2020 田園調布学園中学 |学校説明会レポート①

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田園調布学園中学校説明会レポート①(2020年7月17日)


本日はオンラインで行われた田園調布学園中学校の学校説明会を、受験ドクター国語・算数・理科・社会講師の久米 光太郎がご紹介いたします。

天井が吹き抜けになっている本校舎の1階にはピアノがあり、だれでも弾くことができる。自習もできる図書館は蔵書36000冊。先生たちが授業中に図書館の本の紹介をしている。大きな窓があり明るく綺麗で人気のスポットになっている。一日の始まりは本館にある「精進の鐘」の鐘の音から始まる。

土曜プログラムや理科の実験、オンライン授業での数学の確率の実験など、さまざまな「体験」を通して新しいチャレンジをし、出来ることを増やしていく。校訓である「捨我精進」のもと、今の自分を越えて一歩前に進む取り組みをコロナ中に先生や生徒が行うことができた。

東急東横線・目黒線「田園調布駅」下車→徒歩8分
東急池上線「雪が谷大塚駅」下車→徒歩10分

2020年7月17日に行われた田園調布学園中学校の説明会での内容をまとめました。
この内容についてのご質問は田園調布学園中学校ではなく、受験ドクターまでお願いします。
©田園調布学園中学校

プログラム

学校長のご挨拶

清水 豊校長からご挨拶と学校の現在の状況についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

ご挨拶

今年受験する皆さんは学校選びが難しい。直接学校に行き生徒の様子を見て選ぶものだが見ることが難しい状態。この動画が参考になれば幸い。田園調布学園は1926年創立され、女子教育に専念してきた。昨今大学付属や系列の共学校が人気。
女子校の良さとは、女の子男の子がこうあるべきというステレオタイプから自由であること。日本の理科系は男子の比率が20〜25%。他の国より低い。OECDの調査では大学院の修士課程の割合53%が女性。本校は毎年45%の生徒が理系。芸術系2%。興味関心を持つことを重要視、体験を重視した学校生活の結果、小学校では算数や理科が苦手な人でも自然と理系選択が増えている。多様化する日本、女性が活躍しなければならないが難しい。会社の中で難しい仕事は男性がすると答える人が多いというアンケート結果がある。
どのような生徒に育ってほしいのか。建学の精神である「捨我精進」とは今の自分を超えて一歩前に進んで行くこと。コロナなどで世の中が変わっていく。これからの社会は中高生が変えていく。生徒たちにはそういう意識を持ってほしい。国内だけではなく海外にも目を向けてほしい。留学してもいい、海外指定校大学への推薦制度スタートした。

現在の学園の状況

6月に学校を再開した。クラスを半分に分けて、半分は登校・半分は自宅。WEBカメラを全教室に設置。家にいる生徒もzoomを通して授業。2学年ずつ全員登校、残りの学年は半分ずつ登校。夏休み前までには全員登校したい。コロナ期間は教員にとっても新しいチャレンジだった。学校の意義、対面の重要性はどういうことか。ちょっとした時間に友人と話したり、ふと疑問を持った時に先生に質問したりできること。今年はどういう生き方をすればいいのか質問する生徒が例年より多い。そういう生徒に寄り添う姿勢を持っているので、安心してお嬢様をお預けください。

休校中の対応と分散登校の様子

入試広報室長の細野智幸先生より休校中の対応と分散登校の様子のお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

休校中の対応

中3以上は1人一台持っているChromeブックというパソコン、Googleクラスルームを用いて生活リズムを崩さぬように朝礼動画、授業動画、課題の配信をした。高校生対象の受験補習も録画だけでなくLive授業に挑戦。生徒にとってベストなものを探っていた。生徒に学校と繋がっている意識を持ってもらうための対応。新中1は制服を着て学校に行ったことがないので、担任が全ての家庭に電話、ICT環境を確認し設備不十分の家庭には端末を貸与。オンライン上で個人面談。新学期の始まりをお互いに実感。オンラインライブ、動画配信、課題配信など授業によって形を変えた。質問も受け付けて定期的にコメントして配信することで双方向授業を実現。サイコロ100回振って出目の確率がどうなるか実際にやってもらい、理論値にどう近づくかをグラフで表した。「体験」を重視することがオンラインでもできた。5月は生徒の活動を評価。動画視聴だけでは不安というご家庭もあったので、英会話や数学の問題演習をやった。zoomを用いた保護者懇談会も実施。高1の工芸はオンライン上で課題を出して提出し評価をした。図書館でも教職員がおすすめ本を紹介、郵送で貸し出しもした。6/1と6/2に新入生を迎える会やオリエンテーションを実施。6/3から全学年いつもの時間割で授業スタート、在宅の生徒も同じ授業をzoomで受けたので例年と同じ授業進度で進めた。音楽や創作ダンスもリモートで行った。
6/29から2学年ずつ一斉登校開始。委員会や部活も再開。7/14からは6学年一斉登校。全ての教科で何ができるのかチャレンジし続けた。オンラインでできるいいところ(録画授業、対面でできるいいところ(グループ学習などを学んだ。学んだことでチャレンジし続けたい。

田園調布学園の教育~理数教育・土曜プログラム(探究)~

副教頭兼教務部長の入英樹先生より田園調布学園の教育についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

田園調布学園の教育

今年の卒業生は国公立に17名進学した。
世の中は人口減少社会、AI普及。大学入試は一般選抜が減少、総合選抜や学校推薦が増加し、生徒一人ひとりを見る企業採用と同じような入試になるかもしれない。この生徒は「何ができるのか」が大切。それを示すのがループリック。10個の学校ルーブリックを意識して教育している。1番目のルーブリックは①基礎的な知識や技術を身につけるために、地道に努力を続けて行くこと。①のためにChrome bookを用いて基礎力向上、学習習慣の確立、成績分析を行う。自分の苦手分野がすぐ分かって対策を抽出できる。実験結果をスプレッドシートに入力するとすぐにグラフ化される。グラフから分かることを分析する。
②様々な事象を整理分析する、③表現するのルーブリックの実現のため、中高6年間で150の実験を行う。女子校のいいところは、共学のように実験で男の子が主導権を握ってやってしまうことがないこと。実験では毎回班を変える、コミュニケーション能力を養えるように。理科の発表では他者評価やコメントをしている。数学、協同探究型授業で興味関心を養う。関数グラフアート、虹色のギターを関数で表すもの、中等部2年で全国最優秀賞をもらった生徒もいる。130本の線を全て関数で表した。
⑥自分とは異なる考え方を受け入れることができる。本校では教科横断授業を行った。数学×美術や数学×理科。調べるときに1つの情報で決めつけないでいろんな人の話を聞いたりして色んな角度から見るようにして欲しい。卒業生の進路は文系53%・理系45%・芸術系2%。理系が多い。最初は算数や理科が苦手な子も多いけど、実験などをやって行く結果そうなる。
④課題を見つける ⑦多様な背景を持つ人たちと関係を築く ⑩失敗を恐れずに、自信を持って挑戦していく 以上のルーブリックに関わりが深いのが土曜プログラム。コアプログラムは学年共通、マイプログラムは170講座から年8回自分の興味に従って選ぶ。高1のコアプログラムは「探究」課題を見つけて解決し、より良い社会の実現に努める。社会に出てからもやるように、課題を設定して解決のためのステップを踏み、評価してもらい新たな課題を設定すること。自然科学探究講座では、物理イノベーションを行った。「先生たちが忙しすぎる」という課題から、保護者会でロボットを使うという解決策を考えた生徒たちがいる。こんにちは、出席に丸をしてください、教室はここですという案内をロボットがやる研究をした。

学年200名で40名×5クラス。自分の居場所がある安心できる環境。毎年クラス替えを行う。不安なく学園生活をスタートするため、中1では情報日誌が担任とのコミュニケーションツール、ランチミックスでグループを指定したランチタイムを行う、学園長が礼法の授業を行う。クラブ活動は中学生週3日、高校生週4日までの中、全国大会や関東大会に出場したクラブもある。定期音楽会や体育祭、なでしこ祭(文化祭)、各学年ごとの宿泊行事、ホームステイやイングリッシュキャンプなどの英語行事もある。建学の精神であるしゃがしょうじんの元、3つのポリシー。ディプロマポリシーに従って、休校中のオンライン授業で工夫し、先生たちも学び続けているという姿勢を示したい。さいころ100回チャレンジ、実際に振ってみることをやった。学校が再開したら是非足を運んでほしい。

2021年度入試について

入試広報室長の細野 智幸先生より2021年度入試についてのお話がありました。
その中から一部を紹介いたします。

入試概要

2021年度入試は全てWEB出願。2/1午前は4教科、 2/1午後は算数1教科、2/2午前は4教科、2/4午前は4教科。午前の合格発表はいずれも当日20時。午後は22時。
第1回〜第3回の出題方針。各教科ともにオーソドックスな問題を出題。各教科平均が60%程度になるように作成。全ての教科において思考力・表現力を問う問題を30%出題。国語や社会な意見や説明を記述する問題、算数や理科では途中式や思考過程を記述する問題・資料やグラフなどの内容を読み取る問題が思考力・表現力を問う問題。国語では第1回の論説文の最後の問題。完答12%、部分点が75%。1人1人の答案を丁寧に見て、加点要素があったら加点する形。ヒントを解答欄に残してほしい。算数ではグラフの問題など。答えが出ずに途中で終わっていても、式があれば加点することもある。
解散時間は12:40、昼食会場も用意 4科目の合計点で判定、科目ごとの最低点はない。だいたい65%が合格最低点。全体の合格者数は募集人数よりも多め。一番差がつきやすい科目は算数だが、実際の合格者を見ると、本校では苦手科目があっても得意科目がそれをカバーすれば合格できる。
午後入試の算数1教科は試験時間60分。じっくり考えて取り組むことがテーマ。16〜17時でも受験可能。

午後入試の出題方針は午前中と大きくは変わらないが、生活に関わる内容を題材にした問題が文章量が長い。誘導付き、途中式を書く問題も2題出題した。計算では工夫して解く計算も出題した。図形の問題は複雑だが⑴⑵の誘導に乗っていけば解ける。最後の読解問題は会話文形式。理科との融合形式。アイスクリームスプーンを使うとなぜ取りやすいのか、教科横断授業に近い形。問題文の中頃の数値や公式を使うと解ける。実際に採点したら、全ての受験生がほとんどの問題に取り組めていた。
複数回受験者は2回以上受験した人を指す。複数回受験者はボーダーライン付近では優遇する。2020年度は4名合格。もう少しで合格という試験が複数あった場合、2回目で合格とする。繰上合格は複数回受験者を優先、2020年度は15名が繰上合格。入試の傾向は毎回同じなので、何度も挑戦することで得点が上がることもある。
帰国生入試は12/6に国語または英語+算数の2教科と面接。国語算数は基礎基本を問う程度。英語は英検2級程度。英語はリスニングあり。ネイティブ教員による取り出し授業も実施。2021年度は9名。一般生から取り出し授業を受けている人もいる。

学校訪問を終えて

以前の説明会では進学実績のアピールが多かった印象ですが、今回の説明会ではどのような生徒を育てたいか、そのためにどういう授業、どういう取り組みをしているかを具体的にお話していただきました。コロナ中のきめ細やかな対応や授業に対する新しい取り組みなど、一人一人のお子さんに目が向いている学校だと感じました。

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