇各時代の出来事を年代順に整理し、時代の展開を理解する
〇重要な内容は、説明図にすると理解しやすい
公民分野
〇基本的事項に加え、普段からニュースに関心をもつ
〇「なぜそのようなことが起こるのか」という問題意識をもつ
〇家庭でも、時事問題を身近な問題として取り上げる
語句で答える問題
できるだけ感じで書けるようにしましょう。
教科書に載っているものについては漢字で書けるように。

学校訪問を終えて

どの先生方も入試の記述の多さについて強調して説明されている。
学習院女子の学びの特徴でも挙げられているように過程を重視する、表現を身につける生徒に育ってほしい
という学校からの願いが入試問題に込められている。
学校全体で教育方針の一貫性が保たれている印象をもちました。